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営業を辞めてよかったと思った瞬間は?辞めたい理由・特徴・新たな職種候補・体験談などをご紹介!

営業を辞めてよかったと思った瞬間は?辞めたい理由・特徴・新たな職種候補・体験談などをご紹介!
この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。

営業を辞めたいと思っている方の中には、「他の人はどのような理由で辞めたいと思っているのだろうか」「退職後に営業を辞めてよかったと思えるだろうか」と考えている方もいるでしょう。

そこで今回の記事では、営業を辞めたい理由や営業を辞めてよかった瞬間について詳しく解説します。

また記事の後半では、営業を辞めてよかったと実感できる職種や、実際に営業を辞めた人の体験談もご紹介します。営業を辞めてよかったと思えることが分かれば、安心して次の一歩を踏み出せるでしょう。

営業を辞めたい理由とは

営業を辞めたいと思ってしまう背景には、どのような理由があるのでしょうか。営業を辞めたくなった人の多くに共通する主な理由を見ていきましょう。

結果で判断される

営業を辞めたい理由の1つに、結果で判断されることが挙げられます。優秀な営業かどうかを会社が判断する最大のポイントは、その営業が結果を出しているかどうかです。

営業を置いている会社のほとんどは、部署や個人にノルマを設定しています。営業ノルマは月ごとに設定されることが多く、ノルマをクリアするためには毎月結果を出さなければなりません。

会社が営業を評価する際は、ノルマを達成できているかどうか、ノルマをどの程度超えて結果を出しているかを見ます。結果を出せない営業は仕事が楽しくなくなり、モチベーションが下がって辞めたいと思うようになるのです。

どの会社においても、営業にはとにかく結果を出すことが求められています。それが会社に営業を置く意味であり、営業の結果が会社の利益になって事業の成長につながっていくのです。

努力が報われない

営業を辞めたいと思う人の中には、自分の努力が報われないことが理由になっている人もいます。自分では一生懸命頑張っているつもりでも、なかなか結果を出せないケースです。

会社が営業に求めているのは結果であり、結果を出すために頑張ったことの内容ではありません。逆に言えば、頑張っていなくても結果さえ出していれば、営業は評価されるのです。

営業に限らず、ビジネスでは過程より結果を重視します。目標達成までの過程で何をするかも重要なことですが、過程はあくまでも結果を出すための手段であり、基本的に評価の対象にはなりません。

努力が報われないと思っているのなら、結果を出せるように努力のやり方を変える必要があるでしょう。しかし、努力しても評価されないことにストレスをためてしまうと、やり方を変えようとする前に営業を辞めたくなってしまうこともあるのです。

結果を出しても報酬に直結しない

営業活動で結果を出しても、見合った報酬に結びつかない場合、営業を辞めたくなるものです。営業は基本給以外に、歩合やインセンティブが付きやすいため、場合によっては大きく稼げるケースもあります。

歩合やインセンティブとは、ノルマを超えた分に応じて発生する手当のことです。基本的にノルマやインセンティブには上限がないため、結果を出せば月に100万円以上稼げることもあります。

しかし、自分では結果を出して会社に大きく貢献していると思っていても、見合った報酬をもらえていないと感じる場合は辞めたくなるでしょう。頑張っても給料が上がらないのであれば、同じような報酬でもっと楽な仕事があるのではないかと思うためです。

結果を出しても報酬に直結しないのは、評価システムに問題があることがほとんどです。会社の評価制度に納得いかないのなら、その会社を辞めて他社の営業として頑張る方法もあります。

対人関係でストレスがたまる

営業を辞めたい理由としては、対人関係でストレスがたまることも挙げられます。営業は多くの人と関わるため、人間関係で悩むケースも多いのです。

例えば、取引先の担当者が苦手な場合も、取引先である以上は定期的に会わなければなりません。営業活動で結果が出ないことで、部署の上司からハラスメントを受けてしまうこともあるでしょう。

コミュニケーション能力が高い人は営業に向いていますが、それでも人間関係に対するストレス耐性には限界があります。我慢や無理を重ねて苦手な人と接し続けていると、そのうち体調を崩してしまいかねません。

対人関係のストレスを抱えても、プライベートでリフレッシュしてストレスを解消できる人もいます。しかし、仕事をしていない時間もストレスが抜けない場合は、「営業を辞めて他の仕事がしたい」と思ってしまうものです。

営業成績が悪いと叱責される

結果を出せないことで上司から叱責される人も、営業を辞めたいと思うでしょう。パワハラのようなレベルでなくても、上司からたびたび怒られれば、誰でも職場が嫌になるものです。

個人のノルマを達成できなければ、営業部署のノルマも達成しにくくなります。部署のノルマは個人ノルマを集計したものであるためです。

部署のノルマを達成できなかった月は、部署の上司が会社からとやかく言われることになります。部下の営業成績が悪いことは、上司にとっても大きな問題なのです。

特に、部下の1人が結果を出せなかったために部署のノルマをクリアできなかった場合は、その部下が上司に強く叱責されてもおかしくありません。そのような状況が続くと、結果を出せない部下は自信をなくし、営業を辞めたくなってしまうのです。

結果が出ないと周囲から白い目で見られる

営業を辞めたいと感じる人の中には、結果が出ないときに周囲から白い目で見られるのが嫌だと思っている人もいます。営業部署はある意味ライバルの集まりであり、営業成績が悪い人は周囲が冷たく当たることもあるのです。

例えば、1人だけノルマを達成できなかった人の影響で、部署のノルマも達成できなかったケースがあるとします。このときに部署の営業全員が上司から注意を受ければ、結果を出せなかった1人は周囲から白い目で見られるでしょう。

チームワークが良い部署なら、なかなか結果が出ない営業のために、他の営業がサポートしてくれるケースもあります。このような雰囲気なら部署全体のスキルが底上げされるため、個人と部署の両方のノルマを達成しやすくなるでしょう。

しかし、チームワークが悪い職場なら、それぞれの営業が孤独に奮闘しなければなりません。結果を出せずに周囲から白い目で見られ続ければ、営業を辞めたいと思ってしまうのも無理はないでしょう。

残業が多い

営業を辞めたいと感じてしまう理由の1つに、残業が多いこともあります。営業の仕事は残業が多くなりやすいため、プライベートの時間が削れていくことに不満を感じ、仕事を辞めたくなるのです。

営業は相手がいてこその仕事であり、営業相手の都合に合わせなければならないケースが多々あります。例えば、個人の顧客が18:00に来てほしいと言った場合、お得意様ならその通りに動かざるを得ないでしょう。移動時間を考えると、帰宅できるのは夜遅くになってしまいます。

近年は働き方改革が浸透しており、残業を減らしていこうという風潮になってはいるものの、営業の残業はなかなか減らないのが実情です。また、他の営業が残業して結果を出している場合、自分だけ定時に帰宅する気にはなりにくいものです。

残業がない、またはあっても少ない仕事は数多くあります。残業が多いことを理由に営業を辞めたいと思う人は、残業で悩む必要がない仕事を探すのがおすすめです。

休みがない

営業を辞めようと思っている人の中には、休みがないことが理由になっている人も少なくありません。残業が多いことと同様、休みが少なくなると自分の自由な時間を確保しにくくなるため、営業を辞めて休みを取りやすい仕事に転職しようとするのです。

働き方改革に積極的な会社では、「できるだけ休んでほしい」という意向を従業員に伝えています。しかし、特に個人の顧客を相手に活動する営業には、そのようなことを言えないのです。

顧客が日曜日に会いたいと言えば、営業は顧客に合わせなければならないでしょう。「日曜日は休みたいので平日の夕方にしませんか」などと言おうものなら、付き合いが終わってしまう恐れもあります。

ただし、営業は時間に縛られやすい仕事であるとはいえ、休みがない状況は異常です。会社として従業員が適切に休みを取れる環境を作らなければなりません。休みがないことを理由に辞めたいと思う場合、責任は会社にあるとも言えます。

休みの日でも電話がかかってくる

個人の顧客を相手にしている営業は、休みの日にも電話がかかってくることがあります。このような状況にストレスがたまると、営業が嫌になって辞めたくなることもあるでしょう。

企業が主な取引先となっている営業なら、営業相手も休日は休んでいるため、電話がかかってくることはありません。一方、個人の顧客が相手の営業は、相手が気を遣わずに休みの日も電話をかけてくるケースがあるのです。

「休みの日くらいは仕事のことを忘れたい」と思っていても、顧客から電話がかかってくれば、休みの日でも電話に出ないわけにはいかないでしょう。また、一度電話に出ると休みの日でも対応してくれると思われてしまい、休日にゆっくりできなくなります。

会社によっては仕事用の携帯電話を営業に渡し、休みの日はその電話を会社で預かる仕組みにしているケースもあります。しかし、仕事で個人の携帯電話を使っている場合は休日にも電話対応をしなければならず、営業を辞めたくなってしまうのです。

営業を辞めてよかった瞬間とは?

営業を辞めたかった人が違う仕事に転職できた場合、「営業を辞めてよかった」と思える瞬間が訪れるものです。どのような瞬間に営業を辞めてよかったと思うのか、いくつかの例をご紹介します。

ノルマに怯えずに済む

営業を辞めてよかったと思う瞬間の1つに、ノルマに怯えずに済むと思った時が挙げられます。ノルマがない仕事に転職した場合、ふとした瞬間にノルマがないことを思い出し、営業を辞めてよかったと思うでしょう。

営業職以外の職種には、基本的には厳しいノルマがほとんどありません。百貨店の販売員などはノルマが課されることもありますが、営業に比べれば厳しさは下がります。

また、同じ営業でもルート営業の場合は、それほどノルマが厳しくありません。ルート営業とは既存顧客を相手にする営業のことであり、既に商品やサービスを使ってくれているケースがほとんどであるためです。

飛び込みやテレアポが多い新規営業からルート営業に転職した人なら、ノルマに怯えずに済むことを特に強く実感しやすいでしょう。今の職場が嫌なだけで、営業自体は続けたいと思っている人は、ルート営業に転職するのも1つの方法です。

仕事への取り組み方で評価される

仕事への取り組み方が評価される会社に転職した場合も、営業を辞めてよかったと思う瞬間が訪れやすいでしょう。営業では頑張りが評価されることはほとんどありません。

適切な評価制度を整備している会社では、結果以外に過程を評価するケースもあります。頑張っても結果が出ない人に対し、少しでも評価してあげようとする姿勢の表れです。

また、結果に直結しないことでも、頑張って取り組むことで会社に良い影響を与えることがあります。例えば、業務効率を改善するために頑張って業務がスムーズに進むようになった場合、売上には直結していませんが会社には明らかに良い影響をもたらしています。

仕事への取り組み方で評価される会社にいれば、頑張ったことが無駄にならないため、モチベーションも上がりやすくなるでしょう。やる気がある状態で頑張り続ければ、今は結果が出ていなくても、そのうち結果が出てくるものです。

定時で帰れる

営業を辞めてよかったと思う瞬間としては、定時で帰れることを実感したときも挙げられます。営業は定時で帰れない日も少なくありませんが、残業がほとんどない会社に転職した人は、定時で帰れることに改めて喜びを感じることもあるでしょう。

近年は残業を減らそうという動きが多くの企業で見られるため、定時で帰れる仕事も数多く見つかります。転職活動の際に求人情報をしっかりとチェックし、面接の際にも改めて残業について確認すれば、定時で帰れる仕事に就くのはそれほど難しくありません。

定時で帰れる仕事に就ければ、プライベートが充実して仕事に対する意欲も出やすくなります。オフの時間にしっかりとリフレッシュできるため、健康な身体で仕事に取り組めるようにもなるでしょう。

スキルアップを図りたい人は、空いた時間に勉強することも可能です。このように、定時で帰れる仕事に就けばさまざまなメリットを得られます。

休みがちゃんとある

カレンダー通りに休める会社に転職できた人は、営業を辞めてよかったと感じる瞬間があるでしょう。営業は休みの日にも仕事をしなければならないことが多いためです。

また、休みが取れる営業でも、毎週土日に休めるとは限りません。土日に働いて平日に休みを取れても、家族がいる場合は家族との時間を確保できなくなります。

休みがちゃんとある会社は、土日祝日にしっかりと休めるため、土日祝日にしかできないことができるようになります。余暇の時間を充実させやすくなり、ワークライフバランスを保った生活が可能です。

しっかりと休める会社を探す場合は、休みだけでなく残業時間も確認しましょう。休みがちゃんとあっても残業が多ければ、プライベートの時間は確保しにくくなってしまいます。

電話に出なくて済む

営業を辞めてよかったと思える瞬間としては、休みの日に電話に出なくて済むことを実感できたときも挙げられます。個人を相手にする営業では、休日も関係なく電話を受けることがあるためです。

営業以外の仕事に転職した場合、そもそも顧客と電話でやり取りする機会もほとんどないため、休日に電話がかかってくることもないでしょう。例えば、一般事務として働いている人の場合、仕事の関係で休日に電話を受けることはほとんど考えられません。

会社から携帯電話を貸与されている会社も、仕事とプライベートを切り分けやすくなります。顧客は仕事用の携帯電話の番号しか知らないため、休日に仕事用の携帯電話の電源を切っておけば、電話がかかってきたことにすら気付きません。

業務量と報酬が釣り合っている

結果に見合った報酬を得られる会社に転職できた人は、営業を辞めてよかったと思える瞬間が多いでしょう。評価制度がしっかりと整っている会社なら、従業員が納得のいく報酬を得やすくなります。

営業活動で結果を出し続けても、報酬が釣り合っていなければモチベーションは上がりません。何のために頑張って結果を出しているのか分からなくなり、営業を辞めたくなってしまうのです。

一方、業務量と報酬が釣り合っていれば、大変な仕事でも頑張れます。努力に見合った報酬が得られなかった営業時代を思い出し、ますますやる気が上がるでしょう。

ひと言で成果主義といっても、成果に対する評価のやり方は会社によりさまざまです。正当な評価を得たいと思って転職するなら、志望企業の評価制度まで可能な範囲で調べておく必要があります。

営業を辞めてよかったと思える人の特徴

営業を辞めてよかったと思える人には、共通の特徴があります。どのような人が営業を辞めてよかったと思えるのか、主な特徴を見ていきましょう。

結果を出さなければならないと焦りがち

営業を辞めてよかったと思える人の特徴に、結果を出さなければならないと焦りがちになることが挙げられます。結果を出すことに対してプレッシャーを感じ、本来の能力を発揮できなくなってしまうのです。

優秀な営業はプレッシャーをモチベーションに変えられるため、期待されればされるほど結果を出していきます。一方、プレッシャーに弱い人は結果を焦ってストレスをため、力を発揮できずに結果も出せないという悪循環に陥りやすいのです。

プレッシャーをやる気に変換できない人は、常に結果を求められる営業には向いていません。数字に追われることがなくプレッシャーも感じにくい業種に転職するのがおすすめです。

他人との競争はあまりしたくない

他人との競争を避けたい人も、営業を辞めてよかったと思うでしょう。営業は同じ部署にライバルが多く存在するため、どうしても他人との競争意識が生まれやすくなります。

お互いに切磋琢磨できる関係ならともかく、営業部署に競争意識が蔓延している状況なら、周囲の営業成績が気になってプレッシャーを感じやすくなります。ライバルに勝たなければという気持ちが強くなり、結果が出なければストレスがたまってしまうでしょう。

優秀な営業は、そもそも他人との競争を意識しません。自分なりの目標を設定し、周囲のことは構わずに目標に向かって努力します。結果的に他人より営業成績がよくなるため、周囲からはライバル視されますが、それでも競争意識は生まれないのです。

他人との競争を避けたいという性格は、他人のことを強く意識してしまう性格の裏返しでもあります。そのようなタイプの人は営業に向かないため、他の業種に転職しましょう。

対人コミュニケーションが不得意

営業を辞めてよかったと思える人の中には、対人コミュニケーションが不得意な人も含まれます。人間関係でストレスをためやすいため、多くの人と接する機会が多い営業にはそもそも向かないのです。

対人コミュニケーションが苦手な人は、取引先や顧客とのやり取りもうまくできません。営業に不可欠なトーク力がなければ、自社の商品やサービスを紹介してもなかなか売れないでしょう。

対人コミュニケーションが不得意な人には、人と接する機会が少ない業種が適しています。逆に、コールセンターやコンサルタントといった、対人コミュニケーション能力を求められる仕事は避けたほうが無難です。

結果以外で評価されたい

結果だけで評価されるのが嫌な人も、営業を辞めてよかったと思えるでしょう。営業は結果が全ての仕事であるため、いくら頑張っても結果が出なければ評価されません。

例えば、コツコツと努力することだけは自信があるという人は、営業には不向きです。営業活動でコツコツと努力しても、結局は結果だけを見られるため、自分の強みを仕事で活かせないのです。

結果以外で評価されたい人は、結果を伴わない仕事を探す必要があります。事務職や経理といった仕事なら、基本的にはルーチンワークを丁寧にこなしていればよいため、結果を出そうと悩むこともなくなります。

プライベートを充実させたい

営業を辞めてよかったと思える人の特徴として、プライベートを充実させたいことも挙げられます。残業が少なくしっかり休める仕事に変われば、自分の時間が増えてプライベートも充実するでしょう。

営業は自分の時間を確保しにくいため、プライベートを十分に楽しめないことも多い仕事です。家族がいる人は家族と過ごす時間が少なくなり、趣味を持っている人も趣味で楽しむ時間が減るでしょう。

プライベートを充実させたい人は、残業が多く休めない営業には向かないため、転職後は営業を辞めてよかったと思う機会が多くなります。ライフワークバランスを保ちやすくなり、仕事のモチベーションアップにもつながります。

営業を辞めてよかったと思うためにやるべきこと

営業を辞めてよかったと思うためには、どのようなことを意識して行動すればよいのでしょうか。営業を辞めたい人が考えるべきポイントを紹介します。

営業をなぜ辞めたいかを改めて振り返る

営業を辞めてよかったと思うためには、最初に営業をなぜ辞めたいかを振り返ることが重要です。辞めたい理由を明確にすることで、その後に取るべき行動の目的を定めやすくなります。

辞めたい理由がはっきりしない状態では、状況が変わっても同じようなことに悩んでしまいかねません。次の職場でもストレスがたまり、転職を繰り返すことになるでしょう。

営業を辞めたい理由を改めて振り返る際は、ペンとメモを用意して書き出すのがおすすめです。感情を整理しやすくなるほか、今後のキャリアに活かせる可能性もあります。

営業以外の仕事を検討する

営業をなぜ辞めたいかを振り返ったら、次に営業以外の仕事ができないか検討してみましょう。いきなり転職を考えるのではなく、まずは自社でやれることを模索するのがおすすめです。

営業部署を置いている会社の大半は、営業以外の仕事をしている人もいるはずです。営業以外で自分にできそうな仕事はないか、社内で行われている業務を思い出しながら考えましょう。

自社に残って営業以外の仕事をするメリットは、大きく環境を変えずに済むことです。職場環境自体に不満がないのであれば、まずは営業以外の仕事を検討しましょう。

営業以外の仕事ができるように会社と交渉する

営業以外の仕事で自分にできそうなものが見つかったら、会社と交渉する必要があります。社内での異動という形になるため、会社でもいろいろと検討しなければならないことがあります。

会社と交渉する際は、初めに上司に相談するのがおすすめです。理解のある上司なら親身になって相談に乗ってくれるでしょう。営業を辞めたい理由や異動を希望する仕事も、曖昧にせずはっきりと伝えることがポイントです。

希望する仕事に適性があると判断されれば、異動を認められやすくなります。会社に無理を言うことになるため、それまでの勤務態度や成果もある程度は判断材料になるでしょう。

営業以外の仕事ができそうにない場合は退職する

営業以外の仕事ができそうにない場合や、会社や部署自体に不満がある場合は、退職を検討しましょう。そのまま無理に仕事をし続けても、ストレスで体調を崩してしまう恐れがあります。

営業を辞めてよかったと思うためには、営業の仕事自体も諦めましょう。環境を変えればまた営業として働ける可能性もありますが、思い切って違う職種に変えるほうが無難です。

特に、残業が多いことや休めないことなどで悩んでいる場合は、職場を変えて営業として働いても同じです。営業である以上は、前の職場と同じような状況になりかねません。

営業を辞めてよかったと実感できる職種は?

事務職や人事、経理の仕事に転職すれば、営業を辞めてよかったと実感しやすくなるでしょう。それぞれの業種の特徴や、営業を辞めてよかったと思えるポイントを解説します。

事務職

事務職は会社の事務業務を担当する業種です。ノルマがないため、営業のようなプレッシャーを感じることはほとんどありません。

営業から事務職に転職するなら、営業事務を検討するのもおすすめです。営業事務は営業の補佐をする職種であるため、営業の経験を活かせます。ノルマもありません。

事務職の大きなポイントの1つに、残業や休日出勤がほとんどないことも挙げられます。残業が多いことやしっかり休めないことに悩んでいる場合、事務職に就けばその悩みから解放されるでしょう。

人事

人事も事務職と同様、営業を辞めてよかったと実感できる職種です。ノルマがなく定時に帰りやすいため、営業のようなストレスはたまらないでしょう。

人事とは会社の人材に関するさまざまな業務を担当する職種です。人材採用・人材育成・労務管理などを行うほか、評価制度の構築・運用も手掛けます。

人事になるために資格は不要です。人材の採用に関わる仕事をするため、人間観察力が高い人は人事に向いているでしょう。論理的思考が高ければ、人材を客観的に判断する際に役立ちます。

ただし、人事は多くの人と関わるため、対人コミュニケーションが苦手な人は不向きです。

経理

営業を辞めてよかったと実感できる職種としては、経理も挙げられます。経理とは会社のお金に関する業務を行う業種です。

数字を扱うことに自信がある人や、丁寧にコツコツと仕事ができる人は、経理に向いています。ノルマがなく残業も少ないため、営業のような悩みを抱えることも少ないでしょう。頑張りを評価されやすい仕事でもあります。

経理の注意点は、人と接する機会が割と多いことです。さまざまな部署とお金のことについてやり取りするため、人間関係で不満をためやすい人は注意が必要です。

営業のスキルが活かされやすい仕事は?

営業から他の仕事に転職する場合は、営業のスキルを活かせる仕事を探すのもおすすめです。営業で培ったスキルや経験が役立つ代表的な仕事をご紹介します。

コールセンター

電話でお客様からの問い合わせや発注に対応するコールセンターの仕事は、営業のスキルを活かせます。コールセンターでは高いコミュニケーションスキルを求められるためです。

また、お客様から商品やサービスの説明を求められたら、コールセンターでは分かりやすく回答する必要があります。営業で培ったプレゼンテーションスキルを活かせるでしょう。

コールセンターでは数多くのクレーム電話を受けることもポイントです。新規営業を頑張っていた人は、飛び込みやテレアポで断られる経験を豊富に積んでいるため、ストレス耐性が高くなっています。少々のクレームではストレスをためることもないでしょう。

コンサルタント

企業の経営上の悩みを解決するコンサルタントも、営業のスキルが活かされやすい仕事の1つです。コンサルタントは相手の話をよく聞き、課題をうまく引き出すことが求められるため、営業で培ったトークスキルが役立ちます。

コンサルタントには提案力も必要です。企業が抱える悩みに対し、有効と思われる解決策や情報提供を行うため、営業のプレゼンで発揮していた提案力も活かせるでしょう。

コンサルタントになるために資格は必要ありません。現在はさまざまなジャンルのコンサルタント会社が存在するため、自分が力を発揮できそうな会社を探して応募してみましょう。

起業家

営業のスキルが活かされやすい仕事としては、自分で事業を起こす起業家も挙げられます。起業家には組織をまとめるマネジメント力だけでなく、外部と交渉する営業力も必要です。

特に、起業したての頃は従業員が少ないため、自分で営業をかけて仕事を取ってこなければなりません。会社が大きくなれば営業を雇えますが、それまでは自分が営業として走り回る必要があるのです。

スキルや経験を活かして営業活動を行えば、会社立ち上げ初期の事業をうまく回していきやすくなります。営業を雇う場合も、自分の経験を基に教育を行うことが可能です。

別業種の営業

今の会社とは違う業種の営業に就けば、これまで培ってきたスキルや経験をそのまま活かせます。次の仕事も営業がしたいと考えている人におすすめの転職先です。

例えば、今の会社で不動産の営業を行っている場合、次の会社は不動産会社以外から選ぶとよいでしょう。扱う商材が違うだけで、基本的な活動内容は同じです。

営業から営業への転職は、応募書類や面接でのアピールがしやすいこともメリットです。前の職場である程度の結果を出していれば、そのことも大きなアピールポイントになるでしょう。

ITエンジニア

営業のスキルが活かされやすい仕事の1つに、ITエンジニアの仕事も挙げられます。ITエンジニアとは、プログラミングスキルを用いてシステムやアプリの開発・運用を行う仕事のことです。

未経験者の転職は難しいと思われがちですが、現在はIT人材が不足しているため、未経験でもチャレンジする価値は十分にあります。会社によっては教育制度が整っており、入社後にスキルを磨きながら実践に取り組むことも可能です。

また、ITエンジニアは1人で黙々と作業を進めるだけでなく、ある程度のコミュニケーションスキルも求められます。システムやアプリの開発は、チームで行われることが多いためです。そのため、営業で培ったコミュニケーションスキルも活かせるでしょう。

営業を辞めてよかったと感じた方の体験談

営業を辞めてよかったと感じている方の体験談を2例ご紹介します。転職先を考える際の参考になるでしょう。

<28歳男性>

生命保険会社の営業を約4年経験しました。もともと人と接するのが好きだったこともあり、営業活動自体はやりがいを持って取り組めていたのですが、厳しいノルマにどうしても耐えられませんでした。

自分だけが結果を出せない時期もあり、周囲の目が気になってストレスをため、体調を崩したこともあります。上司と一緒に部署異動も検討しましたが、思い切って他の職種に転職することにしました。

今は食品メーカーの経理として働いています。新しい仕事を覚えるのは大変ですが、ノルマがなくプレッシャーから解放されたことで、営業を辞めてよかったと思っています。

<25歳女性>

新卒で入社した広告代理店で、営業として約2年間働いていました。入社前から予想していた通り激務の毎日でしたが、体力・精神力には自信があったため、入社1年目ごろまではバリバリ働いていました。

しかし、残業が多いことや休みが取れないことがたたり、自分でも気づかないうちにストレスがたまっていたのです。体調を崩したため意を決して精神科を受診したところ、仕事を変えたほうがいいと言われ、転職を決意しました。

現在は違う会社の人事部で働いています。仕事の刺激という点では営業に劣りますが、定時で帰れる上に休みもしっかりとれるため、プライベートで趣味を満喫しています。

退職代行サービスで営業をスパッと辞めて新たな道へ!

営業を辞めたくても今の会社をどうしても退職しづらい方には、退職代行サービスがおすすめです。会社や上司とやり取りしなくても退職できるため、今の会社をスムーズに去ることができます。

ただし、あくまでも最初は円満退社を目指し、どうしようもなくなった場合のみ退職代行サービスを利用しましょう。奥の手として利用することで、退職代行サービスの本領が発揮されます。

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