即日可能?バイトを今すぐ辞めたい時に使える理由や辞めるためのポイント

最終更新日 2023年9月24日
「入ったばかりのバイトはどのような理由ならすぐ辞められる?」
「バイト先が合わないけれど、シフトが残っていて辞められそうにない」
上記のような悩みを抱えていながら、バイトをすぐ辞めたいと思いつつ勤め続けている方も多いのではないでしょうか。
バイトは民法に定められる条件を満たせばすぐ、仮に働き始めて1日しか経っていなくても辞められます。とはいえ、社会人としては可能な限り誠実かつ円満に退職したいものです。
退職理由と円満に辞めるためのポイントを知っておけば、スムーズかつ後悔せずに退職できるでしょう。
本記事では、バイトをすぐ辞められる理由と使える退職理由をご紹介します。円満に辞めるために重要なポイントとどうしてもすぐに辞めたい時に有効な手段についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
バイトをすぐに辞めたいけど可能?
結論から言うと、バイトをすぐに辞めるのは可能です。ケースによっても異なりますが、条件さえ揃えば即日でも退職できるでしょう。辞めるための条件は、法律によって下記のとおり定められています。
- 法律上、2週間前に辞める意思表示が必要
- やむを得ない理由なら即日で辞められる
それぞれ詳しく解説します。
法律上、2週間前に辞める意思表示が必要
契約が満了する時期を明確に定めていないバイトの場合、民法第627条に定められているとおり、辞めるためには2週間前までの意思表示が必要です。
“当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。”
引用:民法|e-Gov法令検索
上記のケースでは、退職に雇用主の許可はいりません。
一方、雇用期間があらかじめ定められているバイトでは、原則として契約満了までは辞められません。しかし、同一のバイトで働き始めてから5年以上経過していれば、契約期間の定めがない雇用の場合と同様、2週間前までに申告すればいつでも辞められるのです。
“(期間の定めのある雇用の解除)
第六百二十六条 雇用の期間が五年を超え、又はその終期が不確定であるときは、当事者の一方は、五年を経過した後、いつでも契約の解除をすることができる。
2 前項の規定により契約の解除をしようとする者は、それが使用者であるときは三箇月前、労働者であるときは二週間前に、その予告をしなければならない。”
引用:民法|e-Gov法令検索
そもそも、法律の定めとは関係なく、バイト先の許可が得られたら即日で辞められるケースも少なくありません。
他方で、働き始める時に受け取る雇用契約書に、退職に関する規定が定められている場合もあります。たとえば「辞めるには1ヶ月前までの申告が必要」などと定められているならば、基本的にはバイト先の規定に従うほうがいいでしょう。
トラブルを避けるためにも、双方が納得する形で辞められるよう話し合う必要性があります。
やむを得ない理由なら即日で辞められる
上記の規定にかかわらず、民法第628条では雇用主が退職を許可せざるを得ないと判断する事情があるならば即日で辞められることも定められています。
“当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。”
引用:民法|e-Gov法令検索
「やむを得ない理由」とは、次のようなケースが該当します。
- パワハラ・モラハラを受けている
- バイト先でいじめの被害にあった
- 病気や体調不良、ケガにより就業が困難になった
- 遠方に引っ越すため通勤が難しくなった
- 家族の事情
- 契約時に聞いていた内容を明らかに超えた範囲の業務をさせられる
- 給料が支払われない
上記の理由で即日での退職を希望した際、仮に損害賠償を請求される可能性も考えられます。。しかし、法律に触れていなければ損害賠償を請求されず心配する必要がないでしょう。
バイトを辞めたいと感じたらすぐ退職するべき理由
バイトを辞めたいと感じたらすぐ退職するべき理由として、以下の3つが挙げられます。
- 人間には向き・不向きがある
- よりよい条件のバイトが存在する
- 嫌々続けるのは精神衛生上悪い
バイトを辞めたいと感じているものの、退職するべきなのか悩んでいる方も多いでしょう。ここで解説した内容を参考にしたうえで、バイトを辞める判断をしてください。
退職代行を利用してバイトを辞めようと考えている方は、下記のサイトを参考にしましょう。
退職代行はバイトでも使える!体験談や安く利用できるおすすめサービスを紹介
人間には向き・不向きがある
バイトを辞めたいと感じたらすぐ退職するべき理由として、人間には向き・不向きがあることが挙げられます。
物事をコツコツ取り組むことが向いているのにも関わらず、スピードが求められる飲食店でバイトをしていたらミスをしてしまい、心身ともに疲弊してしまう恐れがあります。
そのため、バイトを辞めたいと感じている方は、自分に向いてる適職を探すべきです。
よりよい条件のバイトが存在する
よりよい条件の求人が存在しているため、バイトを辞めたいと感じたらすぐ退職するべきです。
世の中には時給1500円なのに業務量が少ないバイトもあれば、時給900円で膨大な仕事をこなさなければいけない求人も存在します。
バイトをするのであれば、より良い条件の職場で働いて効率的に稼ぎたいと考えている方が多いでしょう。
効率的に稼ぎたいと考えている方は、現在のバイト先よりよい条件の求人を見つけたら退職することを検討してください。
嫌々続けるのは精神衛生上悪い
バイトを辞めたいと感じているのにも関わらず、嫌々仕事を続けていては精神衛生上悪いです。バイトを嫌々続けていると、仕事に身が入らなくなるため、ミスが増加してしまう恐れがあります。
自身が前向きに業務へ取り組めるようになるためにも、バイトを嫌々続けている方はすぐ退職しましょう。
もし、バイト先に退職の意思を伝えたのにも関わらず、会社を辞めさせてくれないのであれば、下記のページを参考にしてください。
「アルバイトを辞めたいと言って断られた…」引き止められた際の5つの対策
バイトを辞めたいけど言えないよくある悩み
バイトを辞めたいけど言えない悩みとして、以下があげられます。
- 周囲に迷惑をかけたくない
- 逃げだと思われたくない
- 店長に怒られたくない
このようにバイトを辞めることをネガティブに捉えてしまい、店長や責任者に言い出せないのです。ここからは、それぞれの悩みについて具体的に紹介します。
周囲に迷惑をかけたくない
バイトを辞めたいと考えている場合、多くの人が「周囲に迷惑をかけたくない」という気持ちになることがあります。
特に、チームで働いている場合や、自分が担当している業務が他の人に影響を与える可能性がある場合、この悩みは深刻になりがちです。
辞めることで仕事の負担が他の人に移ること、または新しい人を探す手間がかかることなどを考えると、なかなか言い出せない場合が多いです。
このような状況で大切なのは、早めに店長や責任者に相談することです。事前に計画を立ててスムーズな移行ができるようにすることで、周囲にかかる迷惑も最小限に抑えられます。
逃げだと思われたくない
「逃げだと思われたくない」という悩みは、自分自身のプライドや他人の評価を気にするあまり、生じることが多いです。
特に、厳しい状況や問題に直面している最中に辞めると、まるでその状況から逃げ出したかのように思われる可能性があります。
しかし、自分の健康や将来を考えた場合、続けられない仕事は辞めるべきです。他人の評価よりも、自分自身の幸福と健康が最優先です。逃げているわけではなく、自分にとって最良の選択をしているという自覚が必要と言えるでしょう。
店長に怒られるのが怖い
店長や責任者に怒られることを恐れて、バイトを辞められないというのは一般的な言い出せない悩みです。
特に、良好な関係を築いている場合や、店長が厳格な性格である場合、この悩みはより一層大きくなるでしょう。
重要なのは、自分の気持ちや状況を正確に伝えることです。怒られるかもしれないという不安がある場合、事前にしっかりと理由を整理しておくと良いでしょう。また、可能であれば他のスタッフに影響を与えないように計画を立て、それを店長に提案することで、理解を得やすくなり怒られないかもしれません。
バイトをすぐに辞めたい時に使える退職理由
バイトをすぐに辞めたい場合には、下記3点のような職場側ではどうしようもない理由を申告すればスムーズに退職しやすくなります。
- 学業が忙しい
- 家庭の事情
- 健康上の問題
もちろん嘘は良くありませんが、円満に済ませたい時には本当の事情をストレートに伝えないほう良いケースもあるでしょう。
学業が忙しい
高校生や大学生の場合、学業が理由であれば引き止められにくいです。学生の本分は勉強であり、バイトがその妨げになるのであれば仕方がないと判断されるのが一般的だからです。
具体的には、次のような退職の伝え方が考えられます。
- 「大学の研究が来月から忙しくなります。大変勝手ながら、将来のために学業を優先したいので辞めさせていただきたいです。」
- 「バイトに励んでいたら勉強と両立できず、成績が芳しくない状況です。親からも勉強に専念するよう言われたため、申し訳ありませんが今月いっぱいで辞めさせていただきたいと考えています。」
- 「資格取得を目指してダブルスクールを開始することが決まりましたので今月のシフトが終わり次第、辞めさせていただけないでしょうか?もとより、これまでバイトをしていたのは専門学校の学費を稼ぐためでした。」
学業を理由に辞める際の重要なポイントは、職場への不満などを伝えるのではなく、あくまでも前向きな理由を伝えて辞めることです。将来に向けて頑張る意思を伝えることで、バイト先の責任者が背中を推してくれるケースもあるかもしれません。
家庭の事情
家庭の事情により勤務継続が難しいのであれば、やむを得ないと判断されるでしょう。具体的には、次のような理由が挙げられます。
- 「家族がケガしてしまい、治るまで日常の動作をサポートすることになりました。今後しばらくはイレギュラーな事情で出勤できない日が増えるかもしれません。バイト先にご迷惑をおかけするわけにはいきませんので、申し訳ありませんが辞めさせてください。
- 「家業を継ぐため今から手伝いを始めることになりました。家業とバイトの兼業は時間的に厳しいため、大変恐れ入りますが辞めさせていただけませんか?」
家庭や家族の事情を伝える場合、もし詳しい事情の説明を求め得られても必ずしも答える必要はありません。また、事情を偽って大袈裟な内容を伝えるのは心配をかけてしまうのでやめておきましょう。
健康上の問題
健康上の問題を抱えている場合は、退職せざるを得ない正当な理由になります。体調不良の人を働かせ続けることで病状の悪化や労災に発展するケースがないとは言い切れないため、バイト先としても引き止められないからです。
辞める意思の伝え方としては、下記のような例が挙げられます。
- 「最近、体調不良が続いており病院で検査を受けたところ、医師から休養するよう勧められました。しばらくゆっくり休み、体調を万全にしてから今後のことを考えたいのでバイトを辞めさせていただきたいと考えています。」
- 「腕を負傷してしまい、治るまで安静にするよう指示されています。この状態では業務に支障をきたしお役に立てそうにないため退職の許可をいただきたいです。」
理由を伝える際は、バイト先に迷惑をかけてしまわないために辞めると決めた旨を添えておくと不誠実でないことを理解してもらえるでしょう。
バイトに入ってすぐ辞めたいときは退職することでデメリットが発生しないかを確認する
バイトをすぐ退職することで被るデメリットとして、具体的に以下の2つが挙げられます。
- 次のバイト先を見つけるまで収入がなくなる
- 雇用主から周りの迷惑を顧みない人と認識される
例えば、次のバイト先を見つけるまで収入がなくなったら生活ができなくなる場合は、次のバイト先が決定してから退職するべきです。
バイトを退職することで生じるデメリットを見比べたうえで、退職する判断をしてください。
バイトをすぐ辞めたい場合に確認すべきこと
バイトをすぐ辞めたい場合に確認すべきことは、以下の3つです。
- 退職届の有無
- 退職後に記入する書類の種類
- 業務の引き継ぎが可能か
バイトを効率的に辞めるためには、さまざまなことを確認しなければいけません。ここで解説したポイントを理解したうえで、バイトを辞める手続きをしてください。
退職届の有無
バイトをすぐ辞めたい場合には、退職届を提出する必要があるのかをあらかじめ確認しておきましょう。退職届を提出する必要があるかは、バイト先によって異なるからです。
退職届の提出が必要なのであれば、早めに書類にサインすればすぐ退職できます。自身がバイトをすぐに退職できるようにするためにも、退職届の有無を確認するべきです。
退職後に記入する書類の種類
バイトをすぐ辞めたい場合には、退職後に記入する書類の種類を確認しましょう。退職後に記入する書類を提出しなければバイトを正式に退職できないからです。
退職後に記入する書類の種類が多いほど記入に時間がかかります。すぐバイトを辞めるためにも、退職後に提出するべき書類は早めに受け取って提出しておくとよいでしょう。
業務の引き継ぎが可能か
バイトをすぐ辞める際は、業務の引き継ぎを実施するべきなのかを上司へ確認してください。業務の引き継ぎをするべきなのかを事前に確認すれば、スケジュールを立てたうえで後任者へ引継ぎ業務を実施できます。
バイトをすぐ辞めるためにも、事前に業務の引き継ぎをするべきなのかを考えておきましょう。
バイトを円満に辞めるためのポイント
バイトを円満に辞めるためのポイントとして、以下の5つを解説します。
- バイト関係者への連絡は退職が決定してからにする
- なるべく直接伝える
- 貸与品は必ず返す
- 自分の都合で飛ばない
- ポジティブな退職理由を伝える
バイトを円満に辞めるためには、さまざまなポイントに気をつける必要があります。バイトを円満で辞められる確率をより高めるためにも、ここで解説したポイントを参考にしてください。
精神的につらいバイトを辞めたい場合にどのように伝えればよいのかが分からない方は、下記のページを参考にしましょう。
精神的につらいバイトを辞める理由の伝え方は?バイトを辞めたい人のYahoo知恵袋まとめ!
バイト関係者への連絡は退職が決定してからにする
先輩や同僚などに退職の決定を連絡する際は、正式にバイト先を辞めることが決定してからにしましょう。
正式に退職が決まっていない段階でバイト関係者へ連絡してしまうと、会社を辞めることを許可していないのに勝手に周囲へ報告されたとして責任者が不快になるかもしれません。
バイトを円満に辞めるためにも、退職の連絡は正式に職場を辞めることが決定してからにしてください。
なるべく直接伝える
辞める意思を申告する際は、可能であれば直接会って伝えてください。大きなケガや病気で動けない状況であれば仕方ありませんが、電話やメール、LINEなどで伝えるのは避けるほうが無難です。
退職の申し出は、職場側にとってうれしい知らせではありません。退職の伝え方に問題があると反感を買い、トラブルの元になる可能性があります。辞めるとは言いにくいものですが、マナーを守って辞めるほうが円満に辞められるでしょう。
伝える時ははっきりと、辞める事情を端的に伝えてください。曖昧な言い方をすると、引き止められてなかなか辞められない事態になりかねません。
また、事前に退職に関する相談があると伝えて話し合いの時間が取れそうな日がないか予定を聞いておくことをおすすめします。いきなり退職を言い出すより、事前にバイト先が準備できるよう配慮するのが大切です。
貸与品は必ず返す
ユニフォームや文房具などの備品は必ず返却してください。最低限のマナーとして、借りたものはきちんと返さなければなりません。返し忘れがあると、退職後にまた職場に行かなくてはならない可能性があります。
郵送で返却する手もありますが、事前に返却しておくほうがトラブルに繋がりにくいでしょう。
また、大したことのないように思える書類であっても、バイト先の物は勝手に処分してはいけません。情報漏洩を避けるためにも、データ等の返却しそびれがないかも十分に確認してください。
自分の都合で飛ばない
自分の都合で音信不通になり勝手に辞める行為、いわゆる「飛ぶ」ことはやめましょう。
辞めたいけれど言いづらいという理由から、飛んでしまおうと思う人が少なからず存在するのは事実です。しかし自己都合で飛ぶのは契約違反であり、最悪の場合は損害賠償を請求される可能性もあり得ます。
社会人として、辞める際は誠実な対応を心がけたいものです。欠けた人員の穴埋めにはある程度の時間がかかるため、退職の意思は可能であれば1ヶ月程度の余裕を持って相談しましょう。
ポジティブな退職理由を伝える
なるべく円満にバイトを辞めたければ、前向きな退職理由を伝えるのがいいでしょう。前向きな退職理由は、単に今の仕事に不満があるわけではなく、自分自身の成長や目標に向かっているという印象を与えることができます。
例えば「新しいスキルを学びたい」「キャリアの方向性を考え、次のステップに進むため」など、自己成長や将来の計画に基づいたものが例としてあげられます。
このような前向きな理由を伝える際には、抽象的な理由だと説得力に欠けてしまうため、具体的かつ誠実な言葉選びを意識してください。前向きな理由に加えて感謝の意をしっかりと伝えることも重要です。
これらを心がけることで、良好な人間関係を保ちながら円満にバイトを辞めることができるでしょう。
どうしてもバイトをすぐ辞めたい時は退職代行もあり
どうしてもバイトをすぐに辞めたい事情がある時は、退職代行を利用するのもひとつの手です。また、バイト先に自分で辞めると伝えることに抵抗がある方やもう職場に顔を出したくない際にも退職代行が便利でしょう。
退職代行を利用すれば、次のようなメリットが得られます。
- すぐに辞められる
- 自分で伝えるより精神的負担が減る
- 引き止められる心配がない
- 退職の際の手続きも代行してもらえる
- 申し出にくい給料の請求を自らする必要がない
- 有給を消化したうえで辞められる
未成年の方が退職代行を利用する場合には、保護者の同意が必要です。バイトを辞めたいけれど辞めづらい事情がある方は、まず保護者の方に相談してみましょう。
バイトをすぐに辞めたい時のQ&A
バイトをすぐに辞めたい方からは、よく次のような質問が寄せられます。
- Q1.すぐに辞めた場合の給料はどうなる?
- Q2.学生の一般的な辞めるタイミングは?
- Q3.引き止められた場合どうすればいい?
上記の質問に対するアンサーを示すので確認しましょう。
Q1.すぐに辞めた場合の給料はどうなる?
バイトを始めてすぐに辞めた場合であっても、1日でも働いていれば辞める日まで勤務した分の給料をもらう権利があります。
労働者の賃金に関しては、労働基準法第24条において以下のとおり定められています。
“賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。(後略)”
上記の規定があるため、給料を支払わないのは法律に反する行為だといえます。
「辞めるのに給料をもらってもいいのだろうか……」と悩む方もいるかもしれませんが、働いた分の対価を受け取るのは労働者として当然の権利です。
給料を支払ってもらえない場合は、公共職業安定所や労働基準監督署に相談してみることで適切なアドバイスが受けられるでしょう。
ですが、参加が必須ではない研修期間内に辞めた場合は、給料が発生するかどうかは職場の判断によることもあります。支払いの可否について、納得いく方法を話し合う必要があるでしょう。
Q2.学生の一般的な辞めるタイミングは?
株式会社リクルートの調査では、アルバイトを辞めた経験がある大学生に退職までの期間を聞いた結果、以下の回答が得られました。
順位 | 大学生がバイトを辞めるまでの期間 | 複数回答 |
1位 | 1年以上続けて退職 | 32.6% |
2位 | 6ヶ月〜1年以内 | 28.3% |
3位 | 3ヶ月〜6ヶ月以内 | 20.4% |
4位 | 1ヶ月〜3ヶ月以内 | 18.7% |
5位 | 2週間〜1ヶ月以内 | 12.0% |
6位 | 即日 | 4.8% |
7位 | 1週間以内 | 4.3% |
8位 | 1週間〜2週間以内 | 4.2% |
この結果、大学生は半年以上続けてからバイトを辞めるのが一般的なタイミングだと分かりました。他方で、短期間でバイトを辞めている人も全体の2割程度います。
学生ならではの退職理由としては、受験や就職活動の始まりがキッカケです。もしくは、就活終了から入社日までの間に辞めている大学生も少なくありません。
Q3.シフトが残っていても辞められる?
シフトが残っていたとしても、以下の方法で辞められます。
- バイト先に相談する
- 有給を使う
- バイト先のほかのメンバーにシフトを代わってもらう
やむを得ない理由で辞めるならば、バイト先が事情を汲んでくれる可能性があります。すぐに辞めさせてもらえる場合もあるため、まずは相談を検討しましょう。
同じバイト先で働くメンバーに頼んで代わってもらえれば、シフトに穴を開けることなく辞められます。自分のシフトが多い場合は、複数人にお願いして負担を分散させたほうが親切でしょう。また、シフトを代わってもらった人には必ずお礼をするようにしたいものです。
シフトの日に有給を使う形で辞めることもできます。有給は、パートタイマー・アルバイトにも付与される権利です。雇用者側は、繁忙期でない時季にずらすことはできても、有給を与えないことは許されません。
有給を取得できる条件および付与される日数は、週当たりの労働日数が5日以上、労働時間が30時間以上であれば次のとおりです。
“年次有給休暇が付与される要件は2つあります。(1)雇い入れの日から6か月経過していること、(2)その期間の全労働日の8割以上出勤したこと、の2つです。この要件を満たした労働者は、10労働日の年次有給休暇が付与されます。”
同条件の下で、勤務年数が増えるごとに有給日数は増える仕組みになっています。具体的な有給の日数については以下の表をご参照ください。
雇入れの日から起算した勤続期間 | 付与される休暇の日数 |
6ヶ月 | 10労働日 |
1年6ヶ月 | 11労働日 |
2年6ヶ月 | 12労働日 |
3年6ヶ月 | 14労働日 |
4年6ヶ月 | 16労働日 |
5年6ヶ月 | 18労働日 |
6年6ヶ月以上 | 20労働日 |
上記に満たない勤務しかしていない場合でも、労働日数に応じた年次有給休暇を取得することが可能です。以下の表を参考に、自分の有給日数を割り出してみてください。
週所定
労働日数 |
1年間の
所定労働日数 |
雇入れ日から起算した継続勤務期間(単位:年) | ||||||
0.5 | 1.5 | 2.5 | 3.5 | 4.5 | 5.5 | 6.5以上 | ||
4日 | 169日〜216日 | 7 | 8 | 9 | 10 | 12 | 13 | 15 |
3日 | 121日〜168日 | 5 | 6 | 6 | 8 | 9 | 10 | 11 |
2日 | 73日〜120日 | 3 | 4 | 4 | 5 | 6 | 6 | 7 |
1日 | 48日〜72日 | 1 | 2 | 2 | 2 | 3 | 3 | 3 |
原則として、シフトが残っている場合は最終日まで出勤してから辞めるほうが良いでしょう。最後まで勤め上げてから辞めることで、バイト先に対する申し訳なさも緩和される効果もあります。
とはいえ、どうしてもすぐに辞めたい事情を抱えているにもかかわらず、言い出せずに悩んでいる方もいるでしょう。
上記のような場合に取れる手段として、前述のとおり退職代行の利用をおすすめします。
Q4.引き止められた場合どうすればいい?
バイトによっては店長や責任者による強引な引き止めに遭うケースも考えられますが、辞めること自体は可能です。
引き止められた場合、感情的にならず、冷静に自分の立場と理由を説明することが重要です。感情的になると、相手も同じようになり、円満な解決が難しくなる可能性があります。
どうしても解決しない場合は、信頼できる人事部門や労働組合など第三者に相談することも一つの方法です。
解決の糸口が見つからないなら、退職代行サービスを利用するのも手段の1つです。
詳細は、以下の記事を確認してみるといいでしょう。
「アルバイトを辞めたいと言って断られた…」引き止められた際の5つの対策
バイトをすぐに辞めたいならEXITがおすすめ!
今回は、バイトをすぐに辞めるための方法と押さえておきたいポイントについて解説しました。
バイトを辞める権利は、条件によって多少異なりますが、基本的に法律で保証されています。
退職の意思を伝える際は、バイト先に問題があるのではなくあくまで自分の責任であることをアピールするほうが無難です。また、バイトを辞める際は可能な限り誠実な対応を心がけることで円満に退職できるでしょう。
どうしてもすぐにバイトを辞めたいと考えている際は退職代行EXITをご利用ください。多数の実績と退職のノウハウを有しているため、有給が取得できるうえ最短で即日の退職が実現します。
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