仕事辞めたい、もう疲れた…30代が仕事を辞めたいと悩む7つの理由!対処法とよくある疑問を解説
最終更新日 2024年1月29日
仕事を辞めたいと悩む30代の方で「続けられる自信がない…」「辞めるか続けるか決断できない」と考えることもあるのではないでしょうか。
30代の会社員でも、同じように辞めたいと悩む人は多く、自分がおかしいと思わず進みたい道を探していくことが大切と言えます。
この記事では、30代が仕事を辞めたいと悩む理由と対処法について解説します。また、退職後の給付金や転職活動などよくある疑問も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
30代が仕事を辞めたいと悩む7つの理由
30代が仕事を辞めたいと悩む7つの理由は、以下の通りです。
- 昇給がない
- 出世したくなくなる
- 職場の人間関係
- プライベートとの両立が難しい
- 将来が不安になる
- 体力的にきつい
- 本当にやりたいことができない
自分と共通している悩みはもちろん、気づけなかった理由が見つかるかもしれません。今後決断するためのヒントにつながる可能性もあるので、現状と照らし合わせながら見ていきましょう。
昇給がない
30代に進行すると、多くの人が昇給の問題に直面します。一般的に、20代から30代にかけて年収は約100万円上がるとされていますが、その通りにならないことも少なくありません。
特に、増加した責任に見合わない報酬を受け取る「名ばかりの管理職」の場合、経済的ストレスが高まることも。
昇給の見込みが少ない中でのキャリア形成は、将来に対する不安を生む要因となります。多くの人が報酬を考慮しつつ仕事を選択するのは自然で、その報酬が期待通りでない場合、転職を考えることも理解できます。
出世したくなくなる
多くの人がキャリアの進行とともに出世のプレッシャーに直面します。30代になると、昇進後の日常やその役職の要求をよく知る機会が増えることで、以前とは違う視点からキャリアを考えることが増えるのかもしれません。
加えて、一定の昇進コースが設定されている組織では、コースから外れたと感じると、やる気を失ってしまうことも考えられます。昇進の見込みがないと感じれば、結果的にモチベーションの低下に繋がる場合があります。
このような事例に共通するのは、20代の頃に描いていたキャリアのビジョンが変わってしまったこと。それに伴い、長期的なキャリアパスや働く意義に疑問を抱くようになるかもしれません。
職場の人間関係
職場の人間関係での悩みは、多くの人が経験するものです。
30代に入ると、昇進や部署の異動、出向などにより、これまでの人間関係が大きく変わることがあります。20代の頃に築いた良好な関係が、新しい環境で変化することも考えられるでしょう。
毎日会社に出勤し、避けられない状況での人間関係は、ストレスを感じる原因となることも少なくありません。
プライベートとの両立が難しい
30代では、仕事とプライベートのバランスを取るのが難しく感じる人が増えてきます。
20代と異なり、結婚や子育てなどの家庭の事情が加わることから、仕事だけに集中することが難しくなる場合があります。
加えて、職責が増える中で、家族との時間を確保する要望に応えるのは容易ではありません。その結果、多くの時間が仕事と家庭の両方に費やされ、自分のためのリラックスする時間が減少してしまうことも。
30代後半に進むと、親の介護や子どもの進学などの新しい課題が加わり、さらに時間の調整が必要となることがあります。体力も少しずつ減少するため、日々の疲れを感じやすくなることも考えられます。
将来が不安になる
変化が激しい時代だからこそ「この仕事で定年まで働き続けていいのか」と漠然とした不安を抱えてしまいます。
また、30代になると仕事を淡々とこなす日々が続くので、あっという間に月日が流れるのも理由の1つです。「何もないまま人生が終わっていくのでは」とより深い不安を抱えるためです。
特に、漠然とした不安を抱えている方は、給料面や人間関係といった見えていない悩みがあるかもしれません。自分の時間を十分に確保したうえで、一度ゆっくり考えた方が解決に結びつく可能性もあります。
体力的にきつい
「30代に入ると、体力的な変化を感じることがあり、そのため仕事の負担が前よりも重く感じられることが増えます。
多くの業界や職種で、長時間労働や体を使う仕事が求められる場面があるかと思います。そして、30代は20代に比べて体力の変化が現れ始める時期でもあります。
このような体力的な負担が続くと、疲労が蓄積される可能性があり、健康に悪影響を及ぼすことも考えられます。不規則な睡眠や免疫力の低下は、日常の業務にも影響を与えるかもしれません。結果的に、今の仕事を続けるべきか再考する人も多いでしょう。
本当にやりたいことができない
本当に自分のやりたいことができず、今の仕事を辞めたいと悩む30代も多いと言われています。
社会人によっては、残業などで仕事に費やす時間が多かったり、休日出勤などの拘束時間が長い方もいるでしょう。
拘束時間が長ければ、趣味や友人との遊びなどの本当にやりたいことに時間を作れないのです。
考え方によっては、やりたいことに必要なお金を稼ぐために仕事を行うということも珍しくありません。
また拘束時間だけでなく、仕事の疲労度が大きく本当にやりたいことができないということも。
このように時間的にも体力的にも、仕事が原因でやりたいことができない30代は仕事を辞めたいと思い悩むのです。
残る?30代が仕事に疲れて辞めるべき判断基準
30代が仕事に疲れて辞めるべき判断基準は、6つあります。
- 今後年収が高くなる見込みはあるのか
- 今後待遇がよくなるのか
- キャリアを広げられるか
- 仕事が楽しいか
- やりたいことが実現できるのか
- 現在貯金があるのか
判断基準を押さえることで、自分が仕事に残るべきなのか明確になるはずです。
ここからは、具体的にそれぞれの判断基準について紹介します。
今後年収が高くなる見込みはあるのか
今の仕事先で働いて、今後年収が高くなる可能性があるかで仕事を辞めるべきか決めると良いでしょう。
一般的に30代という年齢は、経験年数によって年収が大きく変化する年と言われています。
今後現職に就いて、年収が上がる可能性がなかったり、昇給額が小さければ辞めるという判断をしても良いでしょう。
年収の推移は、企業の口コミサイトを確認したり、一緒に働いている社員に聞いたりすることで把握できます。
仕事を辞めず年収を上げたい30代は、スキルを磨いたり会社の売り上げに貢献できるよう成果を出すことに注力するといいでしょう。
今後待遇がよくなるのか
働く上での福利厚生などの待遇が今後よくなるかといった判断基準で、仕事を辞めるべきか決めましょう。
一般的に会社員として働く際の待遇として、以下があげられます。
- 交通費支給
- 住宅手当て
- マッサージ・整体サービス
- 社員旅行
- 書籍購入費の補助
福利厚生には「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類があり、企業によっては法定福利厚生といった法律によって定められている待遇が受けられないこともあります。
待遇が整っていれば、自身も健康的で安全に働きやすいです。
このような辞めたい30代は福利厚生などの待遇を基準に、仕事を辞めるべきか決めるといいでしょう。
キャリアを広げられるか
自分のキャリアを広げられるのかで、今の仕事を辞めるべきか判断しましょう。
一般的に手に職をつけられる仕事は、キャリアを広げられる可能性があり、以下のような職種が例としてあげられます。
- プログラマー
- エンジニア
- Webマーケター
- 施工管理
- 動画編集者
このような職種は経験年数を積んだり、スキルを向上させたりすることで、今後のキャリアを広げられます。
そのため数年ほどは現職で働いてもいいかもしれません。
しかし職種によってはキャリア展開が難しく、仕事を辞めた後の替えが効きにくいこともあるのです。
だからこそ早期での退職を進め、今後の仕事選びを入念に行うといいでしょう。
30代は年齢的に転職できる回数に限界が出てくるため、今の職種を今一度考え辞めるべきかの判断することをおすすめします。
仕事が楽しいか
30代では、仕事の充実感や楽しさを基準に、今のキャリアを見直すことが大切です。多くのサラリーマンや会社員は、1日の大部分を仕事に捧げることとなります。
仕事に対する楽しさや達成感がなければ、ストレスの蓄積や、仕事の意味や生きがいについての疑問を持つこともあるでしょう。一方、仕事を楽しむことができれば、日々を充実感をもって過ごすことができると同時に、仕事の負担を軽減することができます。
そこで、仕事の楽しさや充実感を重視して、今後のキャリアの方向性を考えることが大切です。もし、自分が本当に何を楽しむのかが分からない場合、一度現状の職場を離れ、自分自身との対話の時間を持つのも良い選択と言えるでしょう。
やりたいことが実現できるか
今の仕事で自分のやりたいことを実現できるのか考え、辞めるべきか決めるといいでしょう。
一般的に日本社会において、70歳まで働くことが努力義務とされており、30代の人は30〜40年間の働く期間があります。もし今の仕事を続けていき、やりたいことが叶わなければ、仕事を辞めなかったことをきっと後悔するでしょう。
しかし中には、そもそもやりたいことを見つけられないという方もいるかもしれません。そんな方は今の仕事を続け、今後のやりたいことを見つけてみるのも手段の1つです。
このようにやりたいことが叶うかどうかで、仕事を辞めるべきか決めましょう。
現在貯金があるのか
現在の貯金がどれくらいあるかで、仕事を辞めるべきか決めるのもいいでしょう。
りそな銀行によると、30代の平均貯金額は400万円と言われており、貯金なしで仕事を辞めるのはリスクを伴います。
- 急な出費に対応できない
- 生活費の維持に困る
- 生活の質が下がる
そのため貯金なしで仕事を辞める際は、十分に今後の生活を考えた上で決めるといいでしょう。
例えば転職先が決まっていたり、パートナーの収入が確約している場合であれば、仕事を辞めても問題ありません。
また今の仕事を辞めた場合でも、失業保険によって無職でも比較的安定な生活を送れるので、安心してすぐに仕事を辞めることは可能です。
仕事を辞めたい30代ができる9つの対処法
仕事を辞めたい30代ができる対処法は、以下の通りです。
- 今の仕事について整理する
- 5年後にありたい姿を考える
- スキルを身につける
- 十分な貯蓄を確保する
- 転職活動をする
- 異動願いを希望する
- 周囲の人に相談してみる
- 副業を始めてみる
- 長期休暇を行う
いずれにしても、思いつきで決断しないことが大切です。現状と将来についてしっかりと考えたうえで行動に移さないと、自分の取った決断に後悔してしまうかもしれません。
自分にとって最善の選択ができるためにも、適切な対処をしていきましょう。
今の仕事について整理する
まずは、今の仕事について整理することが大切です。頭だけで考えるのではなく、紙に書き出してみましょう。
整理するうえで重要になるのは、以下の3つです。
- やりがいを持って働ける場面はあるか
- 今までどんなことをしてきたか
- 今の仕事のどんなところが不安か
これらを言語化することで、気持ちが楽になることもあります。加えて、今のまま続けていいのか、仕事を辞めた方がいいのか判断材料にもなるでしょう。
また、下の2つは転職活動における職務経歴書や面接でも役に立ちます。思いつくことは全て書き出し、今後の人生につなげていきましょう。
5年後にありたい姿を考える
5年後にありたい姿を考えましょう。「スキルアップしたい」「管理職になりたい」など、自分のありたい姿を具体的にイメージすると、今すべきことが見えてきます。
そして、より実現につなげるためには、ありたい姿に向かって目標を立てると良いです。逆算しながら計画することで、実現するには何が必要なのか、やりたい仕事は何なのかもわかってきます。
目標を立てていくときも、紙に書き出し言語化していきましょう。
「自分らしく好きに生きる、理想に向けて突き進む」をテーマにキャリアに関するお役立ち情報を発信するtotolaboが監修する下記記事も参考になります。
参考: 30代向けキャリア相談・転職相談先おすすめ7社をランキング紹介!評判あり | totolabo
スキルを身につける
今の仕事についてのスキルを磨くのはもちろん、需要のあるスキルを身につけて市場価値を高めましょう。スキルがあることで選択肢が増えるので、今の仕事を続けなくても新たな人生が開けてきます。
需要が高いとされるスキルは、以下のようなものがあります。
- プログラミング
- コンサルティング
- イラストレーター
- 看護師・介護士
- マネジメント
近年は、ITの需要が高まっており、プログラミングやイラストレーターは市場価値が高いスキルです。加えて、コンサルティングやマネジメントのスキルも、経営・人材など多岐にわたって活躍の場があります。
特に、将来独立したいと考えている人は、優先してスキル習得に取り組みたいところです。努力次第では高年収も目指せるので、一度検討してみてください。
十分な貯蓄を確保する
仕事を辞める際には、十分な貯蓄を持っていることが重要です。転職を検討する際、新しい職場での年収が現在よりも低くなる可能性も考慮する必要があります。
もし何らかの理由で一時的に収入が途絶えても、安定した貯蓄があればその間の生活を支えることができ、安心して次のステップを考えることができます。
特に、収入に関する不安はストレスの大きな要因となるため、将来的な安定のためにも、計画的な貯蓄は欠かせません。
転職活動をする
次の職場を見つけるために、転職活動をしましょう。働きながらでも転職活動はできるので、次の職場が先に見つかっておくと辞める決断もしやすくなります。
特に、以下の場合は早めの転職活動をおすすめします。
- ハラスメントを受けている
- 会社が赤字続きでボーナスが出ない
- 会社や事業に将来性がない
ハラスメントや会社の経営不振は自分の問題ではありません。そのため、このまま働き続けても悩みが解消される可能性は低いです。
また、ストレスが強くなりすぎると、体調を崩してしまって転職活動すらできなくなります。その結果、収入面の問題からより一層精神的にしんどくなるので、早めに行動に移した方が良いです。
異動願いを希望する
仕事を辞めたい理由によっては、異動願いを提出することで対処することも可能です。
異動願いとは、他部署に移動をお願いする際に提出する書類のことを指します。
例えば今の部署の人間関係に悩んでいる場合であれば、部署の異動によって新しい人間関係を築き、悩みが解消されるでしょう。
しかし会社の給与事情や社風等に問題があれば、部署移動を行っても改善することは難しいです。
そのため自分の辞めたい理由次第では、異動願いを希望するのがいいでしょう。
周囲の人に相談してみる
周囲の人に相談することで、仕事を辞めたいという悩みが解決できるかもしれません。
友人や家族といった周囲の人は、自分とは異なる新しい視点や意見をあなたに提供してくれます。
他の人の意見を聞くことで、自分の悩みや問題に新たな解決策やアイデアを見つけることができるかもしれません。
また同じような経験をした人や、同じ職業や業界に詳しい人に相談することで、経験や知識を活かした助言やアドバイスを得ることができます。
経験に基づく具体的なアクションプランや解決策を提案してもらうことで、悩みを解決できるのです。
副業を始めてみる
今の仕事とは別で副業を始めてみることで、仕事を辞めたいという考えはなくなるかもしれません。
例えば仕事を辞めたいと感じる理由が給与であり、今の収入に満足していない場合、副業からの収入があれば金銭的な悩みを解決できます。
副業をすることで貯金が貯まり、安心して仕事を想定以上に早く辞めることも可能になります。
また副業から始めた仕事が軌道に乗れば、今の仕事を辞めてフリーランスとして独立も目指せるでしょう。
フリーランスになればフレキシブルな働き方を実現させ、今以上に趣味ややりたいことに時間を使える可能性もあります。
長期休暇を行う
休息を取るという意味合いで、長期休暇を行ってみるのも仕事を辞めたい悩みを解決できるかもしれません。
一般的な30代の会社員が仕事を特別に休んだり、長期休暇を取る方法として以下があげられます。
- 病気休暇
- ボランティア休暇
- 有給休暇
長期休暇は、日常生活でのストレスを軽減するための貴重な機会です。
仕事や日常のルーティンから離れ、リラックスやリフレッシュする時間を取ることで、心身のストレスを軽減できます。
また休息を数日間とることができれば、十分な睡眠と休息を取るための機会が生まれます。
疲労の蓄積や睡眠不足は健康に悪影響を与える可能性がありますが、長期休暇を利用して十分な睡眠をとり、心身をリセットすることができるのです。
仕事に疲れた30代が辞めるのは良い理由
仕事に疲れた30代が辞めるべき理由として、以下があげられます。
- ストレスを軽減できる
- キャリアの多様化が進んでいる
- 新しいことに挑戦できる機会が増える
- 失業保険の給付が受けられる
- 仕事を辞めてもどうにかなる
仕事を辞めるということに、不安を感じる30代の方も多いでしょう。
ここからは、具体的にそれぞれの辞める方が理由について確認しましょう。
ストレスを軽減できる
仕事に疲れを感じる30代の方にとって、キャリアチェンジを検討することでストレスの一部を解消できるかもしれません。
激務や職場の環境により疲れてしまうと、休日でも本来楽しむべき趣味やデートにエネルギーを注ぐことが難しくなることもあります。
ただ、激務だけでなく、充実したプライベートの時間が持てないこと自体が新たなストレスの原因となることも考えられます。仕事の環境や内容を変えることで、ワークライフバランスを見直し、心身の健康を保つことができるでしょう。
慢性的なストレスは健康に悪影響を及ぼすことが知られています。もし、仕事に関連する疲れやストレスを感じているのであれば、キャリアの方向性や環境を再評価することを検討してみる価値があります。
キャリアの多様化が進んでいる
近年の日本社会では、確かにキャリアの多様化が進んでおり、30代でも仕事を辞めることは一つの選択肢として考えられます。
仕事を辞めることによって、新たなキャリアパスや生活の方向性を模索できるのです。
例えば仕事を辞めることで、新たな分野や業界に挑戦する機会が得られます。30代であれば、これまでの経験やスキルを活かしながら、転職活動を有利に進められたり、スキル次第ではフリーランスとして独立も目指せます。
また30代は結婚や子育て、家庭の責任など、人生の重要なライフステージを迎える時期です。仕事を辞めて、自身や家族のニーズに合わせた時間や柔軟性を確保することは、ワークライフバランスを改善する方法の1つと言えるでしょう。
このような多様化の流れに乗って、仕事を辞めるのもおすすめです。
新しいことに挑戦できる機会が増える
30代は仕事を辞めることで、新しいことに挑戦できる機会が増えていくでしょう。
30代になると、これまでの職務経験や専門知識、スキルが蓄積されていきます。このような経験は、新しい職種や業界での挑戦に役立つことが多いです。
40代になると結婚しているパートナーや、老後のための貯金など守るべきものが増えていきます。
そのため言い換えれば、30代は挑戦するというハードルが高くない仕事を辞める最高のタイミングと言えるでしょう。
失業保険の給付が受けられる
30代で仕事を辞めても、失業保険の給付によって比較的安定な生活を送ることができます。
失業保険とは、労働者の生活や雇用の安定を目的としている保険の1つであり、新しい職に就くまでの経済的な支えとなる制度です。
失業保険によって、仕事をしていない一定の期間も国から手当ての受給が可能なので、安心して辞められるでしょう。
ただ失業保険は、受給するための条件もあるので確認しておきましょう。
【自己都合退職】一般の離職者の場合 | 【自己都合退職】特定理由離職者の場合 | 【会社都合退職】特定受給資格者の場合 |
離職の日以前2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算して12カ月以上あること | 離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6カ月以上あること | 離職の日以前1年間に、被保険者期間(※)が通算して6カ月以上あること |
仕事を辞めてもどうにかなる
仕事を辞めるのは今後の生活を考えると、不安になるものでしょう。
しかし仕事を辞めても、基本的にはどうにかなり生活を送ることができます。
今の仕事を辞めたからといって、転職先が見つからないというわけではありません。
また支出を落としたり、副業などの収入を確保できれば数ヶ月仕事をしていなくても生活を送れるでしょう。
仕事を辞めることは、言い換えれば新しいキャリアを広げられるチャンスとも捉えることができます。
仕事を辞めることを前向きに捉え、今の仕事の状況を見つめ直すことをおすすめします。
仕事を辞めて失敗する人の特徴
仕事を辞めて失敗する人の特徴として、以下があげられます。
- 退職後すぐにフリーランスを目指す人
- パートナーと離婚してしまう人
- 転職先も同じような状況が起きてしまう人
- 転職後の給料が現職を下回る人
ここからは失敗してしまう理由についても紹介しているので、確認しましょう。
退職後すぐにフリーランスを目指す人
退職した後、すぐにフリーランスを目指そうとする30代は仕事を辞めたことを後悔するかもしれません。
近年、フリーランスという魅力的な働き方が流行ってきていますが、そのような働き方を実現させることは簡単ではないです。
単に仕事内容をこなすだけでなく、仕事をするために案件を獲得したり、顧客と商談したりと業務が完了し、報酬が発生するまでに手間と時間がかかってしまうためです。
またフリーランスとして独立当初は、実績がないため契約単価も低い傾向にあり、生活するのも一苦労でしょう。
そのため、独立後すぐにフリーランスとして開業するのはリスクが高いのです。
例えば副業から始めて見たり、現職で独立できるまでのスキルを磨くなどを行った上で、フリーランスは目指すべきでしょう。
パートナーと離婚してしまう人
パートナーと離婚してしまう人も、仕事を辞めて失敗する可能性があります。
そもそもパートナーとの離婚を望んでいない方も多いでしょう。
しかしパートナー側からすると、急に仕事を辞められると今後の生活を見据えたときに、不安が募るはずです。
そのため意図していないような離婚を告げられる可能性があるのです。
例えば仕事を辞める前に、パートナーに相談するなどしトラブルを未然に防ぐことをおすすめします。
また数ヶ月以上生活できるような貯金を行った上で辞めることで、パートナーも安心してくれるはずです。
転職先も同じような状況が起きてしまう人
転職先でも現職と同じようなトラブルが起きてしまう人も、仕事を辞めて失敗する人の特徴です。
転職先でも同じようなトラブルが起きてしまう原因として、以下があげられます。
- コミュニケーションが少ない
- 組織やルールに馴染めない
- プライドが高い
上記のように適応能力が欠如していると、転職先でも同じような悩みが生じ、何度も仕事を辞めてしまうかもしれません。
退職が多すぎると、継続力がないと捉えられ、今後の転職活動にも支障をきたす恐れがあるでしょう。
仕事を辞める理由は周りの環境に限らず、自分自身が問題であることも考えられるのです。
組織として働くのが苦手であれば、フリーランスなどの働き方も視野に入れると良いでしょう。
転職後の給料が現職を下回る人
転職先の給料が現職を下回ると、仕事を辞めたことが失敗と捉えてしまう方もいるでしょう。
30代という年齢は、社会人としての経験年数も増えてきており、年収を上げられるチャンスです。
そのため思い切って仕事を辞め、新しい仕事先で働いても給料が下回ると辞めたことを後悔するかもしれません。
しかし転職先が手に職がつくような職種であれば、今後年収が上がっていく見込みがあります。
30代でも今後40年ほど働く可能性があるので、瞬間的な給料に目をむけず今後の年収の推移なども転職活動時に確認しておくと良いでしょう。
仕事に疲れて辞めた方が良い30代の特徴
仕事に疲れて辞めた方が良い30代の特徴は、以下のとおりです。
- 心身ともに疲れている
- 会社の社風がマッチしていない
- 仕事内容に満足していない
上記の特徴に該当していれば、仕事を辞めるのも手段の1つです。
ここからは、具体的にそれぞれの特徴について紹介します。
心身ともに疲れている
身体的にも精神的にも疲弊しているなら、仕事を辞めることをおすすめします。
仕事で疲れてしまう原因として、以下があげられます。
- 職場の人間関係
- 体力的にきつい
このような原因は仕事を変えない限り対処することは難しいです。
特にパワハラやセクハラなどの被害を受けている場合は、周囲の意見を気にせず退職するのが良いでしょう。
疲弊した働き方が続くと、うつ病に陥る可能性も十分に考えられます。
会社の社風がマッチしてない
会社の社風が自分とマッチしていない場合、辞めた方が良いでしょう。
基本的に会社の社風や雰囲気を自分1人で変えることが難しく、馴染めない環境で働き続けてもストレスが溜まっていく一方です。
例えばアットホームな職場であれば、休日に会社のメンバーとの時間を過ごすようなイベントが開催されることもあり、人によっては辛いと感じることもあるでしょう。
また関係が仕事のみの堅い職場は、人間関係の構築が難しく出社するのがストレスに感じることも考えられます。
仕事は人生の大半を費やす場所なので、社風が自分と合っていないなら仕事を辞めることをおすすめします。
仕事内容に満足していない
仕事内容に満足していない人も、会社を辞めることをおすすめします。
仕事内容に満足していないという意味は、一概に決めることが難しいです。
満足度や面白さ、将来性など人によって仕事内容に満足していない理由は異なるでしょう。
しかしどんな理由であれ、仕事内容が満足していなければ退職も手段の1つです。
経験不問で働けるような仕事は無数にあり、今の仕事だけに囚われることは非常にもったいないです。
特に30代はこれからさまざまな仕事に挑戦できる年齢です。
不安を感じる方もいるかもしれませんが、今後の人生を考えた上で仕事を辞めるのも良いでしょう。
仕事を辞めたいと悩む30代の最終手段は「退職代行」
仕事を辞めたい場合の最終手段は「退職代行」を利用することです。特に、下記のような場合は、退職代行の活用も視野に入れておいた方がよいかもしれません。
- 上司からハラスメントを受けている
- 転職先が決まったが辞めさせてもらえない
退職は労働者に与えられた権利ですが、辞めさせてもらえない会社は少なからず存在します。こうなると、本人の意思ではどうすることもできません。
ただし、退職代行を使えば自分の代わりに辞める手続きをしてくれます。退職代行については、下記のとおりです。
- 退職意思を代わりに伝えてくれる
- 退職手続きを全て行ってもらえる
- 退職トラブルに対応
- 当日の朝でも利用可能
基本的に、退職代行を利用した時点で会社に出勤する必要はありません。上司と顔を合わせることなく退職できるほか、代行業者と電話対応するだけで全ての手続きが完了します。
もし会社から電話がかかってきても、代行業者が全て対応してくれるので問題ありません。辞めさせてもらえない場合の最終手段として視野に入れておきましょう。
仕事に疲れて辞めたい30代の退職代行体験談
退職代行を使って、実際に仕事を辞めることができた体験談を紹介します。
- 退職までの手続きを迅速に対応してくれた
- アフターフォローも充実していた
- 簡単に退職することができた
ここからは、具体的にそれぞれの体験談について紹介します。
退職までの手続きを迅速に対応してくれた
1つ目は、退職するまで手続きを迅速に対応してもらえたということです。
本当に良かったと思います。離職票など送られてくる書類の中に面倒な内容のものがあるのかなと思っていましたが、特にそういったものもありませんでした。相当量があるだろうなと思っていた引き継ぎについても会社から求められることはありませんでした。
引用:EXIT公式サイト
私の場合は本当にその日の朝に思い至って、その日中に完結してもらいました。とにかく早いし手間なく一瞬で退職することができてしまってびっくりしたというか、本当に自分はこれで退職したんだろうかって思うぐらい、すぐに手続きが進んだというか、本当に早かったなという印象です。
引用:EXIT公式サイト
手間がかかる作業も行ってくれたり、即日に退職できるなどの口コミも確認できました。
アフターフォローも充実していた
2つ目はアフターフォローも充実していたということです。
出社することなく退職を迎えられたので、休んでいる期間に転職活動をすることができるのも1つのメリットですね。私はそれができるくらいにストレスのない退職でした。また、退職の時だけでなく必要書類が届かない時のアフターフォローもしていただけたので費用を払ってでも利用してよかったと思っていますね。
引用:EXIT公式サイト
辞めることを伝えるのが少々心苦しいと感じる方もいるでしょう。
退職代行は、そのような手続きに対応してくれるのはもちろん、ストレスのかからない退職が実現するのです。
簡単に退職することができた
3つ目は手軽に退職できたということです。
確かに退職を専門に扱う業者というだけあるほどの仕事の早さでした。できぱきと対応していただけましたし、あれだけのことがあったのにここまで簡単に辞めることができるものなのかという思いでした。ただ、突然の退職だったので残された人たちへの後ろめたさはありましたね。
引用:EXIT公式サイト
対応スピードが早く簡単に辞められるので、今すぐに退職したいような30代の社会人にもおすすめです。
会社を辞めたい30代についてよくある質問
会社を辞めたい30代によくある質問は、以下の通りです。
- 辞めたら利用できる給付金はある?
- 転職活動は在職中に行なったほうがいい?
- 求人数は20代より減る?
疑問点が解消されることで、辞めるか続けるかの判断がしやすくなります。以下で詳しく解説していくので、見ていきましょう。
辞めたら利用できる給付金はある?
失業給付金が利用できます。
退職後に会社からもらう離職票を持ってハローワークで申請することで受給できます。もらえる条件は、以下の通りです。
- 雇用保険の被保険者期間が12ヶ月以上
- 就職活動をしている
- 就職できる能力がある
前提として、体調を崩して働けない場合は受給できません。また、就職活動をしていないともらえないので、注意しましょう。
受給期間は離職日の翌日から1年間で、90日~120日分が支給されます。前職の給与の5~8割を日割り計算した金額がもらえるので、金銭面の負担を軽減できるはずです。
ただし、自己都合による退職になることから、申請して2ヶ月間は待機期間として受給できません。金銭面のストレスを抱えないためにも、退職後は早めの申請を済ませましょう。
転職活動は在職中に行ったほうがいい?
在職中に行うことをおすすめします。
退職後だと生活費の心配をしながらの転職活動となり、ストレスが増えるためです。失業給付金をもらいながら転職活動という手もありますが、退職後の2ヶ月間はもらえないので収入が途絶えてしまいます。
そのため、特別な事情がない限りは在職中に転職活動をした方がよいでしょう。
求人数は20代より減る?
30代前半であれば求人数は同じくらいです。
一方、30代後半になると求人数は減るので、30代前半の人は早めの転職をおすすめします。
まとめ
30代で会社を辞めたいと悩む方は、まず今の仕事について整理しましょう。辞めたい理由を明確にすることで、今やるべきことが見えてきます。
そして、今の仕事で不満が解消されないと感じたときは、辞める決断も選択肢の1つです。収入面や将来について不安があるかもしれませんが、30代ならまだやり直せます。
そのためにも、5年後にありたい姿をイメージし、進むべき道を具体化していきしょう。目標を立てて取り組んでいけば、実現できる可能性も高まります。
これからの人生の方が長いので、明るい未来を信じて決断しましょう。
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