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仕事がつまらない、楽しくない原因は?辞めたいと感じた時の対処法

仕事がつまらない、楽しくない原因は?辞めたいと感じた時の対処法
この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。

「仕事がつまらない…」、「最近楽しくない…」など仕事に対する気持ちが以前と比べて変化したという方もいるのではないでしょうか。中には仕事が面白い、楽しいと最初から感じていない人もいるかもしれませんが、多くの人は仕事が面白いと感じていた時期もあったはずです。

新入社員の頃などは目の前の仕事に必死で取り組むことができた方が多いでしょう。ただ仕事に慣れていく中でつまらないと感じるようになった、もしくは気付いてしまったというケースも考えられます。

本記事は、現時点で仕事がつまらない、楽しくないと感じている人ほど読んでもらいたい、仕事がつまらない、楽しくないと感じる原因や辞めたい時の対処法。つまらないと感じる時にやってはいけないことをご紹介します。

本記事を読むことで、今の仕事に見切りをつける、反対に今の仕事の楽しさを見出して仕事を続けていくといったきっかけになります。ぜひ最後までご覧ください。

仕事がつまらない、楽しくない原因

なぜ仕事がつまらない、楽しくないと感じてしまうのか、その原因は大きく分けて6つあります。

  • 仕事内容が合っていない
  • 成果に対して評価が見合っていない
  • 職場の人間関係がうまくいってない
  • 成長機会が少ない
  • 上司から怒られる日々
  • 業務量が多く余裕がない

仕事内容そのものに関するものや仕事を行う環境の問題、仕事量の問題など、つまらない・楽しくないと感じる理由は様々。原因が1つだけなら改善の余地がありますが、複数個あると大変です。

ここからは仕事がつまらない・楽しくないと感じる原因についてご紹介していきます。

仕事内容が合っていない

1つ目は仕事内容が合っていない点です。

例えば、対人コミュニケーションに不安を抱える方が営業の仕事をすると、常にストレスを感じながら仕事を行うことになるため、「自分にはこの仕事は合っていない」と思いながら仕事をこなすことになります。

また、コツコツと仕事を行うのが性に合わないのに事務や総務の仕事をしている人も仕事内容が自分に合っていないので、つまらない・楽しくないと感じやすいでしょう。スキル不足や性格など様々な要因から仕事内容が自分とマッチせず、結果的につまらない・楽しくないと感じることが考えられます。

成果に対して評価が見合っていない

2つ目の原因は、成果に対して評価が見合っていない点です。

人は、結果がついてきたり、頑張ったことが報われたりすれば、たとえ大変なことであっても楽しさや面白さを見出すようになります。しかし、結果を出しているのに評価が低い、結果を出していない人がなぜ評価されているという状況を目の当たりにすると、仕事への面白さや楽しさは感じにくいです。

「営業成績を残しているのにインセンティブがさほど発生しない」、「効率よく仕事を行って残業しないように働いているのに、残業しないからと周囲の視線が冷たい」などのことがあると、「成果を出しても意味がない」と感じてしまうため、段々と仕事への興味もなくなり、投げやりになりやすいです。

職場の人間関係がうまくいってない

3つ目は、職場の人間関係がうまくいってない点です。

最近は、「趣味を仕事にする」ケースが増えており、趣味を仕事にしているからこそ真剣に取り組める一方で、真剣度合いや熱量に個人差があるとその個人差を巡って対立が生じやすく、その対立が次第に仕事への興味関心を失わせるところまでつながりやすくなります。

人間関係がうまくいかないと仕事のやる気が上がりにくくなり、結果も出にくくなって評価も下がり、人間関係も悪くなっていくという負のスパイラルに入りやすくなるでしょう。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということわざがあるように、同僚を嫌う中で仕事まで憎くなってしまうケースも十分にあり得ます。

成長機会が少ない

4つ目は成長機会が少ないことです。

人間は成長を実感するとやる気を感じやすく、前向きに取り組めるようになります。しかし、評価される機会が少なく、成長しているか実感できないとモチベーションを高めていくことが大変であり、惰性で取り組んでしまうことが考えられます。

惰性で取り組むようになると仕事に対する面白さや楽しさは感じにくいでしょう。自分自身が成長しているかどうかを確かめられる機会が少ないことは確実に仕事への興味を失わせるため、成長機会が少ないと感じている方は注意が必要です。

上司から怒られる日々

5つ目は上司から怒られる日々が続いている場合です。

上司が部下を怒る、もしくは叱る場合として能力不足であることを分からせる場合や実力はあるのに手を抜いていると感じた場合などが考えられます。叱られることで反省して改める人がいる一方、素直に受け止められず、逆にやる気がなくなることもあり得るでしょう。

特に怒られる日が続くと、「上司は自分のことが嫌いなのではないか」と感じてしまい、余計にアドバイスが耳に入らなくなります。職場の人間関係がうまくいっていない状態と同じ現象になりやすいです。

業務量が多く余裕がない

6つ目は業務量が多く余裕がない場合です。

日々の業務量が多いと目の前の仕事を片付けることしか考えられなくなり、まず目の前のことをこなすことを最優先に考えます。「効率的に仕事を行うにはどうするか」など質を高めるためにやるべきことを後回しにする中で、次第に面白みがなくなっていきます。

新しいことにチャレンジしていく中で面白みや楽しさを感じられます。ですので、業務量が多くて目の前の仕事を捌くことに専念しないといけない状況だとつまらない、楽しくないと感じるのは無理もないと言えるのです。

仕事がつまらなくて辞めたい時の対処法

「今やっている仕事がつまらない」と感じている方は次第に、「今の仕事を辞めたい」と思い始めるようになります。辞めたいと感じた場合の対処法を7つご紹介します。

  • 自己分析を行う
  • 上司や同僚に相談してみる
  • 休日やプライベートを思い切り楽しむ
  • 休息をしっかり取る
  • 副業を始めてみる
  • 異動願いを出してみる
  • 思い切って退職する

なぜ仕事がつまらないのかという根本となる原因を見つけ出し、どうすれば改善できるのかを考える必要があります。また、仕事一色の状況を見直すことも重要であり、休日を楽しむこともとても大切です。

自己分析を行う

1つ目は自己分析を行うことです。

仕事がつまらないと感じ、仕事を辞めたいと感じた場合、なぜつまらないと感じるのか、なぜ辞める必要があるのかなどを自己分析していきましょう。仮に自分自身がスキル不足もしくは仕事への理解不足が原因になっていると分かれば、スキル不足や理解不足の改善を図った上で考え直すことができます。

勢いで辞めてしまい、後々で後悔するのは最悪です。後悔を避けるためにも自己分析を徹底し、原因を把握することで改善策を見出すことができるでしょう。その後、仕事に対する考え方や楽しみ方を変えていければ、仕事がつまらないと思わなくなっていきます。

上司や同僚に相談してみる

2つ目は上司や同僚に相談してみることです。

仕事がつまらない・楽しくないと感じるのは実は誰もが通っている道であり、色々悩んで仕事でのスタイルを確立していくことも十分に考えられます。上司や同僚も自分と同じように仕事がつまらないなどと考えていた時期があり、克服している可能性もあるでしょう。

一方で、仕事への取り組み方に活を入れられることも考えられます。その代わり、上司や同僚が手厚くサポートを行い、助けてくれるかもしれません。自分だけで悩み、苦しむのではなく、周囲に相談を行って打開策を見出していくことはとても大事です。

休日やプライベートを思い切り楽しむ

3つ目は休日やプライベートを思い切り楽しむことです。

仕事のことばかりを考えているとおのずと煮詰まってくるため、あまりいいとは言えません。ですので、気分転換を兼ねて休みの日は仕事のことを一切考えず、プライベートを全力で楽しむことをおすすめします。

家族のためや恋人との時間を楽しむため、趣味を満喫するために頑張る人は多く、誰しもが仕事が面白い・楽しいと考えて熱心に仕事をしているわけではありません。休日やプライベートを充実させるために頑張っている人も多く、思い切り楽しむことは仕事を頑張れる要素になり得ます。

面白くない・つまらないと感じても、プライベートのために頑張ると思えれば、「仕事を辞めよう」とは思わなくなるでしょう。

休息をしっかり取る

4つ目は休息をしっかり取ることです。

しっかりと休めず、休息もままならない状況だと次第に余裕が失われていき、悪いことばかりを考えるようになります。この状況に陥るとネガティブなことばかり考えてしまうため、良くない方向に転がりやすくなるでしょう。

休息をしっかり取ることにより、考える余裕を確保できるため、冷静に自己分析ができるようになります。また感情的になりにくく、勢いで判断することも避けられるため、休みの日はしっかりと休んでリフレッシュすることがおすすめです。

副業を始めてみる

5つ目は副業を始めてみることです。

今行っている仕事と異なる仕事を行う中で、新しく仕事を始める大変さや面白さなどが発見でき、今の仕事ができている有難みなどがわかります。もちろん、副業の方が楽しく、いずれは副業を本業にしたいと考えるきっかけにもなるでしょう。

一方、副業が思ったよりも稼げた場合は、本業において面白くない・つまらないと感じた場合に、いつでも辞められるという余裕に結び付きやすくなります。いわば「開き直りに近い余裕」ですが、仕事を見つめ直すいい機会になりやすいので、副業はやって損はないと言えます。

異動願いを出してみる

6つ目は異動願いを出してみることです。

仕事がつまらない・楽しくないと感じるのは、今の仕事に刺激がない、マンネリ状態なども考えられます。異動すれば新しい仕事をイチからこなしていくため、様々な刺激もありますしマンネリからも脱却できます。

仮に事務から営業へ異動し、営業が向いていないとなれば事務が自分に合っていることは明白なので事務仕事を行っていくことが大切です。一方、営業が向いていれば仕事がものすごく面白い、楽しいと感じられるでしょう。異動願いを出すことはどちらに転んでも明確な方向性を決定づけることになります。

思い切って退職する

7つ目は思い切って退職することです。

思い切って退職する選択肢は、辞めたいと思ったらすぐにとるべき選択肢ではなく、他のことを十分に実践して、それでも辞めたいと思った場合にとるべき選択肢です。対処法など何も実践していないのに辞めようとするのは避けましょう。

仕事がつまらない・楽しくないと感じたらすぐに辞める癖がつくと、今後転職しても同様のケースを招き続けます。最善を尽くしても厳しい場合に、やむを得ず退職の道を選ぶのがいいでしょう。

仕事がつまらない、楽しくない時にやってはいけないこと

仕事がつまらない・楽しくないと感じている時、最大限避けるべきことが4つあります。

  • 感情的になる
  • 同僚に愚痴をこぼす
  • SNSで悪口を書き込む
  • 仕事をサボったりバックれる

この4つのことをやってしまうと、会社にいられなくなる可能性が高く、辞めざるを得ない事態を招きかねません。いずれのケースも会社からすれば大きなマイナスになるものばかりです。つまらない・楽しくないと感じるのは仕方ないにしても、他責になるようなことは避けなければなりません。

感情的になる

避けるべきことの1つ目は感情的になることです。

上司から毎日怒られる中で、つい感情的になり、上司に対して歯向かう、盾突くなどの行為をしてしまうと余計に怒りを買うばかりか、評価を著しく下げる場合があります。著しく下がった評価を挽回するのは非常に大変です。

仕事がつまらない・楽しくないから感情的になってしまうのは、少なくとも社会人の振る舞いとして正しい姿ではありません。だからこそ、評価が著しく下がりますし、信用を失いかねないため、感情的になることは最大限避けましょう。

同僚に愚痴をこぼす

2つ目は同僚に愚痴をこぼすことです。

先ほど、辞めたいと思った時に上司や同僚に相談することが大切であるとご紹介しました。素朴な疑問として相談を行うのと、自分だけが悪いのかという感じで愚痴をこぼすのは全く異なります。

素朴な疑問として相談すれば「なるほど、そんな考え方があるのか」と発見があり、改善につなげられますが、愚痴の場合は心のどこかで「自分は悪くない」と思うほか、相手に慰めてほしい気持ちが入っています。また愚痴をこぼした事実は周囲に広まりやすく、同僚たちの心証を損ねることにもつながるでしょう。

SNSで悪口を書き込む

3つ目はSNSで悪口を書き込むことです。

スカッとするために悪口を書き込む人は増えており、誹謗中傷の問題が年々深刻化しています。一時的なストレス発散にはなりますが、癖になりやすく、悪口を書き込まなきゃ気が済まなくなり、深刻な事態を招きやすいです。

特に職場のことを書き込んだ場合に様々な影響が出やすく、場合によっては辞めざるを得なくなります。また誹謗中傷と判断されて賠償請求や刑事罰などになれば、取り返しのつかない事態となるため、SNSをはけ口とするのは絶対にやめましょう。

仕事をサボったりバックれる

4つ目は仕事をサボったり、バックれることです。

仕事がつまらない・楽しくないからと無断欠勤する行為は会社に損害を与える行為であり、賠償請求の対象になっても何も文句は言えません。学生時代に、勉強がつまらないからと学校をサボる行為と同じであり、社会人の振る舞いとして明らかにおかしいです。

お金をもらっている以上はプロであり、プロとしての振る舞いが求められます。周囲に迷惑をかけるような行為はプロとは言い難く、よほど追い詰められている状況でない限りは選択肢に入れない方がいいでしょう。

仕事がつまらないのは当たり前でない

人によっては、「仕事がつまらないのは当たり前」、「楽しく仕事をするのはあり得ない」と考える人がいますが、仕事がつまらないのは当たり前ではありません。

そもそも仕事がつまらないと感じるのは、仕事の面白みを見出す行為を自分で放棄しているだけです。そして、仕事で成長する可能性を自ら否定し、キャリアアップを自分自身で妨害しているようなものです。

仕事が面白いと感じている人は、仕事の楽しさや面白さを見出そうとし、発見したものを自分の成長につなげようとする人でもあります。キャリアアップによって年収アップややりたい仕事の発見にもつながっていくため、現時点で仕事の面白みを見出そうとしているか、改めて振り返りましょう。

仕事がつまらない原因が会社側にあるなら辞めるのもあり

仕事がつまらない・面白くないと感じるのは自分自身にも問題があり、自ら可能性を捨ててるようなものです。自己分析などを通じて改善を図ることができれば、仕事が次第に面白くなる可能性があります。

一方、仕事がつまらないのは自分の問題ではなく会社側の問題である場合は、スパッと辞めるのも1つの手です。退職代行サービスを活用して、1日でも早く辞めて転職先を見つけて、仕事が面白い環境に身を置いた方が自分の成長につながります。

もちろん、会社側の問題と断言するには自己分析を何度も行い、慎重に分析する必要があります。ただ闇雲に会社側の問題と断定するのは他責思考と言わざるを得ません。具体的な根拠や自分自身が行ってきた努力を踏まえて、会社側の問題なのかまだ自分の努力が足りないのかをよく考えて、最終的にやるべきことを決めましょう。

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