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職場いじめは逃げるが勝ち!退職すべき見切りをつけた方がいい会社の特徴

職場いじめは逃げるが勝ち!退職すべき見切りをつけた方がいい会社の特徴
この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。

働いている人の中には、「職場でいじめに遭っている」、「毎日通勤するのが辛い」と感じている方もいるかもしれません。職場いじめは学生時代のいじめと違い、逃げ場がなく、生活にもかかわる問題なので、なかなか辞める決断ができない人もいるのではないでしょうか。

一方で、いじめられている状況で我慢し続けることは精神的にもプラスにならず、ただただ神経をすり減らし、場合によっては精神的な病気などになってしまう場合もあります。

だからこそ、「職場いじめは逃げるが勝ち」です。早々に見切りをつけて退職した方があなたにとってもプラスであり、ダメージを最小限に食い止められます。

本記事では、現在職場いじめで苦しい思いをし、辞めるかどうか悩んでいる人に向けて、「職場いじめは逃げるが勝ち」と言える理由や退職すべき会社の特徴などをご紹介します。

ぜひ最後までご覧ください。

仕事において逃げるが勝ちと言われる理由

「職場いじめは逃げるが勝ち」と断言できる理由として4つ挙げることができます。

  • そもそも退職は悪いものではない
  • 会社の労働環境を自分で変えることは難しい
  • 健康が第一優先
  • 働き口はいくらでもある

職場いじめを理由に退職するのは恥ずかしいことではないかと考えている人がいるかもしれませんが、退職そのものは全く悪いことではありません。そして、自分自身でどうにかできることではなく、どうにかできるとすれば退職することぐらいです。なので、職場いじめに遭ったら退職するのが一番です。

ここからはこれら4つの理由について詳しくご紹介していきます。

そもそも退職は悪いものではない

1つ目は、そもそも退職は悪いものではないからです。

終身雇用制度が当たり前だった時代が長い日本において、退職は悪いことだと考える人が少なくありません。我慢し続けて働いていれば、年功序列で年収も着実に上がっていくので職場いじめで辞めるのはもったいないと感じる人がいます。

しかし、時代は大きく変わり、終身雇用も風前の灯火となり、年功序列で年収が着実に上がる時代ではなくなりました。転職を重ねてスキルアップとキャリアアップを目指す欧米型の働き方が一般的になってきており、退職そのものは悪いことではないという価値観が出始めています。

ですので、職場いじめが起きるような環境では何も得るものがないと退職を決断することは悪いことではないどころか、むしろ素晴らしい決断と言えるでしょう。

会社の労働環境を自分で変えることは難しい

2つ目は会社の労働環境を自分で変えることは難しいことです。

例えば、職場いじめが起きている状況は、主犯の社員と言いなりになっている社員、そして、傍観者として黙っている社員がいることで成り立っています。個人がこの状況を変えるのは相当なリスクがあり、本来会社側が改善しないといけませんが、何らかの理由で改善できていない状況でもあります。

会社側が改善を放棄している状況では、自分1人で労働環境を変えることは極めて困難であり、今後も様々な問題が発生することでしょう。その場合はさっさと見切りをつけて、会社を辞めた方がいいでしょう。

健康が第一優先

3つ目は健康が第一優先だからです。

例えば失業保険をもらう際には、心身ともに健康で働ける状態にあることが条件となるように、健康で働くことは労働の大原則となります。にもかかわらず、職場いじめなどメンタルヘルス的に極めて悪い労働環境に身を置くことは「百害あって一利なし」と言えます。

健康を害し、場合によっては休職せざるを得ない状況になっても、会社側は基本的に放置するだけで積極的なサポートはしてくれません。健康管理は労働者が行うことだからこそ、健康を損なうような環境に神経を尖らせることは大事であり、ダメなら辞める判断は大事です。

働き口はいくらでもある

4つ目は働き口はいくらでもあるからです。

業界によっては慢性的な人手不足に悩まされていたり、職種によっても人手が足りない状況になっていたりします。働き口はいくらでもあるような状況にあり、よほど待遇がいいといった職場環境でなければ、見切りをつけても何らおかしくありません。

有効求人倍率も高い状況が続いており、スキルさえあれば待遇のいい働き口も探せます。だからこそ、今の会社で我慢し続ける必要は全くなく、マイナス面がたくさんあるのであれば、あっさりと辞めるのも1つの方法です。

退職すべき逃げるが勝ちとされる会社の特徴

職場いじめ以外にも、すぐにでも逃げた方がいい会社の特徴は5つほどあります。

  • 職場でいじめやパワハラを受けている
  • 人間関係がこじれている
  • 自分の強みを活かせられない
  • 経営状態が不安定
  • 労働環境が違法

ハラスメントが常態化している職場では前向きな働き方は難しく、自然と派閥ができやすく、縦の関係も横の関係も不十分な状況になりやすいです。労働環境が違法な状態などでは、最高のパフォーマンスを発揮しようとしても環境が劣悪すぎます。

ここからは、退職することで「逃げるが勝ち」となる会社の特徴を詳しく解説します。

職場でいじめやパワハラを受けている

1つ目は職場でいじめやパワハラを受けていることです。

近年ハラスメント防止研修など、会社内でハラスメントが発生するのを避ける動きが強まっている中、いじめやパワハラが起き、是正がなされない状況になっているのは明らかに不健全です。

特に自らが被害者としていじめ、パワハラを受けている場合には1日でも早く抜け出すことが求められます。すぐさま逃げることが自分の身を救うことにつながるでしょう。

人間関係がこじれている

2つ目は人間関係がこじれていることです。

人間関係がこじれてしまうと、仕事で最高のパフォーマンスを発揮しても嫌味を言われたり、ちょっとしたミスに過度な叱責を受けたりしがちです。素晴らしい仕事をしても人間関係がこじれていると素直な形で評価がされません。

正当な評価が受けられない職場は長く居続けてもいいことは何もないでしょう。しかも、人間関係のこじれはそう簡単に改善されるものではなく、相手が退職するのを待たなければならず、この場合、相手を待ち続けるのは時間の無駄です。

自分の強みを活かせられない

3つ目は自分の強みを活かせられないことです。

自分自身が持つスキルを活かせる職場であれば、ポテンシャルを最大限に発揮し、最高のパフォーマンスにつなげやすくなります。ところが、その強みを何らかの形で封じられれば高いパフォーマンスを見せることは難しくなるでしょう。

しかも、その原因が人間関係の問題や上司の資質の問題など、自分以外にあった場合にはどうにもできません。自分の強みを活かしてもらえない職場、特に不健全な理由がある場合にはすぐさま辞めた方がいいでしょう。

経営状態が不安定

4つ目は経営状態が不安定であることです。

経営状態が不安定だと長期的視点に立って仕事をしていくことができず、いつ倒産の憂き目に遭うかとビクビクすることになります。また給与もカットされ、生活への不安も感じやすくなり、仕事どころではなくなってしまいます。

一方で、業界的に斜陽だから経営状態が不安定なのか、それとも不祥事が起きて一時的に経営状態が不安定なのかでだいぶ変わるでしょう。仮にまだ改善の余地がある形であればもう少し様子を見てもいいですが、業界的に厳しい場合には別業種への転職なども想定して準備していくことをおすすめします。

労働環境が違法

5つ目は労働環境が違法であることです。

サービス残業や賃金未払いなど違法な状態が垣間見える労働環境は明らかに不健全であり、そのような場所で長期間居続けることはキャリアアップの妨げになるばかりか、いい仕事をしたらそれなりの対価を得るという本来の働き方を見失ってしまいます。

労働基準監督署などに相談することがおすすめですが、それでも改善されない場合は成長の見込みがないとすぐに判断し、退職する方がいいでしょう。

会社から上手く逃げて人生を勝つまでのおすすめフロー

明らかに環境としておかしい会社から逃げて、最終的に素晴らしい人生を謳歌していくには、理想のフロー、ステップが存在します。

  1. いじめなどがあれば証拠を集めておく
  2. 退職代行を利用する
  3. 転職エージェントを利用する
  4. 最高の仕事先で働く

逃げる場合は確実に逃げ切ることが大事であり、そのための準備は入念にやりましょう。あとはこれまで培ったスキルや経験をうまく活用し、自分に合った会社を見つけ出せれば、素晴らしい人生はもう目の前です。

ここからは上手く逃げて人生を勝つまでのフローをご紹介します。

ステップ①いじめなどがあれば証拠を集めておく

最初のステップは、いじめなどがあれば証拠を集めておくことです。

職場いじめなどで退職を余儀なくされる場合、形式上は自己都合退職であっても、最終的には会社都合退職と同じ扱いにできます。ハローワークなどで説明をする際に、いじめを受けた証拠などがあれば話はスムーズに進むでしょう。

またいじめを受けたことで心身の健康を害した、何らかの損害を与えられた場合には裁判所に訴えを起こすのも1つの手です。証拠があれば何かしらの賠償を受けられたり、和解という形で金銭的な補償を受けられたりします。最近はスマホにボイスレコーダーの機能がついているので、いじめを受け始めた時から録音を始めるほか、日記をつけていくこともおすすめです。

ステップ②退職代行を利用する

2つ目は退職代行を利用することです。

退職代行サービスは当事者に成り代わり、第三者が介入する形で会社側と連絡を取り、スムーズな退職に向けてのやり取りを重ねていきます。いじめを受けた証拠などがあれば、それを踏まえたやり取りが行えるため、会社側としては事を荒立てないよう、スムーズな退職を約束してくれるでしょう。

またいじめを受けている当人からすれば、既にかなりのダメージを受け、休職などの状況に追い込まれているケースもあります。わざわざ会社に出向いて段取りをつけるのは苦痛な時に退職代行サービスを利用することで、これ以上ストレスがかかる状態を避けられるでしょう。

ステップ③転職エージェントを利用する

3つ目は転職エージェントを利用することです。

転職エージェントは利用者のスキルや経歴、経験などを加味し、その人に合った会社をチョイスしてくれます。転職エージェントは活動する中で様々な企業の情報が入っており、社風的に合いそう、仕事の行い方的に厳しそうなどのジャッジを冷静に行うものです。

ハローワークのようにたくさんの求人はあっても、ブラック企業も色々と含まれている可能性が高く、転職エージェントを利用した方が無難と言えます。そして、転職に向けた様々なアドバイスもくれるので、素直に耳を傾けてアドバイス通りに実行していけば、最高の仕事先を見つけられるでしょう。

ステップ④最高の仕事先で働く

4つ目のステップは最高の仕事先で働くことです。

転職エージェントなどで、年収も労働環境も仕事内容も理想的なところが見つけられれば、場合によっては定年になるまで働き続けられるでしょう。理想的な職場で定年まで働けるのが一番理想的であり、その人にとって幸せなことです。

もちろん、最高の仕事先で働き、その後独立するのも1つの手ですが、いずれにしても最高の仕事先で働ければそこが今後の基準となっていくため、妥協のない働き方などにつながるでしょう。

実際に退職代行で会社から逃げた人の体験談

様々な理由から会社から逃げることになった方は少なくありません。一方で、辞めるまでに一筋縄ではいかないことも多々あります。そんな場合におすすめなのが退職代行サービスですが、実際に退職代行サービスを活用して会社から逃げた人の体験談をご紹介します。

辞めると言い出せない雰囲気の中で逃げ切った人の体験談

コンサル会社の営業を担当していた女性は、当初長く働きたいと思っていたものの、女性の経営者からのパワハラに参ってしまい、半年で辞めようと考えました。日々怒号が飛び交い、人格を否定する発言もあったからです。

そんな職場なので、人がどんどん辞めていき、1人当たりの仕事量も多くなる一方でした。辞めたいと思っても社長に怒鳴られるのは怖いという思いもあり、「辞める」と言い出せませんでした。

現に、辞めると言った同僚たちが社員の前で怒鳴られており、自分もその憂き目に遭うのは明らかだったからです。退職代行サービスにはあまりいい印象はなかったものの、背に腹は代えられないという思いでサービスを利用し、結果的に逃げ切ることができました。

拍子抜けするくらいスッパリと辞められ、費用対効果もとてもよかったとこの女性は語っています。

※引用:退職代行でブラック企業から逃げました。後悔は一切なし!

逃げるが勝ち!退職は悪ではない

職場いじめやパワハラなど明らかに劣悪な環境に身を置き続けることは良くありません。改善の見込みが明らかにない場合は「逃げるが勝ち」です。そして、いじめなどに遭ったから退職するのは全く悪ではありません。

証拠さえ持っていれば自己都合退職で辞めたとしても、後々ハローワークで会社都合退職と同等の扱いにしてもらえます。ハローワークの対応を見ても、「逃げるが勝ち」であり、悪とは言えないでしょう。

我慢し続けることは日本人の美徳とも言えますが、それで身体を壊しては話になりません。身体も大事な資本であり、仕事をバリバリこなしていくには、時に我慢せず、スパッと退職することが求められます。そして、スパッと辞める時におすすめなのが退職代行サービスです。

第三者が介入することで、びっくりするくらいすんなりと辞められるのも退職代行サービスを利用する魅力であり、労力などを考えれば退職代行サービスにいくらかのお金を払うだけの価値はあるでしょう。

退職代行サービス「EXIT」