「アルバイトを辞めたいと言って断られた…」引き止められた際の5つの対策

最終更新日 2023年7月7日
アルバイトを辞めたいと言ったのに、断られた経験のある方はいませんか?強引に引き止められたり、何となくはぐらかされたりして、なかなか辞められず困った人もいると思います。
アルバイトは、辞めたいと言ってから一定期間が経過すれば、退職できると法律で定められています。正式な手順を踏めば、問題なく辞められるようになっているのです。
本記事では、アルバイトを辞めたいと言って断られた場合の対策を解説します。辞めやすくする方法や、辞める際にやってはいけないことなども解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
アルバイトを辞めさせてくれない主な理由は人手不足
アルバイトを辞めさせてくれない職場は、人手不足によってシフト組みがうまくいっていない可能性があります。アルバイトが出勤できる曜日や時間帯に偏りがあり、シフトが組みにくいために、辞めさせたくない可能性もあるでしょう。
立地や給料によっては、そもそも募集してくる人がほとんどおらず、新規採用するのが困難になっているケースも少なくありません。
「優秀で頼りにしているから」「あなたがいないと、職場が回らなくなる」などと言われても、実際の引き止め理由は人手不足である可能性が高いと考えられます。あまり深刻に考えすぎず、社交辞令として受け取っておいたほうがよいでしょう。
「アルバイトを辞めたい」と伝えて断られても法律上辞められる
アルバイトを辞めたいと伝えた場合、上司は退職意思を受け入れる必要があります。法律上、2週間前までに退職意思を伝えれば、問題なく退職できると定められているからです。
民法 第627条
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
引用:厚生労働省『第49回労働政策審議会労働条件分科会 会議次第及び資料項目 参考資料3』
ただし、シフトに影響しないように、1か月前までには辞めると伝えておくようにしてください。職場が嫌いだったとしても、なるべく迷惑がかからないように辞めるようにしましょう。
断られたのは理由が曖昧なのが原因
アルバイトを辞める理由が曖昧だと、断られてしまう可能性が高まるので注意しましょう。特に、以下のような理由だと、退職したい気持ちが伝わらず、断られてしまいます。
アルバイトを辞めたいけど断られやすいNGな理由
- 遊びたい
- 仕事がしんどい
- 覚えることが多く大変
上記のように「面倒」「甘え」といった印象を与える理由だと、退職を断られる可能性が高まります。辞める際には、引き止められない理由を考えるようにしてください。
具体的には「学業面」「健康面」「家族事情」などの理由だと、辞めるのを断られにくくなります。次のバイトを応募する際にも、辞めた理由を聞かれるケースがあるので、時間をかけて考えてください
アルバイトを辞めたいと言ったが断られた場合の5つの対策
アルバイトを辞めたいと言ったのに断られた場合は、ほかの大人に協力を求めるのがおすすめです。学生だと、どうにかごまかせるだろうと真剣に取り合ってくれないケースがあります。特に、以下のような対策が効果的です。
アルバイトを辞めたいと言ったが断られた場合の5つの対策
- 親に相談する
- 本社への連絡する
- 退職届を出す
- 公的機関へ相談する
- 退職代行を利用する
上記のような対策をすると、店舗側もあまり強く出られなくなり、スムーズに辞められます。各対策について、以下で詳しく解説するので参考にしてください。
親に相談する
未成年の場合は、親に相談しましょう。親がバイトをするのにあまり賛成していない場合は、特に効果があります。バイト先に「親も反対していて」と言えば、断られにくくなるためです。
また、親に相談すれば、どのように上司と話をつけるか考えやすくなります。社会人経験があるからこその、さまざまな対策を考えてくれるでしょう。
親から反対されていると伝えても、どうしても辞めさせてくれない場合は、親に電話してもらいましょう。社会人同士で話してもらえば、ほとんどの場合で辞められます。
本社へ連絡する
チェーン店であれば、本社へ連絡するのも効果的です。アルバイトが普段から接している上司は、本社の命令には従わざるを得ません。親会社や本社に相談をして、辞めさせてもらいましょう。
本社へ連絡する際には「店舗・名前・役職・退職理由」などを伝える必要があります。慣れない電話だと、混乱してしまう場合もあるので、事前に伝えることをメモしておくのがおすすめです。
ただし、個人経営のお店だと、そもそも本社がないのでこの対策は使えません。店舗とは別に運営本社があるお店でないと意味がないので、個人経営の場合はほかの対策を活用してください。
退職届を出す
退職届を出すと、辞めたい気持ちが形として残るので、断られにくくなります。口頭だと「言った・言わない」の水掛け論になる可能性もあるので、自分が辞めたいと言った証拠を残すためにも、退職届の作成は有効です。
どうしても受け取ってもらえない場合は、退職届を郵送しましょう。内容証明郵便を使えば、誰がどんな郵送物を送ったか証拠が残るので、確実に辞められます。
退職届は、バイト先に規定のものがあれば利用し、なければネット上にあるテンプレートを使えば問題ありません。初めて退職届を作成する方は、親に相談するなどして作成するとスムーズです。
公的機関へ相談する
労働基準監督署や労働相談コーナーなど、公的機関に相談するのもおすすめです。公的機関に相談すれば、法的な面もふまえて効果的な辞め方をアドバイスしてくれます。
バイト先によっては、辞めさせてくれなかったり、退職届を捨てられたりする場合もあるでしょう。どうしても辞めさせてくれないのであれば、すぐ公的機関に相談してください。辞める相談に真剣に向き合ってくれない職場は、早く辞めた方が無難です。
明らかな問題があれば、労働基準監督署から指導が入るケースもあります。上司の対応が明らかにおかしいのであれば、同様のトラブルが繰り返されないためにも、公的機関に相談するようにしてください。
退職代行を利用する
退職するための手続きを代行してくれる「退職代行」を使うのもおすすめです。退職代行を使えば、自分に代わって上司との相談や、退職日程の調整などを行ってくれます。
退職代行を使った場合、本人は退職届や返却物を郵送するだけで辞められます。面倒な手続きをしなくて済むので、精神的な負担もかなり和らぐでしょう。
バイトが退職代行を使う場合、相場はおおよそ2〜3万円ほどです。強く引き止められると辞めにくい方や、上司が高圧的で怖いと感じている方は、退職代行を利用してください。
アルバイトを辞めたいけど断られた際に辞めやすくなる2つの方法
アルバイトを辞めたいのに断られてしまっても、すぐ諦めることはありません。以下のほうな方法を使えば、今までよりも辞めやすくなります。
アルバイトを辞めたいけど断られた際に辞めやすくなる2つの方法
- シフトに代わりの人を用意しておく
- 別の新しいアルバイト(代わりになる人)を見つけておく
冒頭でご紹介したように、バイトを辞めさせてくれない主な要因は「人手不足」です。シフトに代わりの人を用意したり、別のバイトを見つけておけば、辞められる可能性は高まります。以下の項目で、それぞれの方法について詳しく解説します。
シフトに代わりの人を用意しておく
自分が入っている曜日や時間帯で、シフトに入れそうな人を用意しておくと、引き止める理由が減ります。ほかのアルバイトの学校や仕事状況などを聞きながら、誰か代わってくれる人がいないか探してみてください。
代わりの人を探す場合、必ずしも1人にお願いする必要はありません。週3入っている人であれば、2人〜4人ほど代わってくれそうな人を見つけておけば、確実にシフトの空きを埋められるでしょう。
代わりの人に対しては「自分が辞めること」と「代わってほしいこと」を明確に伝えてください。曖昧に伝えてしまうと「自分が代わりに入るなんて聞いてない」とトラブルになる可能性があるので、注意しましょう。
別の新しいアルバイト(代わりになる人)を見つけておく
別の新しいアルバイトを見つけておけば、確実にバイトを辞められます。シフトに穴を作らず退職できるためです。
ただし、アルバイトは採用権限がありません。新しいアルバイトを見つけてきても、採用してもらえるかどうかは上司が判断します。場合によっては採用してもらえないかもしれないので、事前に代わりの人の職歴を聞いておき、採用されやすい人を選ぶようにしましょう。
新しいアルバイトを見つけても「研修期間が終わるまでいてほしい」などと引き止められる可能性はあります。特に、直前になって紹介するとうまくいかないので、1か月前から新しい人を見つけておくと良いでしょう。
アルバイトを辞めたいけど断られた際に気をつけるべき2つの注意点
アルバイトを辞めたいのに断られてしまったら、大きなショックを受けるでしょう。しかし、どれだけストレスがかかったとしても、以下のようなことをしてはいけません。
アルバイトを辞めたいけど断られた際に気をつけるべき2つの注意点
- 無断欠勤・バックレはしない
- SNSでの拡散
上記のようなことをすると、自分自身の評価が大きく下がり、ほかのバイトができなくなったり、就職するのが困難になったります。上司にどれだけ嫌な対応をされても、人に迷惑をかけたり、ネット上に晒したりするのは避けてください。
無断欠勤・バックレはしない
無断欠勤・バックレをすると、ほかのアルバイトに迷惑がかかります。場合によっては、損害賠償請求をされてしまいます。お互い気持ちよく退職するためにも、無断欠勤は絶対にやめましょう。
辞めるからといって、自分の評判を下げていい訳ではありません。軽はずみに信用を失う行為をしたら、将来何らかの影響が出るかもしれないからです。どんな状況であっても、人からの信頼を失う行為は慎んだほうがよいでしょう。
SNSでの拡散
SNSで「〇〇の店長最低!」「〇〇は最悪のファミレス」などと書き込むと、名誉毀損で訴えられます。バイトを辞められないと、ストレスが溜まってネットに書き込みたくなる人もいると思います。ネットに書き込むと、仲間が集まるかもしれません。
しかし、ネット上で集まる仲間は、基本的におもしろ半分で加勢しているだけです。何かあっても、誰も責任を取ってくれません。SNSで拡散してトラブルになっても、誰も助けてくれないのです。
バイト先の悪口をSNSで拡散したら、書き込みは一生残ります。投稿を消したとしても、ほとんどの場合でスクショやアーカイブが残り、いつ掘り返されるか分からない恐怖におびえながら生活することになります。将来に影響するので、絶対にやめましょう。
まとめ
アルバイトは、2週間前までに「辞めたい」と伝えれば、基本的に辞められます。しかし、ほかのアルバイトに迷惑をかけないよう、1か月前くらいには伝えておくのがおすすめです。
辞めたいと言ったのに断られたら、退職届を渡した後、ほかの大人に相談したり、本社へ連絡したりしましょう。場合によっては、公的機関へ相談するのも検討してください。辞める際には、代わりの人材を見つけておくのがおすすめです。
どれだけトラブルがあっても、無断欠勤やSNSでの拡散は絶対にやめましょう。自分自身の信用を傷つけ、今後に大きく影響する可能性があります。迷惑をかけず、お互い気持ちよく辞められるように、対策をしてください。
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