退職するとき、親は本当に関係あるのか?
あなたが退職を考えているとき、まず真っ先に相談する相手は誰でしょうか。親に相談するという人も少なくないのでは?親に相談できる環境があるのはよいことです。友好な関係が築けているということもありますが、やはり最も身近な人生の先輩として、より多くの経験を積んできている人に相談ができるというのはこれ以上無いメリットです。
しかし一方で、退職代行EXITの社員として日々お客様に接する中で、こんな相談を多くいただきます。
「親に反対されていて退職するか悩んでいます」
あなたならどうですか?親に反対されたとき、また自分のお子さんに相談されたとき。
これをご覧になっている皆さんに、今一度問いかける記事です。
退職したいと思ったとき、親に相談するのは間違っているのか?
結論から申し上げますと、間違っているとは言いません。退職したいと考えたとき、身近な人に相談できるというのはよいことです。ですが、参考程度にとどめるべきです。最終的に決断するのは自分自身です。
親でも友達でも同じです。相談相手はあなたの抱えている悩みや苦しみを真に把握しているわけではありません。世代に隔たりがあればその分、抱えているものへのギャップは大きくなります。
これは仕方のないことです。人の立場に立って考えるなど、本来は非常に難しいことなのですから。
例えば、相談したときに退職を反対されたとします。それであなたが親の言うことを聞いて仕事を続けて、体を壊してしまったとき、親は責任をとってくれるでしょうか。壊した体を治すのは最終的にはあなたの仕事になります。病院に行って薬を貰い、場合によってはカウンセリングを受け、役所で手続きを行うためにあちこちへ…。元気な体のときであればもっと転職活動を積極的にできたのに。元気なうちに辞めていたら病院になんか行く必要なかったのに。そう後悔するのはあなた自身です。親はあなたの現状を哀れんでかわいそうだと言うだけ。場合によっては、あなたが軟弱者だからだと責め立てたりするでしょう。
退職というのはリスクを回避するための選択でもあります。
「やりたい仕事と今の仕事にギャップがある」
「残業が多くてつらい」
「上司と馬が合わずうまくやっていくことができない」
これらの現状を変えるために、退職し転職する人が多いのです。
なので「退職する際に親に相談するのは間違いではないが、最終的には自分が決断に対し自分で責任をとることになる」ということはよく考えておいてください。
仕事を辞めたいけど、親が猛反対!こんなときどうする?
仕事を辞めると決断したにも関わらず親が猛反対した場合どうしたらいいのでしょうか?まずは真っ先に退職してしまいましょう。退職してしまえばもう何を言ってきても関係ありません。
とはいえ、きちんと自分の気持ちを伝えたうえで退職をしたいという人もいるでしょう。退職にあたって親御さんが考えていそうなこととその回答パターンを提示しますので、参考にしてみてください。
ここでは退職にあたって親御さんと話すための当たり障りのない回答例を示しています。参考例で対応しきれないような、親御さんの無理解に苦しんでいる人は専門の機関や民間のシェルターなどを頼ってみてください。
「退職は後ろめたいことだ」と言われた
一度就いた仕事には最後まで真摯に向き合うべきで、退職はそこから逃げているといった考え方をしている親御さんにあるパターンです。この場合はきっぱりと「退職は逃げではなく、新天地へ向かうための手段である」と伝えましょう。自分がとるべき責任をとらずに逃げている訳ではないことをきちんと伝えましょう。
「退職することは周囲にとって迷惑だ」と言われた
「自分がいなくてもきちんと回るように会社は機能している」ということを伝えましょう。引継ぎをしているならばなおさらです。
「短すぎる勤務期間での退職はキャリアに支障をきたす」と言われた
これはある種事実ではありますが、きちんと自分がなぜ退職したかを説明できれば問題ありません。面接の際にそこをきちんと説明できなければいけないので、面接に挑む気持ちで伝えてみましょう。
「きっと気持ちが伝わるはずです」という言い方はあえてしません。伝わらなければ強行手段に出てしまいましょう。あなたの人生はあなたのものです。
親が職場に!職場が親に!こんなときどうする?
退職を申し出た後、親が職場と話をする、と言い出した場合です。逆に、会社側がなぜか親を呼んで自分の退職を引き留めようとすることも考えられます。そんなこと実際になるのか?と思う方もいるでしょうが、あり得るケースなのです。
この場合、どうしたらよいのでしょうか。
原則的に退職に親の意思は関係ない
これは大原則ではありますが、退職に親の意思は関係ありません。誰がその会社に属していて、誰が決定したかというと労働者本人になります。
特にあなたが成人している場合、親権は成人した時点で消滅していますので全く関係がありません。
もしこのように親の同意を得るように強要された場合は、労働基準局に相談に行くのがよいでしょう。
親権者の同意書などを渡された場合は、それを証拠に労働局に行くのもよいです。
では未成年者の場合はどうでしょうか?未成年者の労働については民法第6条に記載があります。
第6条
一種又は数種の営業を許された未成年者は、その営業に関しては、成年者と同一の行為能力を有する。
前項の場合において、未成年者がその営業に堪えることができない事由があるときは、その法定代理人は、第四編(親族)の規定に従い、その許可を取り消し、又はこれを制限することができる。
第6条の1では、成年者と同一の行為能力を有する。とあります。つまり、未成年者は成年者と同様に、親の同意なく労働契約の解除を行うことができると解釈できます。また、退職にあたり親の同意が必要であるという文章の記載はありません。
親へ干渉してくる職場や、職場へ干渉してくる親へはこれを根拠に戦うことができます。ただ、果たしてそういった行為をしてくる人々が果たして法律の解釈に耳を貸すかどうかはわからないので、弁護士に正式に依頼することも一つの手でしょう。
退職代行の利用を中止しろと言われた!
退職代行の利用について「今すぐそんなもの使うのはやめて自分で言いに行け」と言われた場合、どうでしょうか。
退職代行EXITでは、サービスの提供中断は依頼者本人の意思表示がなければ中断することはできません。退職代行EXITはあなたの力になり続けます。時折依頼者の親を名乗る方から連絡がありますが、EXITはそういった連絡だけでサービスを中断することは原則的にありません。
ただし、未成年者の方の場合はサービス利用規約が異なりますので一度確認してみてくださいね。
最後に
今回は退職にあたって関わってくることもある「親」について考えてみました。
仕事に就くことはもちろん、退職も自由であるべきです。
先に少しだけ触れましたが、あなたの人生はあなたのものです。どうか自分のしたいことや目標、向いている仕事に自由に就けるよう、EXITは応援しています。
ライター:つばき
◎EXIT −退職代行サービス−とは?
EXIT株式会社が提供するサービスで、「辞めさせてもらえない」「会社と連絡を取りたくない」などの退職におけるさまざまな問題に合わせ、退職に関する連絡を代行してくれる。相談当日から即日対応が可能で、 会社との連絡は不要。離職票や源泉徴収票の発行確認など、退職後のフォローも行ってくれる。
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