やめ知識 やめ知識

「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」という人へ|5つの原因と対処法を紹介

「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」という人へ|5つの原因と対処法を紹介

最終更新日 2023年7月7日

この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。

毎日いそがしく仕事をしていて「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」などと感じた経験はありませんか?無気力感や疲労感は、重い病気の前兆かもしれません。原因を正しく理解し、早く対処するのが重要です。

本記事では、「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」と感じる原因を詳しく解説します。具体的な対処法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」と感じる5つの原因

「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」と感じるのは、明らかにメンタルが崩れています。原因を特定して、早期に対処しなくてはなりません。精神的に追い詰められた状態が続くと、重い精神疾患に繋がる可能性もあるので、できる限り早く対処しましょう。以下では、「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」と感じる5つの原因を解説します。

残業が多く疲れが取れない

毎日のように深夜まで残業して、適切な睡眠時間が確保できていないと、疲れた状態が続いてしまいます。睡眠不足によって翌日に疲れを持ち越し、無気力状態や慢性的な眠気に悩まされるでしょう。さらに、残業によるストレスもあわさって睡眠が浅くなり、余計に疲れやすくなるケースもあります。

睡眠不足の日々が続くと、頭が回りにくくなって、ミスが多くなるのも問題点です。上司から怒られる場面が増えて、今まで以上のストレスにさらされる可能性もあります。こうした睡眠不足やストレスにより、考えがまとまりにくくなったり、身体のだるさが続くと「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」と感じるようになります。

残業が多いと、食生活が乱れがちにもなります。栄養バランスが偏ってしまい、体調が優れなくなる人もいるでしょう。体調を崩しがちになって、疲れが取れにくくなる人も少なくありません。

人間関係に疲れている

職場での上下関係、特に上司からのパワハラに悩まされて、心身が疲れてしまう人も多くいます。人間関係は、仕事のしやすさに直結する、避けて通れないものです。職場の人間関係が良好でないと、週5日毎日のように強いストレスを受け続けるため、段々と無気力になってしまいます。

昨今はSNSがあるため、人間関係を気にしなくてはいけないケースが増えました。FacebookやInstagramの投稿を目にして、同期の充実した生活に劣等感を感じたり、自分の日常を空虚に感じたりして、ストレスになってしまうこともあります。

人間関係によって慢性的にストレスを感じていると、眠りが浅くなります。布団に入っても「明日も上司に怒られるんじゃないか」「友だちは旅行に行っていて羨ましい」など、悶々と考えてしまうためです。結果として睡眠時間が短くなり、疲れやすくなるケースもあります。

楽しいと思えることがない

楽しいと思えることがないと、ストレスを発散できません。没頭できる趣味があれば、休日を有意義につかえて、翌週からの仕事を頑張る原動力になるでしょう。また、スポーツのような趣味があると、体調を整えたり、睡眠の質を向上させたりできます。楽しいと思えることがあるかどうかは、メンタルはもちろん身体の健康にも大きな影響があるのです。

楽しいと思えることがない人は、休日になっても「寝るしかない」と思いがちで、時間が過ぎるのを待つ状態になってしまいます。家と職場の往復だけで、何も楽しくない日々に対して、強い不安を感じる人もいるでしょう。特に、交友関係があまりない方だと、孤独感やストレスを感じやすくなります。

もともと楽しいと思えることがあった場合でも、慢性的なストレスによって感受性が弱くなり、楽しめなくなるケースもあります。外の世界にいちいち反応していると心がもたないため、感情をシャットアウトしている状態です。

情報のキャッチ量が多く疲れている

人によっては、情報をキャッチする能力が高すぎて疲れやすくなっている場合があります。人間は、視覚情報や聴覚情報など、日々さまざまな情報をキャッチして生活しているものです。目が良い、耳が良いといった形で、情報をキャッチする力には個人差があります。情報をキャッチする力が高く、情報量が多すぎる日々を送っていると、処理しきれず疲れてしまうのです。

情報のキャッチ量が多すぎてしまう特性に「HSP」があります。HSPとは、「Highly Sensitive Person」の略で、いわゆる繊細すぎる人の意味です。障がいではなく個性の一種とされています。生まれつき感受性が高く、ちょっとしたことで心が大きく動いてしまうのが特徴です。

HSPの特性があると、例えば上司がほんの少し不機嫌な言動をしただけで、動悸が止まらなくなったり、強い不安感を覚えたりします。ささいなことで強いストレスを感じるため、疲れやすさや眠りの浅さに繋がるのです。

自分の将来が不安

自分の将来に強い不安を抱いている場合も、疲れが取れにくく無気力になりがちです。会社員であれば、派遣社員や契約社員で雇用が不安定で、強い不安を感じる人も少なくないでしょう。また、業績が良くなかったり、同期より出世できていなかったりして、将来の明るい展望が見えなくなっている人もいます。

フリーランスの場合は、そもそも固定給が発生する働き方ではないので、常に将来への不安を感じている人が少なくありません。昨今はAIに仕事を奪われるのではないかと不安を感じる人も増えてきています。AIはIT関連の人々の予想を上回るスピードで発達しており、イラストレーターやライター、アプリ開発、デザイナーなどさまざまな業種において脅威と感じられているようです。

大学卒業直後であっても、奨学金があって将来に不安を感じている人もいます。大学によっては数百万円の奨学金を背負って卒業する学生もおり、毎月2〜3万円の返済を40代まで続けるケースもあるでしょう。収入の少なさも相まって、未来に希望が持てず無気力になってしまう人もいます。

「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」は早めの対処が大切!

もし「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」と感じるようになったら、精神疾患になっているサインかもしれません。「うつ病」や「適応障がい」などと聞くと大げさに感じるかもしれませんが、精神疾患は誰がなってもおかしくない病気です。早期治療が肝心なので、自分のメンタル面に異変を感じたら、早期に精神科を受診しましょう。

また、無気力状態や慢性的な睡眠不足が2週間以上つづいている場合は、倒れる寸前の可能性が高いと言えます。一人暮らしの自宅で倒れてしまうと、発見が遅れ重篤な状態になる危険性もあるので、注意が必要です。

「会社へ行かないと怒られる」「仕事が回らなくなる」と、責任感に押しつぶされそうになる人もいるでしょう。しかし、あなた一人が休んで倒産するような会社はありません。一人の社員が一日休んだために倒産するのであれば、それは会社の管理能力不足です。まずは、ご自身の体調を優先して、早期に病院へ行ってください。

「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」と悩むときにできる5つの対処法

「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」と悩んでいるときは、まず心身の疲れを取る方法を考えましょう。睡眠時間の確保や、休日の取得によって、状況は大幅に改善するかもしれません。

以下では、「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」と悩むときにできる5つの対処法をそれぞれ詳しく解説します。

睡眠時間を確保する

最低でも1日6時間以上は睡眠時間を確保してください。睡眠時間が確保できていないと、身体の疲れがとれず、日中も集中力が高まりにくくなってしまいます。また、メンタル面も不調をきたして、無気力な状態が続いてしまうでしょう。

週末に寝だめをするのはおすすめできません。平日と休日で睡眠時間や起床時間などが大幅に変わると、生活リズムの変動に身体がついてこなくなります。また、寝だめをしたからといって、平日の疲れが解消したり、寝なくても平気な身体が手に入る訳ではありません。平日と休日の睡眠時間の差は1時間程度に収まるようにしてください。

有給を取得する

会社員は、年間10日以上の有給休暇を取得できます。雇用形態や勤続年数によって付与される有給休暇は異なるので、あらかじめ確認しておきましょう。

有休を取得すれば、生活リズムを整えて健康な心身を取り戻すきっかけが作れます。また、忙しくてできなかった趣味に没頭して、心をリフレッシュさせられるでしょう。有給の取得は法律で定められた権利です。周囲に気を遣いすぎず、取りたいタイミングで取得しましょう。

ただし、年5日分の有給については、使用者が時季を指定して有給を取らせても問題ないとされています(年次有給休暇の時季指定義務)。サービス業をはじめとした業種は、時季指定される場合もあるので、上司に確認しておきましょう。

自分なりのストレス発散法を見つける

「楽しい」と思える瞬間があれば、不安な気持ちやストレスが和らぐこともあります。自分なりのストレス発散方法を見つけて、日々のストレスとうまく向き合ってみるのもおすすめです。もし、楽しいと思える物事がないのであれば、過去にやって楽しかったことがないか、思い出してみましょう。

特に趣味やストレス発散方法がない人は、軽い運動や料理などがおすすめです。手軽にできて、かつ続けやすいものがストレス発散に向いています。軽い運動なら健康面の改善に役立つとともに、適度な疲労感によって適切な時間に就寝できるようにもなるでしょう。

転職活動をする

どうしても職場が辛ければ、転職活動をするのがおすすめです。パワハラや、人間関係の悪さ、業務内容のつまらなさなどが原因でストレスを感じている人は、転職を考えましょう。

しかし、辛いからといってすぐ退職しても、転職先は見つかりません。大企業に長年勤めていたり、合格率が低い難関資格を持っていない限りは、転職市場においてアピールできないからです。転職するのであれば、1〜2年前から資格取得や業界研究をするなどしっかりと準備しましょう。

ただし、転職した直後はたくさんの仕事を覚えねばならず、大きな負荷がかかります。また、いちから人間関係を築き上げないといけないので、疲れやすくもなるでしょう。すでに限界を感じている人は、一度しっかりと休んで、心身が回復した状態で転職活動をしてください。

休職を視野に病院に行く

2週間以上にわたって「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」と感じている方は、すぐに病院へ行ってください。医師の診察を受けて、自分の状態を確認し、どのように対処すべきかを考えましょう。

精神的・身体的に何らかの問題があると分かったら、休職しましょう。休職を極端に怖がる方もいるかもしれません。実際、休職が出世にまったく影響しないかは、企業によります。しかし、無理に働き続けたとしても、今の状態で良い成績を残すのは難しいのではないでしょうか。

現代は、きちんとした職歴や資格のある人なら転職できます。職歴に休職期間があっても、正当な理由があったと説明できれば良いのです。まずは自分の健康を最優先してください。

何もしたくないと悩んで限界を迎えたら「退職代行」も視野に

「上司からハラスメントを受けている」「会社に退職届を出しても受け取ってもらえない」といった場合には、退職代行の利用も視野に入れてみてください。退職代行では、自分がやりにくい退職関連の手続きを代行してくれます。

退職代行の特徴

  • 1〜3万円ほどで退職に関する手続きを代行してくれる
  • バイトでも利用可能なサービスがある
  • 職場に行かずに退職するのも可能
  • 退職届や返却物を郵送するだけで退職できる

退職代行が気になったら、まずは無料相談へ行ってみてください。代行業者が、依頼内容についてヒアリングしたうえで、代行業務の内容について詳しく説明してくれます。

まとめ

ずっと「何もしたくない」「ずっと寝ていたい」と感じる場合は、心身が疲れ切っている状態です。睡眠時間を確保したり、有給を取得したりして、自分を休ませてあげましょう。転職活動をする場合も、まずは休息をとって健康な状態にならなくてはいけません。

もし退職するのが難しければ、退職代行を利用するのがおすすめです。職場に行かずとも、退職できたケースも多くあります。退職代行を利用してみたいと感じた方は、ぜひ無料相談の予約をしてみてください。

退職代行EXITに無料相談する