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主婦がパートを辞める際の角が立たない理由〜上手な辞め方を紹介

主婦がパートを辞める際の角が立たない理由〜上手な辞め方を紹介

最終更新日 2023年7月8日

この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。

主婦の方がパートを辞める際「どうすれば角が立たないか?」と悩むかもしれません。主婦がパートを辞める理由はさまざまですが、退職理由の伝え方を間違えると、後味の悪い辞め方になってしまう可能性もあります。

角を立てずに辞めるためには、辞める理由や伝え方の工夫が大切です。本記事では、主婦の方がパートを辞める際の角が立たない理由や、上手な辞め方を詳しく解説します。今パートを辞めたいと考えている方は、上司に退職を伝える前に、ぜひこの記事をご覧ください。

主婦がパートを辞めたい7つの理由|角が立たない伝え方

主婦がパートを辞めたくなる理由としては、体調不良や家事との兼ね合いなどが考えられます。家庭によっては、介護や収入面の都合で退職を考える場合もあるでしょう。

具体的な理由としては、以下のようなものがあります。

主婦がパートを辞めたい7つの理由

  • 仕事と家事の両立が難しい
  • 子どもをひとりにできない
  • 親の面倒をみなければいけない
  • 人間関係があまり良くない
  • 給料に満足しない
  • 仕事内容が微妙
  • 自分自身の体調不良

上記のように、主婦がパートを辞めようと考える理由はさまざまです。以下の項目で、それぞれの具体的な内容と、角の立たない伝え方をご紹介します。

仕事と家事の両立が難しい

主婦はパートの家事の両立が難しいと感じて、退職するケースが少なくありません。主婦がほとんどの家事を行っている場合には、両立が困難になりがちです。

特に、職場の人手不足によってシフトがうまく組めなかったり、歴が長くなって業務負担が多くなったりすると、両立が難しいと感じやすいです。また、子どもが生まれて間もない時期も、家事との両立が難しくなります。

家事との両立が難しくなって辞める場合は、上司から受け入れてもらいやすいでしょう。しかし、退職する際には少なからず迷惑がかかってしまいます。明確に理由を伝えたうえで、何らかの言葉を添えるようにすると好印象です。

角が立たない伝え方・例文

  • 「子どもが学習塾に通うようになり、送迎が必要になりました。現在の形で働き続けるのは難しいため、退職を考えています。」
  • 「子どもが大きくなるにつれて、家事とバイトの両立が困難になってきたと感じています。皆様にはとても親切にしていただき感謝しているのですが、退職を考えています。」

子どもをひとりにできない

子どもができてパートをしにくくなってしまい、辞めるケースも多くあります。パートをしている場合、保育園や学童の利用を検討すると思いますが、必ずしも利用できるとは限りません。場合によっては、子どもを預けられるところがなく、どうしても親が見ていなくてはならなくなるケースもあるでしょう。

子どもをひとりにできないから辞める場合も、ある程度受け入れてもらいやすいと言えます。しかし「事前に分かっていたことではないか」と思われてしまう場合もあるでしょう。

別の理由を用意する必要はありませんが「想定外の事態になってしまった」といった趣旨の理由を伝えるようにしたほうが、わだかまりなく退職できます。

角が立たない伝え方・例文

  • 「1歳から保育園に預ける予定だったのですが、入園できず、これ以上両親に見てもらうのも難しい状況となってしまいました。大変申し訳ございませんが、退職したいと考えております。」
  • 「学童に入所できず、子どもを家で留守番させなくてはならなくなってしまいました。まだ小学校1年生で、ひとりにしておくのも心配なため、一旦パートを辞めたいと考えております。」

親の面倒をみなければいけない

親の介護が必要になった場合は、緊急でパートを辞めなくてはなりません。急な入院でないにしても、親の送り迎えが必要になってしまって、パートを退職せざるを得なくなるケースは少なくないでしょう。

退職まで時間的な余裕がない場合は、理由をしっかりと伝えるようにしてください。親の面倒を見るという理由であれば、反対される可能性はほとんどありません。しかし、急な退職は周囲に迷惑をかけてしまうので、伝え方や退職の仕方には最大限の配慮が必要です。

角が立たない伝え方・例文

  • 「親が病気で入院してしまい、長期にわたり面倒を見なくてはなりません。急な話で大変申し訳ございませんが、退職したいと考えております。」
  • 「親の持病が悪化し、実家に通いながら面倒を見なくてはならなくなりました。可能であれば〇月までに退職したいと考えているのですが、いかがでしょうか。」

人間関係があまり良くない

職場の人間関係がよくないためにパートを辞める人は多いでしょう。特定の誰かと気が合わないといったレベルから、陰口を言われる、無視されるといったものまで、具体的な理由はさまざまです。

人間関係は仕事に影響するケースも多く、日々の仕事がうまくいかない原因になります。自分が被害を受けているわけではなくとも、職場の人間関係が険悪な場合は、なるべく早くその場から去りたいと考えるのが自然です。

人間関係が原因でパートを辞める場合は、なるべく穏便に辞められる理由を考えたほうがよいでしょう。職場を批判するようなことは言わず「新たな環境にチャレンジしたい」といった方向の理由を伝えるのがおすすめです。

角が立たない伝え方・例文

  • 「ここは個々が活躍できる職場ですが、チームで連携して仕事をするような職場で働いてみたいと考えています。」
  • 「チームワークが大切な職場ですが、より個々のスキルが発揮できるような仕事をしてみたいです。」

給料に満足しない

給料が低すぎて家計が苦しいのも、パートを辞めたくなる理由のひとつです。そもそも主婦がパートをするのは、家計に余裕を作るためだったり、お小遣いを増やすためでしょう。給料が低いと、働いているのに家計が厳しい状況が続き、何のためにパートをしているか分からなくなってしまいます。

給料に満足しないために辞める場合も、キャリアアップなどポジティブな理由を考えるのがおすすめです。あえて嘘の理由を作るのではなく、「さらに高い目標を立てて、そこに向けて頑張りたい」といったように、理由を明るい方向に変換して伝えるとよいでしょう。

角が立たない伝え方・例文

  • 「今後のことを考え、キャリアアップしていきたいという考えが強くなったため、退職したいと思います。」
  • 「新たに頑張りたいことが見つかったため、退職しようと考えています。」

仕事内容が微妙

応募時に考えていた仕事内容と、実際の仕事内容が大きく異なり、理想と異なっていたためにパートを辞める場合もあります。

仕事内容が微妙と感じてパートを辞める場合、あまり本音で話さないほうがよいでしょう。上司にもよりますが「仕事がつまらない」「思っていた仕事と違った」と言われると不快に思うはずです。本音はおさえて、別の理由を伝えるようにしてください。

角が立たない伝え方・例文

  • 「今の仕事にもやりがいを感じておりますが、キャリアアップしたいと感じており、退職を考えています。」
  • 「以前から興味のあった〇〇という分野の仕事にチャレンジしてみたいため、退職いたします。」

自分自身の体調不良

パートを始めると生活スタイルが大きく変わるため、体調不良が増えてしまう場合もあるでしょう。体調不良が続くと、職場の人に迷惑がかかってしまうため、辞めたいと考える方が少なくありません。

体調不良が原因でパートを辞める場合は、素直に理由を伝えるようにしてください。持病がある場合は、あまり詳しく伝える必要はありませんが、なるべく丁寧に理由を伝えたほうが好印象です。

角が立たない伝え方・例文

  • 「パートと家事の両立が思っていた以上に難しく、体調を崩すことも多くなってしまいました。職場の方にも迷惑をかけてしまっている状態なので、一旦退職して、体調を戻すことに専念したいと考えています。」
  • 「持病があり、最近は体調不良によってパートをお休みすることも増えてしまいました。治療のためパートを退職したいと思います。」

主婦がパートを辞める際の上手な辞め方

主婦がパートを辞める際は、伝えるタイミングや伝え方を工夫しましょう。以下のようなポイントをおさえておくと、スムーズに退職できます。

主婦がパートを辞める際の上手な辞め方

  • 就業規則を元に1ヶ月前に辞める旨を伝える
  • 意思表示ははっきりと伝える
  • 引き継ぎをしておく

退職意思を伝えるタイミングや伝え方は、特に注意したいポイントです。また、引き継ぎはトラブルの原因にもなるため、計画的に進めていく必要があります。以下の項目では、主婦がパートを辞める際の上手な辞め方について、詳しく解説します。

就業規則を基に1ヶ月前に辞める旨を伝える

パートを辞める旨を伝える際には、まず就業規則を確認しましょう。就業規則には「退職の〇か月前に管理職に申し出ること」といった記載がされています。就業規則に則って、期限までに退職意思を伝えるようにしてください。

パートの場合は有期雇用となるため、やむを得ない理由がない限り、契約期間の途中で退職することはできません。ただし、1年以上3年未満の雇用契約を結んでいる場合であれば、1年を経過したあとであればいつでも退職できます。

法律ではさまざまな決まりがありますが、一般的には退職の1か月前までに退職意思を伝えるのがよいとされています。あまりに急な退職だと、引き継ぎやシフト調整の面で負担がかかってしまうので、スムーズに退職できるように、余裕を持って退職意思を伝えるようにしましょう。

参考:e-gov『民法第628条』『労働基準法第137条

意思表示ははっきりと伝える

意思表示をはっきりしないと、上司は「まだ悩んでいる状態なんだ」と感じて、退職の話がうまく進まなくなってしまいます。本当に退職したいのであれば、はっきりと「〇月までに退職します」と伝えるようにしましょう。

例えば「退職したいと考えているのですが、どうでしょうか?」といった相談ベースだと、どのくらい本気で退職を考えているのかが相手に伝わりません。自分の中である程度の覚悟が決まっている状態であれば、きちんと伝えたほうがよいでしょう。

引き継ぎをしておく

引き継ぎをせずに退職すると、残された職場の人々の業務に支障が起きる場合があります。職場に対して大きなストレスを感じていたり、恨みがあったりしても、引き継ぎはきちんと行うようにしてください。

引き継ぎができていないと、退職後に引き継ぎ関連の連絡がくる場合もあります。場合によっては、また職場に来るようにと言われてしまうかもしれません。

一度退職した職場にまた戻らなくてもすむように、引き継ぎはしっかりと行うようにしてください。

主婦がパートを辞める際の3つの注意点

主婦がパートを辞める際には、伝える内容に注意が必要です。言葉の選び方ひとつで、退職時の印象がまったく異なってきます。特に以下のような注意点を知っているかどうかで、印象が大きく違ってくるでしょう。

主婦がパートを辞める際の3つの注意点

  • 勤務先には感謝の気持ちを伝える
  • 本音と建前を使い分ける
  • 辞める決断を勢いでしない

嫌いな職場であったとしても、社会人として、上記のようなポイントをおさえておくのは大切です。角を立てずきれいに辞めるために、以下の内容を参考にしてください。

勤務先には感謝の気持ちを伝える

どんな職場であっても、お給料をもらって仕事をさせてもらっていたことには違いありません。勤務先の感謝はしっかりと伝えたうえで、退職するようにしましょう。

人間関係や仕事内容が原因で辞める場合、勤務先にあまり感謝を感じられないかもしれません。しかし、建前であっても感謝を伝えたほうが、お互いに気持ちよく退職できます。

無理に伝える必要はありませんが、それまで働かせてもらった勤務先には、最低限の感謝を伝えるようにしてください。

本音と建前を使い分ける

どれだけストレスを感じていたとしても、退職理由として「愚痴」や「不満」は出さないほうが無難です。ギクシャクとした形で退職日を迎えたり、引き継ぎがうまくいかなくなったりする原因になります。

不平不満を上司に伝えれば、一時的に気分は晴れるかもしれません。しかし、その後の引き継ぎや退職時のことを考えると、不満をダイレクトに伝えるのはあまり好ましくないでしょう。お互いにわだかまりなく、気持ちよく退職ができるように、本音と建て前を使い分けるようにしてください。

辞める決断を勢いでしない

パートで強いストレスを感じていると、勢いで辞めがちです。しかし、新しいパート先を見つけるのは非常に苦労します。転職する場合は、求人情報から希望に合うものを探し、面接を受け、合格後は研修を受けなくてはなりません。また、新たな人間関係でストレスを感じることもあるでしょう。

感情的になって計画性なく辞めてしまうと、家計にも影響があります。すぐに新しいパート先が見つからなければ、収支がとても厳しくなるかもしれません。辞めたからといって、必ず今より良い職場が見つかるとも限りません。パートを辞める際は数週間から数か月はしっかりと考えてから、決断するようにしましょう。

まとめ

主婦がパートを辞める理由には「人間関係」「子どもの事情」「収入事情」などさまざまなものがあります。過度なストレスによって退職を考える場合も多いですが、感情的になりすぎず、家計のことや転職にかかるストレスをよく考えて判断しましょう。

退職を伝える際は、時期や内容に注意が必要です。できる限り早めに伝えるようにして、伝える際は「感謝」と「建前」を意識すると、角が立たずに辞められます。本記事の内容が、スムーズに退職するための参考になれば幸いです。

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