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仕事の辞めどきがわかる10のサインとは?取るべき3つの行動とあわせて解説

仕事の辞めどきがわかる10のサインとは?取るべき3つの行動とあわせて解説

最終更新日 2023年7月7日

この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。

何となく「辞めたい」と思いつつも、いつ辞めるべきかタイミングが分からないと感じる方は多くいます。今やっている仕事や、転職した場合の給料、家賃や水道光熱費といった出費、貯金額などを考えると、どうしても勇気が出ない場合もあると思います。

しかし、これから紹介するようなサインが表れていたら、仕事の辞めどきかもしれません。本記事では、以下では、仕事の辞めどきがわかる10のサインについて、詳しく解説します。

仕事の辞めどきがわかる10のサイン

仕事の辞めどきがわからない人は、具体的にどんなときが辞めどきなのかを知りましょう。自分では「大げさだ」「まだ大丈夫」と思っていても、一般的には辞めどきとされているケースが少なくありません。以下では、仕事の辞めどきがわかる10のサインについて、それぞれ解説します。

給料やボーナスが上がらない

会社や自分自身の将来性が見込めないときは、会社を辞めるべきタイミングです。出世コースから外れていたり、給料やボーナスが数年間あがっていないのであれば、退職を検討しましょう。

あと何年も勤めれば、給料やボーナスは多少あがるかもしれません。しかし、同期と明確に差がついていたり、そもそも同業他社より業績が著しく悪かったりしたら、将来に大きな期待はできないでしょう。

残業や休日出勤が当たり前になっている

残業や休日出勤が続くと、過労で体調を崩すリスクが高まります。体調不良で仕事を休職することになれば、その後の仕事に大きな影響が出てしまうかもしれません。また、精神的な病気になれば、治療に何年もかかってしまうケースもあります。

労働時間があまりにも長く、原因が自分ではなく上層部にある場合は、退職を検討すべきです。仕事は人生において大切ですが、体調を崩してしまっては意味がありません。深刻な健康被害が出る前に、退職を考えましょう。

ハラスメントを受けている

パワハラやセクハラなどが続いてる場合は、すぐに退職しましょう。会社に相談して改善されるケースもありますが、ハラスメントをしてきた人と顔を合わせて、気まずい思いをする可能性が非常に高いです。

また、会社に相談したからといって、必ずしもハラスメントがなくなるとは限りません。場合によっては、会社に言ったからとパワハラが酷くなるケースもあります。ハラスメントを受けているのであれば、心身の健康を崩す前に、退職することをおすすめします。

評価が明らかに偏っている

上司の好き嫌いで評価が決まるといった、評価の偏りが目立つ会社は、辞めたほうが無難です。理不尽な評価制度がそのままになっている会社は、出世したとしても働きにくいためです。また、理不尽な評価制度にあわせて働く努力をするくらいなら、もっと別のことに力を注いだほうが自分のためになります。

偏った評価をする会社に長くいると、その会社でしか役立たないスキルばかり伸ばしてしまうリスクもあります。長くいればいるほど、転職しにくくなる可能性もあるので、早期に退職を検討すべきです。

職場の雰囲気が悪くてしんどい

職場の雰囲気が悪く、ピリピリしていたり、社員全体が鬱々とした空気感なのであれば、あまり長く勤めず辞めたほうがよいでしょう。雑談のない職場や、同僚達がずっとイライラしている会社は、自分の精神にもよくない影響を及ぼします。

特に「HSP」と呼ばれる繊細な特性をもった方は、周囲のいらだちやストレスに敏感に反応し、自分のメンタルも悪い方へと流されてしまいます。雰囲気の悪い職場は、コミュニケーション不足や慢性的なストレスによって、成果が出にくく業績が伸びにくくもなるでしょう。心に大きな影響が出ていないうちに、退職を検討してください。

自分の性格と職場の雰囲気が合わない

職場の雰囲気と自分の性格が合わないと感じる場合も、辞めどきと言えます。例えば、自分がインドア派なのに職場は体育会系だと、明らかに相性が良くなくストレスが溜まるでしょう。人間関係がうまくいかず、仕事が滞る原因にもなります。

パワハラや評価制度の偏りであれば、指摘して改善するケースもあります。しかし、職場の雰囲気が合わないのは、誰かが悪い訳ではありません。指摘して改善するようなものでもないので、合わないと感じるのであれば、早いうちに辞めたほうがよいでしょう。

仕事に興味が持てず、楽しくない

仕事に興味が持てず楽しくない場合も、長居せず辞めてしまったほうがよいかもしれません。現代日本においては、定年が長引いており、終身雇用も崩壊しているため、興味を持てない仕事を何十年もやる意味が薄れているためです。

興味を持てる仕事だと、スキルアップもしやすく、貪欲に成果を出しやすくなるでしょう。大きな成果を出して評価してもらい、給与やボーナスが上がりやすくなる可能性も十分に考えられます。興味がなく楽しさも感じない場合は、辞めどきと考えて次の仕事を探しましょう。

仕事を任されない

仕事を任せてもらえない場合は、明確な辞めどきです。仕事を任せてもらえない場合、上司から嫌われているケースや、成長が遅く任せられないといった原因が考えられます。前者のように理不尽に嫌われて仕事を任せてもらえない場合は、自分が成長できなくなってしまい損なので、すぐに辞めるべきです。

一般的に、会社には週5日間8.5時間ほど勤務することになります。それだけ長い時間を、仕事もなく退屈にすごすのは無駄です。周囲に追いつこうと思える業務内容でない、また上司から理不尽に嫌われているといった理由で仕事がないなら、退職を検討しましょう。

睡眠に影響が出ている

「夜なかなか寝付けない」「朝早くに目が覚めて眠れない」など、睡眠に明確な影響が出ている場合は、退職もしくは休職を検討してください。睡眠は、健康に生きていくうえで必要不可欠なものです。職場のストレスや不安などで睡眠に影響しているなら、退職して健康な生活を取り戻しましょう。

睡眠に影響が出ている状態が続くと、集中力低下によるミスやケガ、さらに精神疾患などに繋がる可能性もあります。ミスや遅刻が増えて上司から怒られてしまい、余計に精神状態が悪くなるリスクもあるでしょう。睡眠に影響している原因が職場にあるのであれば、辞めどきです。

出勤前に涙が止まらなくなる

出勤前に涙がとまらなくなる方は、すぐに辞めてください。既に限界を迎えている状態で、いつ倒れてもおかしくありません。

泣いてでも出勤する方は、責任感が強かったり、上司に恐怖で支配されていたりします。しかし、このまま仕事を続ければ、重い精神病を患って何年も通院することになるかもしれません。「仕事への責任」や「上司への恐怖心」よりも、自分を優先して、勇気をもって退職しましょう。

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまったときに取るべき3つの行動

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまった方は、異動や転職など何らかの行動を起こしましょう。行動するのであれば、できる限り早いタイミングがおすすめです。

行動を起こすのには大きな負担がかかりますが、ずっと今の状態のままでは、こころの病気になったり、何年もの時間を無駄にしたりしてしまいます。以下の内容を参考にして、早期に対応策をとってください。

異動できないか相談する

まずは、部署を異動できないか相談してみましょう。特に、ハラスメントを受けていたり部署の雰囲気が極端に悪かったりする場合は、異動できる可能性があります。異動の理由を明確にしたうえで、直属の上司に相談してください。

もし、直属の上司に相談できる状態でなかったら、異動を希望する部署の管理職に相談するのもおすすめです。状況に応じて、柔軟に対応していきましょう。

転職活動をする

辞めどきだと分かったら、早めに転職活動をしましょう。転職活動は、数か月では終わらず1〜2年かかるケースも少なくありません。希望する条件が高いほど、転職活動には時間がかかります。給料やボーナスが上がらなかったり、残業や休日出勤が当たり前になっていたり、評価が明らかに偏っていたりといった場合には、転職活動をはじめましょう。

転職活動をはじめたからといって、必ず転職しなくてはならない訳ではありません。転職をしてみた結果、今の会社がよいとなれば、そのまま在籍してよいのです。現状を客観的に見るためにも、転職活動をしてみてください。

病院に行く

睡眠に影響が出ていたり、メンタルに明らかな異常が見られる場合には、すぐ病院へ行ってください。大げさだと感じるかもしれませんが、病院を受診した結果なにもなければ、それにこしたことはありません。いち早く自分の状態を知るために、必ず病院へ行きましょう。

もし何らかの病気だと診断されたら、診断書を持って休職の相談をしましょう。病気にかかった状態で転職活動をしても、うまくいきません。まずは休職をして身体を休めてから、次の行動を起こしてください。

場合によっては、傷病手当を受け取って金銭面の心配を和らげられるかもしれません。傷病手当とは、以下のような制度です。

傷病手当とは

傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、病気やけがのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。 なお、任意継続被保険者の方は、傷病手当金は支給されません。

(健康保険法第104条による継続給付の要件を満たしている者は除く。)

引用:全国健康保険協会『傷病手当金

制度を上手に活用して、金銭面の不安をなくしつつ身体を休めましょう。

「退職代行」を視野に入れたほうがいいケースもある

「転職時の退職を聞き入れてもらえなかった」「転職での退職を伝えたときに脅迫された」といった場合には、退職代行を利用するのがおすすめです。診断書を破り捨てられたり、会社に行くのが困難になっている場合も、退職代行を利用したほうがよいでしょう。

以下では、退職代行の特徴や利用する流れを詳しく解説します。

退職代行の特徴

退職代行とは、名称の通り退職に関する手続きを代行してくれるサービスです。退職日時や給与に関することなどを、自分の代わりに調整してくれます。バイトの方でも、退職代行を利用するのは可能です。

退職代行の料金は、事業者によって相場が異なります。民間の退職代行であれば1〜3万円前後が相場です。弁護士の退職代行だと、5〜10万円ほどと高額になります。弁護士のほうが行える業務範囲が広い分、料金は割高なのです。

退職代行を使うまでの流れ

退職代行を使うまでの大まかな流れは、以下のようになります。

退職代行を使うまでの流れ

  • 無料相談の予約を取る
  • 無料相談をしてもらい、具体的な依頼内容を伝える
  • 料金など問題がなければ契約する
  • 退職代行開始、会社と代行業者が連絡を取る
  • 利用者は、退職届や返却物の発送を行う
  • 会社が退職を受け入れ、退職日になったら代行終了

料金に関しては、前払いのケースが多くあります。代行業者によっては、代行不成立だった場合に返金するサービスがあるかもしれませんので、事前に問い合わせておきましょう。

まとめ

仕事の辞めどきかと思ったら、まずは本記事前半で紹介した「辞めどきのサイン」を確認してみてください。自分に当てはまるものがあったら、転職や病院の受診を検討しましょう。

特に、蕁麻疹や鬱症状など心身に影響が出ている場合は、早期に治療する必要があります。無理はせず、できる限りはやく病院を受診し、休職するようにしてください。心身が健康な状態であれば、転職活動もスムーズにできて、理想通りの職場が見つかるかもしれません。

退職がうまくいかない場合は、退職代行を利用するのがおすすめです。退職代行を利用すれば、職場に足を運ばずに退職することも可能です。職場に行きたくない方や、どうしても退職させてもらえない場合は、ぜひ利用を検討してみてください。

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