お前らそれでも人間か? 退職代行業者が選ぶ、ブラック企業の域を超えた悪い会社ベスト10

最終更新日 2022年12月26日
世の中には悪い会社がまだ存在しています。自分の会社だけは違うと思っていても、傍から見ているとかなり悪い会社だったりします。
今回は退職代行業者である筆者の独断と偏見で選んだ「物語に出てくる悪い会社ベスト10」をご紹介します。事業主の方や会社の重役の方はぜひ反面教師にしてください。
第10位 西大阪スチール
うちの会社潰れるから、最後に銀行から金、奪っちゃおう!
粉飾詐欺で計画倒産を目論む会社。西大阪スチールの社長は作品の主人公である半沢直樹が融資課長を務める東京中央銀行から5億円をだまし取りハワイで悠々自適な暮らしをする。
西大阪スチールの労働者や取引先だった会社の社長は生活が苦しくなり、自殺を図る者まで現れている。
解説
自分の会社が危うくなったからとはいえ悪事に手を染めるというのは良くないですね。しかも社員を守る為ではなく、自分の私腹を肥やすための悪事なのでなおさら悪質です。
しかし、こんな悪事はまだかわいいもの。これから人間の所業とは思えない会社の悪事の数々をご覧に入れます。
第9位 BNL社
事業に必要だから立ち退け!
政治も抑えてほぼ世界征服をしていると言われる巨大な会社。事業は小売、石油、銀行など多岐に渡る。
「カールじいさんの空飛ぶ家」ではBNL社が主人公であるカールじいさんの家をどんな手を使ってでも手に入れる気だったらしく、カールじいさんの起こした不祥事を良いことに裁判を起こし、強制的に老人ホームに送ろうとする。
「ウォーリー」では安いものを必要以上に買わせ、消費させるBNL社が原因で地球にゴミが増え、人類が住めなくなってしまった。
解説
いくら事業の為とは言え住民を無理やり退去させるというのは論外です。ただこのBNL社の幹部も「火つけて来い!損害賠償個人で負え!」とは言っていませんのでそこはまだクリーンだと言えるでしょう。
どんな会社でも最初は理念があったはずです。しかし、時が経つにつれ、お金を稼いで競争に勝てばなんでもありになってしまうのは会社あるあるです。最初に会社を立ち上げたのは本当にお金の為だけだったのでしょうか?会社の重役にはもう一度考え直していただきたいものです。
第8位 ヘデア社
副作用なんてどうでも良いから売っちまえ!
美しいモデルを広告媒体として使い、女性たちの夢を誘うことによって成長を続けている化粧品会社。
しかし、ヘデア社が発売する若返りクリーム“ビューリン”は悪質な製品である。習慣性医薬品の含有によって購入者は長期使用を余儀なくされ、使用をストップすると副作用によってまるで顔を切り刻まれたかのように腫れあがる。さらに、ヘデア社はこのビューリンの秘密を知った従業員を容赦なく殺すといったように、まともな会社ではない。
解説
もともと会社とは営利を目的とした法人ですが、社会的な常識や倫理を無視した利益追求はいけませんね。
もしヘデア社のように利益の為なら利用者がどうなろうと関心を寄せない会社があればみんなで不買運動や非難をして立ち向かいましょう。
現代ではSNS等によって誰もが声を上げられる時代です、みんなで戦う事で明日の会社の環境は変えられるかもしれませんよ。
第7位 野座間製薬
不祥事起こしちまったから何としてでも隠蔽しろ!
日本最大級の製薬会社。
強大な権力を誇っている会社であるが、人食いの欲求を持つ危険極まりない実験体を外へ解き放ってしまうという史上最大級の不祥事を起こしてしまう。
野座間製薬ではこの不祥事を隠蔽し、会社の利益や社運を守ろうとしている。
その為であればどんなことでもするのがこの会社である。
解説
自分が悪いことをしたら素直に謝らなければなりませんね。会社も同じです、悪いことをしたら重役が素直に謝るのが普通です。これが出来ない会社が多いように感じます。何かを指摘されると重役が「私は悪くない!」「私の会社は悪いことをしていない!」の一点張り。
自分が所属し、収入を得ている組織であろうと「悪いことは悪い」と言えない大人が多いという事です。
一番子供たちに悪影響を与えているのは過激な創作物なんかじゃありません。悪いことをしたのに自分の非も認めない現実の大人達です。
第6位 IOI
取引に応じなければお前の家を爆破するぞ!
ゲームの攻略を目的とする巨大な会社。ゲームを攻略すると5000億ドル(56兆円)もの大金が手に入る為、組織的にゲームに参戦してきたのがIOIである。
IOIでは何百人もの社員がゲームの攻略を目指して日々知恵を振り絞っている。民間人に適当な理由をつけて強制労働させたり、ゲーム上の取引に応じなかった主人公の現実世界の住居を爆破したりと目的の為なら手段を選ばない。
解説
会社には目的があり、それを達成するために日々従業員は頑張っている事でしょう。
しかし、その「目的」を達成するためにはどんな手段を使っても良いのでしょうか?そんなことはありませんね、特に現代では一般人の犯した悪行でもすぐに広まります。「自分だけが得をすればいい」という考え方の人間は見捨てられていくことでしょう。
第5位 クライアス社
失敗が多い社員は監禁しろ!
未来の消滅を経営理念に掲げる、はるかな未来に存在する大企業。
クライアス社では、失敗が連続した社員は通常業務からは外されて「左遷部屋」なる部署に送られ、許可なく部屋から出ることが許されない一種の監禁状態に置かれる。
会社から放逐されると「自分がいた未来の時代」へ帰還できなくなるため、社員たちは解雇されることを何より恐れ、どんなにひどい状況に置かれても会社にしがみつく。
解説
会社に限らず、何者かに弱みを握られていると日々の生活を犠牲にしなければならなくなり、通常では考えられない仕打ちでも容認してしまう事になりかねませんね。
現実の会社が図らずも握る事になる社員の弱みとは何か。それは「収入がなくなると困る」という事ですね。
しかし、現代の日本で収入がなくなるとどうなるのでしょうか?別に突然死んでしまう訳ではないのはお分かりいただけるかと思います。
見方を変えれば弱みは握られていない、いつでも会社を相手にして戦う事が出来るということです。
つまり、「いつ辞めても良い」のです。さあ、今こそ宣戦布告の時です。
第4位 ウェイランド・ユタニ社
目的優先、お前らの命など知るか!
会社のスローガンは「よりよい世界の構築」。
そんなウェイランド・ユタニ社は人間を襲う「エイリアン」を生物兵器に使うつもりであり、その生態確保のためであれば宇宙船の乗組員の命が犠牲になったとしても関心を寄せない悪徳会社である。
その事情をまだ知らない乗組員は「規則というのは会社の命令通りに動く事だ」と言う。そんな会社に従順な乗組員は当然、生き残る事はなかった。
解説
何百年続いている会社でも間違ったことをすることがあります。それを正せる社員が一人もいなければ会社は間違った方向に行くでしょう。「たったひとりで巨大な会社相手に何が出来る」と思うかもしれませんが、その一人がみんなを説得し、問題を大きくすれば会社は変わらざるを得なくなるのです。
ウェイランド・ユタニ社のような悪徳会社を生み出さないためにも会社の悪いところは誰かが指摘しなければなりません。
第3位 オムニ社
警察はわが社のもの。治安なんてどうなっても良い!
巨大コングロマリット会社。警察をはじめとする行政機関を子会社にして傘下に収め、デトロイト全体に市政以上の権限を持つ。
労働環境が極めて悪く、傘下のデトロイト市警が改善を訴えてストライキを起こし、治安が悪化するといったように、市民にも多大なる迷惑をかけている。
社員の出世欲が異常で、時には殺人を出世の為の手段として使う。
社長は何か問題が起きたとき、自分には関係ないとばかりに逃げ出す。
解説
出世欲に駆られて会社の為になんでもやる人というのは非常に見苦しいです。自分のポリシーも持たない人がどんなに頑張ってもどんなにお金を稼いでもそこには何の意味もありません。会社に踊らされる前に一度考え直してください。
第2位 アンブレラ社
お前ら社員は人間ではない!
大手製薬会社。裏では生物兵器の開発をしている。
社員に対しては違法な人体実験を行うといったように、徹底して人間扱いをしていない。
平等主義を装った無差別求人の目的は生体実験の素体確保である。
社名の由来は「傘で人類を庇護する」。社訓は「人々の健康を庇護する」。
解説
裏で実は悪いことをしているという会社は少なからずありますがどんな会社でも表向きは良い顔をするものです。
私が退職代行の仕事をやっている中でも従業員を劣悪な環境で働かせるような会社に出くわす事があります。その会社のホームページを見てみると自分たちの労働環境を賛美する文章と共に笑顔の従業員たちの写真が載っていたので吹き出してしまいました。皆さん気を付けて。
第1位 帝愛グループ
自己破産がなんだ、取り立てろ!
消費者金融を主体とした日本最大規模の巨大コンツェルン。
主な生業は貸金業であり、ヤクザが取り仕切る悪徳の闇金である。
金利は違法であり、自己破産をして法的に支払い不能を申し立てても取り立ててくる。
偽名を使おうが、海外に逃げようがどこまでも執拗に追ってくる。
負債者本人が払えなければその家族にまで手が及ぶ。
国家権力とも癒着しており、元総理大臣が帝愛グループに有利となる法律をいくつも通している為、国法など帝愛グループにはほとんど通用しない。
帝愛グループの会長は従業員が苦しむ姿や債務者が死ぬさまを見るのが趣味であり、お金をちらつかせて命がけのゲームをさせている。
解説
最後は帝愛グループです、ここまで来るともはや最強とも言える組織ですね、切り崩すのは不可能かのように思えます。
しかし大丈夫、時には意外な人物が一矢報いる事があります。
その人物をみんなで支えましょう、そうすれば未来は僕らの手の中です。
まとめ
以上、「物語に出てくる悪い会社ベスト10」でした。
たかが物語と軽く見る事なかれ。物語というのは現実にあった出来事をもとにしている事もあるのです。
日本から悪い会社が滅びる為には我々一人一人が強い心を持ち、戦わなくてはなりません。
元号が変わり、令和になりました。
令和の子どもたちの将来に悪い会社の存在は不要です。
ライター:キタガワ
◎EXIT ?退職代行サービス?とは?
EXIT株式会社が提供するサービスで、「辞めさせてもらえない」「会社と連絡を取りたくない」などの退職におけるさまざまな問題に合わせ、退職に関する連絡を代行してくれる。相談当日から即日対応が可能で、 会社との連絡は不要。離職票や源泉徴収票の発行確認など、退職後のフォローも行ってくれる。