最終更新日 2025年5月27日
退職代行「EXIT」を利用して長年勤務していた病院を即日退職し、その後わずか1ヶ月で脱毛サロンへ転職した宮下さんにお話を伺いました。
近年、「看護師から美容業界へ」というキャリアチェンジを目指す方は少なくありません。そんな方々の参考になるよう、宮下さんの体験談を詳しくお伝えしていきます。
代表 新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の
退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。
宮下さん(30歳/元大学病院看護師)
大学病院・内科病棟で7年間勤務し、新人指導も担う。夜勤負担と人手不足による体調悪化を機に退職を決意し、退職代行EXIT を利用して即日退職。わずか1か月で医療脱毛サロンへ転職し、看護師で培った衛生管理とトラブル対応力を武器に施術・カウンセリングを担当。
EXIT代表新野
本日は、退職代行EXITを使って病院を退職し、その後わずか1ヶ月で脱毛サロンへ転職された宮下さんに来ていただきました。どうぞよろしくお願いします!
看護師としての多忙な日々――「辞めたい気持ち」に気づけなかった頃
EXIT代表新野
まずは宮下さんの看護師時代についてお聞きします。どのような環境で働かれていたのですか?
宮下さん
私は大学病院の内科病棟で働いていました。慢性期から急性期まで幅広い患者さんを受け入れていたので、日勤・夜勤のシフトが不規則で、常にバタバタしていましたね。実習生や新人看護師の指導役も任されていたので、患者さんのケアだけでなく教育面でも神経を使う日々でした。
EXIT代表新野
看護師は体力面やメンタル面での負担が大きいと聞きます。辞めたいと思う瞬間はあったのでしょうか?
宮下さん
実は、当初はそこまで「辞めたい」とは感じていなかったんです。看護師は人の命に寄り添うやりがいのある仕事ですし、せっかく資格を取ったのだから、しっかりキャリアを積もうと思っていました。でも年数を重ねていくうちに、夜勤が続いて生活リズムが安定しないことや、慢性的な人手不足でなかなか休みがとれないことが重なって。
それでも「病院内の人手不足に拍車をかけたくない」とか、「辞めたいと言ってもどうせ止められるだろう」と勝手に思い込んでしまい、結局はズルズルと働き続けていた感じです。
EXIT代表新野
確かに看護師の世界では、人手不足もあって「辞めにくい空気」があると聞きますね。辞める決断をした直接のきっかけは何だったのでしょうか?
宮下さん
あるとき体調を崩して1週間ほど休職したことがあったんです。その間に、自分の働き方や今後の人生を見つめ直したんですね。「このまま10年後、同じペースで働き続けるのは厳しいかもしれない」と思って。年齢を重ねるごとに夜勤がきつくなっていくのが想像できましたし、プライベートも全然充実していないことに気づきました。
EXIT代表新野
体調を崩したことで、ご自身の働き方を考えるきっかけが生まれたわけですね。
宮下さん
そうですね。退職後の進路を決めるまではいろいろと悩みましたが、ふと「美容関係の仕事ってどんな感じだろう?」と思い始めたんです。実は私、美容やコスメが大好きで、看護師にならなかったら美容部員になりたかったくらいなんです。そういう興味があったので、思い切って調べてみたら「看護師の経験が活かせる脱毛サロンもある」と知り、「これだ!」と直感的に思いました。
退職代行EXITとの出会い――言いにくい「辞めます」を代わりに伝えてくれる
EXIT代表新野
退職を決めたとき、最初に退職代行サービスを利用しようと思ったのですか?
宮下さん
いえ、最初は自分で上司に相談しようと考えていました。でもいざ「辞めるかもしれません……」と口に出してみようとしても、病棟の忙しさを目の当たりにすると言い出せなくて。そんな中、ネットやニュース番組で「退職代行」でみて「使ってみてもいいのかも…?」と調べ始めたと言う感じです。
EXIT代表新野
退職代行のEXITを選んだ理由は何でしょうか?
宮下さん
口コミや比較サイトをざっと見て評判が良かったのと、サイトのデザインなどに安心感があったのが、決め手でした。あとは他の会社さんだとちょっとユニークな名前の会社さんが多くて、実際にこの社名から職場に電話が行くかと思うと少し億劫だった点もあります。笑「とにかく今の病院を辞めたいけど言えない」という状況でしたし、思い切ってLINEで連絡してみました。
EXIT代表新野
実際にLINEで連絡をしてみて、どんな流れになりましたか?
宮下さん
まず「退職したいのですが……」と送ると、担当の方からすぐに返信が来て、「必要事項をヒアリングさせてください」といくつか質問されました。私は、夜勤明けのちょうど日曜の朝に送ったのですが、その日のうちに退職に関する手続きや注意点がまとまり、翌日の月曜には病院側に連絡がいくというスピード感でした。
EXIT代表新野
看護師の辞め方は医療機関ならではの引き継ぎなどもありそうですが、そこは問題ありませんでしたか?
宮下さん
EXITさんを通じて退職の意思を伝えた時点で、病院側からは「本当に急すぎる」「引き継ぎはどうなる?」という声があったようです。でも、そのやりとりも基本的にはEXITさんに任せられるので、私は直接交渉に入ることはありませんでした。結局、法的には辞めること自体は個人の自由ですし、退職届もEXITさんのサポートでスムーズに送り、最終的には円満……とまではいかないまでも、無事に退職できました。
EXIT代表新野
退職後、会社や上司から直接の連絡はありましたか?
宮下さん
仲良くしていただいた上司からは連絡がありました。怒られるというよりかはどちらかと言えば、心配してくれるような連絡でしたね。あとは同期づてに先輩たちのリアクションを聞くことなどもありました。多少の罪悪感はありましたが、自分の将来を優先しなければ、いつまでも同じ状況にとどまっていたかもしれません。EXITさんには本当に感謝しています。
EXIT代表新野
なるほど。退職代行EXITを利用することで、精神的ストレスを大幅に減らせた感じがしますね。
宮下さん
はい。退職するかどうか迷っている時間が一番辛かったので、そこから解放されるだけで本当に楽になりました。「絶対に辞めたいのに言い出せない」という人には、EXITのようなサービスは選択肢の一つとして大いにアリだと思います。
「美容やコスメが好き」――脱毛サロンで働くという選択肢
EXIT代表新野
退職後は、すぐに脱毛サロンへの転職を考え始めたのですか?
宮下さん
そうですね。そもそも「やめるからにはまったく違う業界に挑戦してみたい」という想いが強かったです。美容に興味があったのと、看護師の経験が活かせる(医療脱毛クリニックなどでは特に)という情報もあり、「これは自分に合うのでは?」と思いました。
実際、ネットで検索してみると「看護師歓迎」という脱毛サロンやクリニックが結構あって、意外と門戸が広いんだなと感じました。
EXIT代表新野
脱毛サロンへの就職を決める上で、不安はなかったのでしょうか?
宮下さん
もちろんありました。全然違う職種ですし、「医療従事者から美容業界に転身なんて…」という周囲の声も頭をよぎりました。でも私の中では、「看護師の知識や衛生管理の経験が絶対に活きるはず」という確信もあったんです。
美容医療に興味を持つ人は増えていて、医療脱毛やサロンの需要が高まっているというニュースも見かけました。「やるなら今しかない」と思えたのが後押しになりましたね。
EXIT代表新野
実際に脱毛サロンに入社してみて、最初はどんな業務を担当されたんですか?
宮下さん
まずは施術研修からスタートしました。お客様の肌質をチェックする方法、照射機器の扱い方、カウンセリングの流れなど、一つひとつ学んでいく形です。すぐに施術を任されるわけではなく、先輩のデモンストレーションを見たり、スタッフ同士で練習したりしながら進むので安心でした。
EXIT代表新野
看護師としての経験は、どのように役立ちましたか?
宮下さん
一番は「肌トラブルなどに冷静に対応できる」点です。例えば、お客様の肌が赤くなったり、痛みを訴えたりしたときに、適切な判断や対処ができるのは大きいですね。看護師時代に学んだ解剖生理学や薬剤知識までは直接使わないことが多いですが、「異変を見逃さない」「不安を抱えた人に寄り添う」という姿勢は、かなり活きていると思います。
また、清潔・不潔の区別や、衛生的な器具の取り扱いは看護師時代に染みついていますから、そのあたりも高く評価していただけました。
EXIT代表新野
脱毛サロンの働き方や雰囲気は、病院とは大きく違いますか?
宮下さん
だいぶ違いますね。看護師時代は夜勤があって生活リズムが崩れやすかったですが、脱毛サロンは基本的に日中のシフト勤務が中心です。残業も少なく、お客様の予約状況に応じてスケジュールが組まれているので、比較的プライベートを計画的に過ごせるようになりました。
雰囲気も明るくて、女性スタッフが多いのでコミュニケーションが活発です。研修期間はわからないことだらけでしたが、先輩たちが積極的に声をかけてくれて、とても働きやすいと感じます。
EXIT代表新野
1ヶ月で転職が決まったとのことですが、スピード転職を実現したコツなどはありますか?
宮下さん
正直に言うと「退職が早く決まったからこそ、すぐ転職活動を始められた」という要素が大きいと思います。EXITさんに頼って病院を即日退職できたことで、余計なストレスや引き留めに悩まず、すぐに求人情報を検索できました。
あとは、自分が「美容に興味がある」「人と関わる仕事が好き」という軸がはっきりしていたので、面接でもぶれずにアピールできたのが良かったかなと思います。
新しいキャリアを切り開く――辞めることは“逃げ”ではない
EXIT代表新野
看護師の世界では「辞めたいと言えない」「辞めるのは甘えなんじゃないか」という空気もあると聞きます。そのあたりはどうお考えですか?
宮下さん
よく「看護師は資格職だし、需要があるから絶対やめないほうが得だよ」と言われることがあります。確かに看護師は安定した仕事ですし、やりがいも大きい。ただ、心や身体を壊してまで続けるのは本末転倒だと思うんです。
実際に私も、周囲の目を気にして辞められずにいた時期が長かった。でも「逃げた」と思われるかもしれないけど、自分の人生を大切にするためには勇気を持って行動しないといけないと思いました。今では「もっと早く辞めればよかった」とさえ思うこともあるくらいです。
EXIT代表新野
では、現在の働き方の満足度は高いですか?
宮下さん
はい、とても高いです。もちろん大変なことはありますよ。接客業なのでクレーム対応をすることもあるし、施術中のお客様の細かな要望にこたえようと努力する必要もあります。でも、夜勤がなく、シフトも比較的規則的。働いた分が自分の生活の質を落とさずに続けられていると感じます。お客様が「キレイになった! ありがとう」と喜んでくれる瞬間は、看護師時代にも感じていた「人のために役立つ」やりがいに通じる部分がありますね。
EXIT代表新野
最後に、これから同じように看護師を辞めて脱毛サロンや美容業界へ転職を考えている方へメッセージをお願いします。
宮下さん
もし「夜勤や不規則なシフトがつらい」「人手不足で心身ともに限界」と思っているなら、無理をしすぎる前に一度「退職」という選択肢を考えてみてください。私は退職代行を利用したことで、自分の人生を前向きに変えるチャンスを得られました。
また、看護師の経験は美容業界でも活きる部分が多いと思います。カウンセリング力やコミュニケーション能力、衛生観念、トラブルへの冷静な対応力など、サロン側も「看護師さん大歓迎」というところが増えています。
辞めるのは“逃げ”ではなく、新たなステージへ踏み出すための“勇気”だと私は思っています。自分に合った働き方や生き方を探すうえで、遠回りは決して無駄じゃない。ぜひ一歩踏み出してほしいですね。
看護師から脱毛サロンへ――自分らしい働き方を見つけるために
宮下さんは、長く続けてきた看護師の仕事を退職代行EXITで一気に手放すという決断をし、わずか1ヶ月という短期間で脱毛サロンへ転職を実現しました。
夜勤やハードワークでプライベートが犠牲になっていた看護師時代と比べ、今は生活リズムも整い、心身ともに充実した毎日を送っているそうです。
「専門資格があるから」「周りが辞めさせてくれないから」といった理由で、転職をあきらめている人は少なくありません。しかし、退職代行というサービスを利用することで、“退職のハードル”は思っている以上に低くなるかもしれません。
また、看護師の経験は、美容業界をはじめとする様々な業種で重宝される可能性があります。「医療従事者としての知識」「コミュニケーション力」「柔軟な対応力」などは、多くの企業が求める普遍的なスキルでもあるからです。
「看護師を辞めたいけど、どうやって言い出せば……」と悩んでいる方は、ぜひ宮下さんの体験を参考にしてみてください。自分らしい働き方を見つけるために、まずは退職という選択肢を検討し、興味のある業界へ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
退職代行サービス「EXIT」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください・
