住まいづくりに興味があったKさん(20代、女性、千葉県在住)は新卒で住宅ハウスメーカーに入社。
“家”というひとつの夢を扱う職業ということで、お客様との密接なやり取りや信頼関係をイメージしていたKさん。しかし、実際にあったのは想像を超える過剰な労働量だった。
上司に退職を掛け合うも、上手く伝わらず悩んだKさんは退職代行EXIT(以下、EXIT)の利用に踏み切った。
ざきおか
まずは今回退職された職場にお勤めになるまでの経緯をお伺いしたいと思います。
Kさん
大学在学中に不動産関係、ハウスメーカーを中心に就活をしておりました。その中でご縁があったのが今回の職場です。
ざきおか
家を売る、ということに興味があったのでしょうか?
Kさん
そうですね。住まいづくりにもともと興味があって。お客様にとって大事なお買い物になりますので、一緒に提案しながら信頼関係を築いていくことが出来る、そういうお仕事だというイメージを持っていました。
ざきおか
確かに、一生で何度もない買い物ですからね。それでは実際に入社してからはいかがでしたか?
Kさん
入社してから2ヶ月の間は全国の新入社員が集まって研修を受けました。必要な知識を学んだり、実際の営業のお仕事をロールプレイ形式で行ったり。
ざきおか
その研修を経て、各地に配属されるということでしょうか?
Kさん
はい、そうです。配属されてからも、3ヶ月くらいはOJTの先輩についてもらってほとんどすべての業務を一緒に指導してもらっていました。
ざきおか
見よう見まね、というような感じでしょうか?
Kさん
そうですね。営業のお仕事ですと、基本的に新人一人で売れるようなものでもないので。
ざきおか
住宅の営業っていうと、モデルハウスみたいなところを想像するんですけれど。
Kさん
そうですね。お客様にお越しいただいて、ご案内させていただくことが多いです。基本的にはイベントを企画している週末に固まってお越しいただくことが多いです。
ざきおか
そこでいろんなニーズに応えるセールスをしていかなきゃいけないわけですね。
Kさん
日常を過ごす空間なので皆様こだわりもありますし、プライベートなことまでお話していただけるので親密に、真摯に応対させてもらってやりがいはありました。
ざきおか
ただ、先ほどのお話だと週末もお仕事をされていたようですが?
Kさん
そうですね…。それが今回退職に至った理由のひとつでもあります。
休日出勤もそうなんですが、基本的に平日も残業がない日はありませんでしたね。
Kさん
配属された直後から残業は多かったですね。配属される営業所やそこに所属しているスタッフにもよるらしいんですが、私が配属されたところはもともとそういう場所だったようで…。
ざきおか
営業であればお客様とお話したり、というイメージがありますが、それ以外のお仕事だとどういったものになるんですか?
Kさん
特に平日は事務作業が多かったりして、前職の場合は設計業務なんかにも営業の人間が関わったりするので、営業の活動と同じくらい事務作業がありました。
ざきおか
それらを両立しようとすると残業も増えますよね。お仕事はどれくらいの人数で回しておられたんですか?
Kさん
事業所にいたのは営業が4人、事務員が1人です。私以外の営業スタッフの方は皆男性で、50代、40代、30代と年上の方ばかりです。

ざきおか
職場の人間関係に悩みがある、という相談を受けることもよくあるんですがそういったことはなかったですか?
Kさん
スタッフの方々と関係が悪いということはなかったですが、飲み会がとにかく多かったですね。私もお酒自体は好きで、皆さんも強い方々だったので頻繁に行われていました。
Kさん
好意で誘ってもらってますし断りにくかったですね。もし、私が飲めないということであれば配慮して誘わない、ということもあったんでしょうけど、飲めるということが伝わってしまったので…(笑)
ざきおか
飲み会を断ることもそうですが、お休み取らせてほしい、とかは伝えられていましたか?
Kさん
言えなかったですね、雰囲気的にも。先輩の皆さんも私以上に働いているなかで、私一人が休むとは言い出しにくかったですね。
ざきおか
皆さんもお休みとっていらっしゃらなかったんですか?
Kさん
休んでるところを見たことがないですね。むしろ休日出勤してるところしか見たことがないです。ほぼ週6、7出勤が当たり前でした。けど、後から考えるとあまり良くないですよね…。
Kさん
ちょっと出来なかったですね。お休みを取らせてもらうことすら言えなかったので。
ざきおか
それでは退職の相談も職場の方にはしていなかったのでしょうか?
Kさん
いえ、直属の上司には相談しました。それが退職する2ヶ月前くらいですね。
退職を考え始めたのは配属されてから2、3ヶ月くらいだったんですが、退職ってどうしたらいいのか分からなくて…。「仕事 辞め方」のように調べたりもしました…(笑)
ざきおか
あるあるですね。相談したときの上司の方の反応はいかがでしたか?
Kさん
やはり、まずはびっくりしておられましたね。そういう退職したいという素振りを見せてなかったというのもあるかと思います。
ただ、こちらとしては「辞めます」というスタンスで伝えたつもりだったんですけど、上司の方は「辛いなら相談乗るよ」「もう少し頑張ろう」といった受け取り方をされたようで。
Kさん
どうしたらいいんだろう、って思いました。
実際に退職するまでの間にも何度か相談の場を設けていただいたんですが、私としては、今いる職場の環境が改善する見込みはないだろうなと思っていたので、どうにか退職の気持ちが伝わらないかと思っていました。
ざきおか
そこで、弊社のサービスの利用に至ったわけですね。見つけたときはどんな印象でしたか?
Kさん
相談させてもらう結構前の段階で存在は知ってました。最初は「うーん大丈夫かな、本当に辞められるのかな」という感じでしたが…(笑)
ただ、いろいろ比較して決めようと調べたときに、ホームページの印象が良かったり、代表の方のインタビューの記事で声や顔が出ていたのもあって、ここは安心できるかなって思いました。
Kさん
当日は少しそわそわしましたが、こんなに簡単に辞められるんだってびっくりしています。
退職後は時間も取れて1ヶ月半くらいはしっかり実家で休養を取っていました。

ざきおか
そうだったんですね…。こういう言い方もあれですが、大事に至らなくてよかったです。
Kさん
はい。無事退職できて、しっかり休養も取れたので体調の方はもう大丈夫です。
ざきおか
休養の後、今は何をしていらしゃいますか?
Kさん
休養を経て、本格的に転職の活動を始めて、つい先日新しい会社への入社が決定しました。
ざきおか
おめでとうございます。次はどのような職場になりそうですか?
Kさん
貿易事務の仕事です。前職のこともあって、結構慎重にはなりましたが残業は少ないと聞いています。まったく残業したくない、とは言わないんですが過労で倒れたりはしたくないので…。
ざきおか
ご自身のキャパシティというものがありますからね。頑張ってください。
今回初めてのご退職だったと思いますが、後ろめたさみたいなのはありますか?
Kさん
私、今までは1年くらいで辞めてしまうのって否定的だったんですよね。「会社のこと、まだ何も分かってないのに」って。ですけど、実際自分が今回のような状況になったり、いろいろ調べて同じ境遇にいる人がたくさんいるって分かって、一概には言えないのかなって思うようになりました。
ざきおか
そうなんですね。それでは最後に、今回のKさんと同じような状況にいる、新しいステージに進みたい方たちに一言お願いします。
Kさん
自分もそうだったんですけど、気分が落ちてるときって「辞めたいです」って意思もはっきり伝えられないし、「会社に行きたくないな」「これを毎日続けなきゃいけないのか」って、通勤中に車のハンドルをあらぬ方向に切ってみようかなと考えてしまったこともあるんですよね。
今だから言えるのは、それを実行してしまってからでは本当に遅いし、取り返しもつかないので。仕事を辞めることで、環境を変えることでそれが解決できるのであれば、防げるのであればそれが一番です。
命を投げ出すまで頑張る必要はないですよ、とお伝えしたいです。
まとめ
今回は過剰な労働量に悩まれていたKさんにインタビューさせていただきました。
職場で当たり前になった労働環境。環境の改善が見込めないのであれば自分が別の環境に身を移すのも1つの手段かと思います。
気持ちが上手く伝わらない、そんな悩みを抱えているのであればEXITが代わりにお伝いさせていただきます。
ライター:ざきおか
23歳。前職はIT系。EXITを利用して前職からのEXITを試み、そのままEXITに入社。
◎EXIT −退職代行サービス−とは?

EXIT株式会社が提供するサービスで、「辞めさせてもらえない」「会社と連絡を取りたくない」などの退職におけるさまざまな問題に合わせ、退職に関する連絡を代行してくれる。相談当日から即日対応が可能で、 会社との連絡は不要。離職票や源泉徴収票の発行確認など、退職後のフォローも行ってくれる。
退職代行サービス「EXIT」