やめ知識 やめ知識

転職して1週間で辞めたい時はどうすればいい?早期退職時の注意点や対処法

転職して1週間で辞めたい時はどうすればいい?早期退職時の注意点や対処法

最終更新日 2023年7月7日

この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。

転職して1週間で辞めたい時は、心身ともに疲れていることがほとんどではないでしょうか?しかし、そのような状況でも冷静に対処しなければなりません。

今回は、早期退職時の注意点や対処法について解説します。事前に早期退職に関する知識を入れておけば、慌てることなく行動ができるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

転職して1週間で辞めたいけど可能?

転職して1週間で辞めることは、原則としては雇用契約を破ることになります。そのため、場合によっては企業から損害賠償を請求される可能性は否めません。

通常、労働契約には最低限の雇用期間が記載されており、この期間中に退職する場合には事前に会社側に申し出を行う必要があります。

労働者側の方で一方的に退職することについては、民法の定めによります。すなわち、民法によれば、期間の定めのない契約についてはいつでも解約の申入れをすることができ、「雇用は、配役申入の後2週間を経過したすに因りて終了する」(民法627条1項)と定めています。つまり、退職を申入れてから2週間すれば、使用者の承諾がなくとも、会社を辞めることができます(だたし、期間をもって報酬を定めた場合には、当期前半に解約の申入れをしたときは次期以降に効力が発生します(同法627条2項))

引用:厚生労働省

しかし、状況によっては特別な理由により、雇用契約を破棄することが可能です。

たとえば、職場でのハラスメントやパワーハラスメント、安全衛生上の問題などがある場合には、労働基準法上、正当な理由として認められることがあります。また、契約書に特別な条項が記載されている場合には、記載された条件に従って退職が可能な場合もあるでしょう。

転職後1週間で辞めたい場合には、退職代行サービスに相談することも選択肢のひとつです。

退職代行サービスとは、会社側に代わって退職手続きを行ってくれるサービスのことです。違約金の支払いや、労働契約に関する相談などにも対応してくれます。

ただし、退職代行サービスを利用する場合でも、契約書や法律に違反しないように注意しなければなりません。

なお、転職して1週間で辞めることは、企業側からの信頼を損ねることになり、将来のキャリア形成に悪影響を与える可能性があります。将来的な就職活動にも影響を与えかねないため、慎重に検討を重ねましょう。

転職して1週間で辞めたい原因

ときには転職して1週間も経たないうちに新しい職場で働くのが苦痛になり、辞めたいと思うことがあります。転職後1週間で辞めたいと思う理由は人それぞれです。

  • 想定していた仕事内容と異なる
  • 人間関係が劣悪
  • 職場の雰囲気が自分とマッチしていない

ここからは、上記の転職して1週間で辞めたい原因について、詳しく解説します。

想定していた仕事内容と異なる

転職して1週間で辞めたい原因のひとつに「想定していた仕事内容と異なる」といったことがあります。

面接時に説明された業務内容と、実際に自分が担当する業務内容が異なる場合、ストレスを感じたり、仕事に対するモチベーションが低下してしまうこともあるでしょう。また、労働条件が異なっていた場合にも、不満を感じるはずです。

たとえば、想定していたよりも長時間労働や残業が多い状況ならば、プライベートの時間が確保できずにストレスを感じてしまいます。また、給与が想定していたよりも低かったり、待遇面に不満がある場合も、辞めたいと思うひとつの原因となるでしょう。

このような状況を避けるためには、事前に面接で聞くことができる内容については十分に質問することが大切です。転職先の企業のホームページや業界誌などで情報収集し、業務内容や労働条件などを確認することも有効でしょう。

それでも1週間で辞めたくなってしまった場合には、転職を繰り返さない対策が必要です。転職前に自分が求める条件や理想とする職場環境を明確にし、それらに合致するかどうかを判断するとよいでしょう。

人間関係が劣悪

転職して1週間で辞めたい原因として「人間関係が劣悪」といったことが挙げられます。

新しい職場での人間関係は円滑に業務を行うために重要な要素です。また、環境が自分に合っているかどうかは、仕事に取り組む上でのモチベーションやストレスに大きく影響します。

もし職場の人間関係が劣悪である場合、周りの人々とのコミュニケーションがうまくいかず、人間関係のトラブルが頻発しかねません。

また、上司や同僚との相性が悪く、仕事の進め方や目標設定に対する意見の食い違いがある場合は、ストレスを感じることも考えられます。

このような状況を回避するためには、まずコミュニケーションを意識して、自分から積極的に話しかけたり、相手の話に耳を傾けたりすることが大切です。

また、自分自身がどういうタイプの人間関係が合うのかを考え、適した環境を積極的に探すことも必要です。

それでも辞めたくなってしまい転職が避けられないときは最低限、転職前に企業の評判や社風を確認しておきましょう。さらには、職場が自分に合うかどうか、自分で明確に判断できるように、自分自身を分析しておくと良いでしょう。

職場の雰囲気が自分とマッチしていない

転職して1週間で辞めたい原因として「職場の雰囲気が自分とマッチしていない」といった場合が考えられます。

一般的に職場の雰囲気とは、社風や社員の意識、コミュニケーションの取り方、オフィスの雰囲気など、さまざまな要素から構成されます。

職場の雰囲気が自分とマッチしていない場合、周りの人々とのコミュニケーションが上手くいかず、馴染めない状況に陥ることがあるでしょう。また、自分に合わない社風や業務スタイルに馴染めないことから、ストレスを感じてしまうことも想定されます。

もし転職1週間後にこのような状況になってしまったなら、まず職場の雰囲気を理解するために、周りの人々と積極的にコミュニケーションを取ってみるのもひとつの方法です。また、自分自身がどういう職場の雰囲気が好きかを明確にし、自分にあった環境を探すのもよいでしょう。

どうしても現在の職場で働くのが無理になり転職するときは、転職前に企業の雰囲気をリサーチする目的で、社員の声を聞いたり、社風や働き方について調べたりすることもおすすめです。

自分に合った職場で働くことができれば、やりがいやモチベーションを高め、充実したキャリアを築くことができるでしょう。

転職して1週間で辞めたいと思った時の対処法

転職して1週間で辞めたいと思った時、衝動的に転職先を辞めてしまうのは避けたいところです。一度はしっかりと考える時間を設けましょう。熟考してみないと、実際に自分に合わないかどうかは判断が難しいです。

まずは自分が抱える悩みや不満点を整理し、対処法を考えることから始めましょう。対処法は以下の通りです。

  • 相談できる人に話を聞いてもらう
  • 上司や人事担当者に相談してみる
  • 退職する

ここからは、上記の転職後1週間で辞めたいと思った時の対処法を詳しく紹介します。

相談できる人に話を聞いてもらう

転職して1週間で辞めたいと思った場合、まずは自分が抱える悩みや不満を整理することが大切です。相談できる人に話を聞いてもらうことで、自分の気持ちを整理し、冷静に判断できるからです。。

一般的に相談できる人とは、家族や友人、先輩や同僚、転職エージェントやキャリアカウンセラーなどが挙げられます。自分にとって適切な相手を選び、話を聞いてもらうことが大切です。

話を聞いてもらうことで、自分が感じる不満や悩みについて整理できるだけでなく、どのような対処法があるかを一緒に考えることもできます。

また、相手から新しい視点やアドバイスをもらうことで、自分の状況を客観的に見ることができ、冷静な判断ができるようになるでしょう。

もし相談できる人がいない場合は、退職代行サービスなどに相談するのもおすすめです。退職代行サービスでは、転職後1週間以内でも辞めることができるか否か、労働条件の改善やトラブルの解決などについても適切なアドバイスをしてくれます。

上司や人事担当者に相談してみる

転職して1週間で辞めたいと思った場合、まずは自分が感じる不満や悩みを上司や人事担当者に相談してみましょう。上司や人事担当者に相談してみることは、状況を改善するための直接的な方法であり、雇用関係を続けることができる可能性もあります。

相談する際には、自分の気持ちを冷静に整理し、相手に伝えることが大切です。

たとえば、職務内容に不満がある場合は「どのような点が問題であるか」「どのように改善されると良いか」などを具体的に伝えます。また、人間関係に悩んでいる場合は「どのような問題があるか」「どのように改善すれば良いか」などを相手に伝えましょう。

上司や人事担当者に相談することで、職場環境や職務内容の改善、トラブルの解決などが期待できます。

しかし、上司や人事担当者によっては、自分の悩みを理解してくれない場合や、改善策が見つからないこともあります。その場合には、自分自身で転職を決断しなければなりません。

退職する

転職して1週間で辞めたいと思った場合、最終的な選択肢として退職することもあります。

ただし、転職後1週間以内に退職する場合は企業からの理解や同情を得られず、今後の就職活動にも影響を与える可能性があるため、慎重に判断しなければなりません。

退職する場合には、まず直属の上司に退職の意思を伝え、後に人事担当者や社長などにも退職理由を伝えることが望ましいです。

退職理由については、できるだけ具体的に伝えましょう。たとえば、職務内容が自分の想像と異なり、適性に合わないと感じた場合は「職務内容に適性がなく、今後の成長につながらないため」というように伝えます。

退職理由を伝えた後には、退職手続きをおこないましょう。具体的には、退職届の提出が必要です。退職届は企業の雇用規則に従って作成し、提出しましょう。

退職届提出後は、残業代や休暇代などの給与についても調整が必要となるため、人事担当者と相談して手続きを進めることが大切です。

転職して1週間で退職するのは、生活や経済的な面での不安や、今後の就職活動に不利になることなどを事前に考慮しておかねばなりません。そのため、退職を決断する前には自分自身の気持ちをよく整理し、できるだけ多くの情報を収集して、冷静に判断することが大切です。

【辞めたい】転職して1週間で退職する際の注意点

短期間での退職は自分だけでなく、雇用者にとっても大きな影響を与えるため注意が必要です。転職して1週間で退職する際には、いくつかの注意点を押さえておきましょう。詳しい注意点は以下の通りです。

  • バックレない
  • 辞めた後の将来を考える
  • 早期退職が多ければ転職活動にも支障をきたす可能性がある

次からは、上記の注意点について詳しく説明します。

バックレない

転職して1週間で退職する際には、雇用契約や労働法などの法的ルールを遵守することが重要です。突然会社を辞めてしまう「バックレ」と呼ばれる行為はくれぐれも避けましょう。

バックレることは、雇用契約を履行しないことになります。また、今後の就職活動にも悪影響を及ぼす可能性は否めません。会社や同僚、上司などから不信感や不快感を与えることになり、社会的評価が低下することも考えられます。

転職して1週間で退職する際には雇用契約に従い、適切な手続きを踏むようにしましょう。

辞めた後の将来を考える

転職して1週間で退職する場合、生活費などの金銭以外にも、今後の就職活動や人間関係などに影響を及ぼす可能性があります。リスクを避けるためにも辞めた後の将来についてもしっかりと考えることが大切です。

まず、転職して1週間で辞める理由を客観的に分析し、同じような状況が再発しないように対策を立てましょう。今後の就職活動で選考担当者が「1週間で辞めた経験がある」と知っていると、不利な印象を与えることになります。

就職活動においては次に就職する際には今回の経験をどう説明するかを考え、適切にアピールすることが重要です。

また、人間関係にも注意が必要です。今回の退職が同僚や上司とのトラブルによるものだった場合、同じような問題が起きないように、今後の人間関係についても再考する必要があります。

以上のように、転職して1週間で退職する際には、将来の就職活動や人間関係などについても考慮し、慎重に行動することが大切です。

早期退職が多ければ転職活動にも支障をきたす可能性がある

転職して1週間で退職する場合、次の職場での信頼性に影響を与える可能性があります。

とくに、何度も早期退職を繰り返すと、将来的に転職活動に影響を与えかねません。企業側も求職者が過去に何度も早期退職をした経験がある場合、採用に慎重になることがあります。

転職して1週間で退職したくなった場合には、将来のキャリアを考え、一度立ち止まって考えましょう。退職を決断したときには、退職理由を明確にするとともに、次の職場で同様の問題が発生しないように自身で対策を立てることが重要です。

どうしても転職して1週間で辞めたければ退職代行がおすすめ

どうしても転職して1週間で辞めたい場合、退職代行サービスを利用することはひとつの有効な解決策です。

退職代行サービスとは、専門の業者が退職手続きを代行してくれるサービスであり、退職理由の説明や手続きの面倒を代わりに引き受けてくれます。

転職後1週間で辞めたい場合、直接会社に退職届を提出するのは難しい場合がありますが、退職代行サービスを利用すればスムーズに退職手続きを行うことができるでしょう。

転職して1週間で辞めたいときには、EXITの利用を検討してみることをおすすめします。

退職代行EXITに無料相談する