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バイトを1ヶ月で辞めたい…確実に辞めるための方法や注意点も紹介

バイトを1ヶ月で辞めたい…確実に辞めるための方法や注意点も紹介

最終更新日 2023年7月11日

この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。

バイトが合わないからといって始めてすぐ辞めると「学生バイトは甘えている」と叱られるのでは?と不安に感じている方も多いでしょう。

そもそも、始めてから1ヶ月しか経っていないバイトは辞められないと思っている方もいるのではないでしょうか。

バイトは期間に関係なく退職でき、多くのケースで給料も問題なく支払われます。実際に1ヶ月で退職している人も少なからず存在しますが、辞める際には極力バイト先に迷惑がかからないよう注意し円満な退職を目指しましょう。

本記事では、なぜ大学生・高校生がバイトを辞めたいと思っているのかを調査したうえで、おすすめの退職理由の伝え方をご紹介します。

バイトをどうしても辞めたくて悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

バイトを始めて1ヶ月で辞めたいけど可能?

結論からいうと、バイトを始めてまだ1ヶ月しか経っていない場合でも辞めることは可能です。

株式会社リクルートによる大学生アルバイト調査の結果によると、バイトを辞めた経験のある人のうち約2割が働き始めてから1ヶ月以内に退職しています。
(参考:大学生アルバイト調査|株式会社リクルート

基本的な流れとしては、バイト先と話し合い、許可を得てから辞めるのが一般的です。正社員や契約社員とは異なり、バイトの場合は退職届が不要で申告制となっているケースが多いでしょう。

雇い主としては、バイトがすぐ辞めてしまうのは想定内であることがほとんどです。むしろ時間をかけて業務内容を教えてから辞められるより、1ヶ月程度で辞められるほうが好都合と考える企業もいます。

しかし、バイトを辞めるのは慎重に検討してからにしましょう。まだ業務や職場に慣れていないことが原因で、一時的に辞めたくなっているだけであり、続ければ成長に繋がるかもしれません。

辞める際の判断基準として、自分の努力でどうにかならないかを考えてみるといいでしょう。

また、退職を受け付ける時期が会社ごとに設定されている場合もあるため注意が必要です。「退職の際は2ヶ月前までにその旨を申告すること」などと雇用契約書に記載されているならば、原則として規定に従うほうがいいでしょう。

どうしても1ヶ月以内に辞めたい場合は、民法第627条に明示されているとおり2週間前までに申告すれば退職できることになっています。

“当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。”

引用:民法|e-Gov法令検索

法律上は、もしバイト先から退職の合意が得られなかったとしても問題なく辞められます。

なお、上記は契約期間に定めがないバイト限定の話です。「半年に1回更新とする」などの規定があるバイトを辞めるには、契約期間満了のタイミングを待つのが原則となっています。

しかし民法第626条により、働き始めてから5年以上経過していれば、雇用期間が定められているバイトであっても2週間前に申告することで退職が可能です。

“雇用の期間が五年を超え、又はその終期が不確定であるときは、当事者の一方は、五年を経過した後、いつでも契約の解除をすることができる。

2 前項の規定により契約の解除をしようとする者は、それが使用者であるときは三箇月前、労働者であるときは二週間前に、その予告をしなければならない。”

引用:民法|e-Gov法令検索

また民法第628条では、働き始めてから5年未満でも、やむを得ない事情があれば契約期間の満了前に退職できると定められています。

民法第628条

“当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。”

引用:民法|e-Gov法令検索

職場でハラスメントやいじめを受けているなどの場合には、即日でも辞められるので安心してください。

バイトを1ヶ月で辞めたいと思う高校生/大学生のリアルな心理

大学生にバイトの退職理由をアンケート調査した結果、多いものから順に以下のとおりでした。

  1. 学業との両立が難しかった
  2. 仕事内容がキツイ
  3. 人間関係
  4. 時給が低い
  5. 仕事内容がつまらない

(参考:【大学生向け】バイトを円満に辞める理由・言い訳に聞こえない伝え方とは|株式会社リクルート

実際に、バイトを辞めたいと感じている人の声を集めてみました。

バイトアホみたいに忙しいし、なんか奴隷のように働かされててやりがい何も感じないの辛い💦 辞めたいけど新しく探すのめんどいし3回生から雇ってくれる所あんまないよね……?

引用:Twitter

始めて1ヶ月のバイト指示がなきゃ暇だしやる気出ないしで辞めたい

引用:Twitter

上記のように、バイトにやりがいを感じられないと感じている大学生・高校生は少なくありません。

バイト辞めたいな〜だって時給853円だよ??低すぎん??ドンピシャで日本の最低賃金じゃねえか

引用:Twitter

最近無賃労働が連続しすぎててバイト辞めたい

引用:Twitter

バイトを辞めたい背景には「時給が低い」「正当な対価をもらえない」という事情もあるようです。

バ先に久しぶりにこわいクレーマー来て気分最悪……当たったのは私じゃなかったけど横で理不尽にキレてるゴミ客と怯えるスタッフさんを見てたら震えが止まらなかった……もう二度と接客業したくない……早く就職してバイト辞めたいよ〜……😭

引用:Twitter

バイトはつまらんしストレス溜まるし辞めたいと思うけどやってる時が気分は1番気楽。

引用:Twitter

バイトの内容が楽しくないために早く辞めたいと感じている学生もいます。

結局バイトの前日は鬱すぎて本当にしぬ大学のバイトってなんかみんなでわいわい楽しいみたいなんじゃないの!?!?なんで友達さえもいないの!?なにこれ!!いじめ!?はへ!?つまらん!!辞めたい!、!今月大量に入れすぎて鬱

引用:Twitter

新しいバイト先、まじでいじめられててしんどい辞めたい😖😖

引用:Twitter

上記のように、友達がいなかったりいじめを受けていたりすることも仕事を辞めたくなる原因です。

バイトを1ヶ月で辞めたい時のおすすめな退職理由

学生の場合、始めてからまだ1ヶ月しか経っていないバイトを辞めたい時は次のような退職理由を申告するのがおすすめです。

  • 学業が忙しくなった
  • ​​急な引越しが決まった
  • 健康上の問題が起きた

上記の共通点は、バイト先に原因があるわけではなく、自己都合による退職理由である点です。

もし改善できるような理由だと引き止められてしまう可能性があるため、どうしても辞めたい方は下記の理由を参考に辞めることを申し出てみましょう。

学業が忙しくなった

学生の場合、学業が忙しくなったことを原因にすれば退職理由の説明がスムーズです。

  • 受験を控えており勉強に集中したい
  • 大学の論文を書くのが忙しくバイトする時間がない
  • いざバイトを始めてみたら学業と両立できそうになかった
  • シフトと授業が重なってしまい単位を落としてしまいそう

上記のような理由だと「学生なら仕方がない」と退職を許してもらえるケースが多いでしょう。

家庭の都合

家庭の都合で退職すると申し出ればバイト先にも納得してもらえるケースがほとんどです。

  • 母の急病によりしばらく介護が必要になった
  • 父がケガして入院することになり退院まで付き添わなくてはならない

上記は非常に説得力が高いのですが、あまり大袈裟に言うと事情を深く聞かれた際に困ることもあるため注意してください。

急な引越しが決まった

急な引っ越しが決まり、どうしても通勤が難しくなると言えば退職を許可してもらえるでしょう。

  • 親の仕事の都合で急な引っ越しが決まった
  • 住んでいるアパートの取り壊しが決まり来月中に引き払うよう言われている

上記のように、自分の意思とは関係なく引っ越さなければならない理由のほうが悪い印象を与えずに済みます。

健康上の問題が起きた

下記のような健康上の問題が起きてバイトを続けられないと伝えるのもおすすめです。

  • ストレスで慢性的な不調が続いている
  • サークル活動中に怪我をしてしまい治るまでは勤務が難しい

自分の体調が原因で急に辞めてしまい申し訳なく思っている気持ちを添えて真摯に訴えれば、引き止められることはほとんどありません。

バイトを1ヶ月で辞めたいと思ったときに考えるべき3つのポイント

バイトを1ヶ月で辞めたいと思ったときに考えるべきポイントとして、以下の3つが挙げられます。

  • 辞めたい理由を考える
  • 辞めたい理由は退職しないと解決できないのかを考える
  • 辞めることの影響を考える

初めて1ヶ月で辞めたバイト先に戻ることは難しいです。そのため、本当に現在のバイト先を1ヶ月で辞めてしまってもよいのかと考える必要があります。ここで解説したポイントを参考にしたうえで、バイトを1ヶ月で辞めるべきなのかを判断してください。

辞めたい理由を考える

バイトを1カ月で辞めたいと感じたときは、退職したい理由を一度考えましょう。学業と両立できなかったり、バイト先での人間関係に悩んでいたりと、さまざまな辞めたい理由が挙げられます。

また、辞めたい理由は特になく何となく退職したいと考えている方もいるでしょう。何となく退職したい場合は、職場の人に辞めることを考えていると相談してみるといいかもしれません。

職場の人にバイトを辞めることを考えていると相談することで、辞めたい本当の理由が見えてくる可能性があります。

辞めたい理由は退職しないと解決できないのかを考える

バイトを1カ月で辞めたい理由を明確にしたら、退職しないと解決できない問題なのかを考えてください。

体力的に体がしんどくてバイトを続けられそうもないのであれば、体の負担が少ないようにシフトを減らすことで解決につながるかもしれません。

また、パワハラやセクハラにあっている場合は当事者より上の階級の上司に相談することで、当事者が解雇されて辞める理由がなくなる可能性があります。

バイトを退職してから後悔しないためにも、辞めないと解決できない理由なのかを見つめ直す必要があります。

辞めることの影響を考える

バイトを1カ月で辞める際は、退職してからの影響を考えましょう。バイトを1カ月で辞めれば、以下の2つのメリットが得られます。

  • 人間関係で悩む必要がなくなる
  • バイトでストレスを抱える必要がなくなる

また、バイトを辞めることで被るデメリットは、以下の2つです。

  • 新しいバイトが見つかるまで収入がない
  • 逃げ癖がつく可能性がある

上記で解説したメリットとデメリットを考えたうえで、バイトを1カ月で辞めるべきなのかを決定しましょう。

バイトを始めて1ヶ月で辞めても給料はもらえる?

バイトを始めて1ヶ月で辞めても給料は問題なくもらえます。働き始めてから退職までの期間は、給料支払いの可否とは関係ありません。働いた分の賃金をもらうのは労働者の権利であることが労働基準法第24条において決められています。

“賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。(後略)”

引用:労働基準法|e-Gov法令検索

ただ、辞めるまでの1ヶ月が参加・不参加の選択ができる研修期間だったなどの場合には、会社の規定により給料をもらえないことになっているケースもあります。

給料の支払いに関する問題が発生した場合は、公共職業安定所や労働基準監督署に相談してみると良いでしょう。

バイトを1ヶ月で辞める際の注意点

バイトを1ヶ月で辞める際の注意点として、以下の5つを解説します。

  • 上司や店長などの責任者へ退職の意思を伝える
  • なるべく早めに退職意思を伝える
  • 自分の都合でバックレない
  • 備品は返却する
  • なるべく直接辞めることを伝える

バイトを1カ月で辞める際には、さまざまな点に注意しなければいけません。ここで解説した注意点を参考にしたうえで、バイトを1カ月で退職しましょう。

上司や店長などの責任者へ退職の意思を伝える

バイトを1カ月で辞める際の注意点として、上司や店長などの責任者へ退職の意思を伝えることが挙げられます。

バイト先の先輩や同僚に退職の意思を伝えてしまっても、責任者以外には退職を認める権限がないため、素早く会社を辞めるためにも責任者へバイトを辞めたいことを伝えましょう。

なるべく早めに退職意思を伝える

バイトを1カ月で辞める際は、なるべく早めに退職意思を伝えましょう。早めに退職意思を伝えることで、バイト先は次の人員確保に向けた求人募集ができるからです。

バイト先に新しい従業員が入社すれば、繁忙期であってもスムーズに会社を退職できます。自身がスムーズにバイトを辞めるためにも、なるべく早めに退職意思を伝えるべきです。

1カ月でバイトを辞めようとしている方のなかで退職代行の利用を考えていたら、下記のサイトを参考にしてください。

退職代行はバイトでも使える!体験談や安く利用できるおすすめサービスを紹介

自分の都合でバックレない

自分の都合でバイトをバックレてはいけません。

バイトのバックレは雇い主にとって非常に困る行為です。1ヶ月で辞められるとただでさえ欠けたメンバー分の労働力を補わなくてはならないのに、いきなりバックレられてはバイト先のメンバーにとっても大迷惑でしょう。

万が一バックレてしまった場合、給料はもちろん支払われません。また、バイト先から親や学校に連絡が入るだけではなく、重大な契約違反として損害賠償を請求されるおそれもあります。

バイトだからと軽く考えるのではなく、最低限のマナーを守って辞めるべきでしょう。

備品は返却する

バイトを辞める前に、貸与されていた制服や備品の返却を忘れないでください。もし返し忘れた場合、辞めた後でもバイト先まで返却しに来るよう求められるでしょう。

返さないままでいると、弁償するよう求められることもないとは言い切れません。注意すれば起こらないトラブルは、極力回避するよう努めるほうがいいでしょう。

なるべく直接辞めることを伝える

特別な事情がある場合を除き、バイト先にはなるべく直接辞めることを伝えてください。

電話やメール・LINEで伝えると、意思が正確に伝わらないおそれがあることに加え、礼儀知らずで無責任と思われかねません。

バイトを辞めるとを決めたら、可能な限り早期に上司のアポを取り、直接伝えるのが誠意ある行動だと言えます。

いきなり直近での退職希望を申し出ると、シフトの組み直しや人員確保の関係で揉める可能性もないとは言い切れません。バイト先でのシフトの組み直しや引き継ぎが必要なため、1ヶ月ほど前には申告しておきたいものです。

次回は入社1ヶ月でバイトを辞めたいとならないために適職を探すポイント

適職を探すポイントでは、以下の3つを解説します。

  • やりたい仕事とやりたくない仕事を書き出す
  • 直接店舗へ訪れて雰囲気を確認する
  • 希望の条件や待遇に優先順位をつけておく

適職を探す工夫をしなければ、次回も入社1カ月でバイトを辞めることになるかもしれません。ここで解説したポイントを参考にしたうえで、自分に合った職種を探しましょう。

やりたい仕事とやりたくない仕事を書き出す

適職を探すためにも、やりたい仕事とやりたくない仕事を紙に書き出してみましょう。自分がバイトに求める条件を明確にすれば、適職が見つかりやすくなります。

例えば、接客が苦手なのにも関わらず時給に惹かれて飲食店のホールのバイトに応募してしまった場合は、ストレスを感じてしまってまたすぐ退職したくなるかもしれません。

次回以降もバイトを辞めたいと感じないためにも、やりたい仕事とやりたくない仕事を明確にする必要があります。

直接店舗へ訪れて雰囲気を確認する

適職を探すためにも、直接店舗へ訪れて雰囲気を確認してください。

例えば、求人サイトでアットホームさを売りにしている飲食店でも直接店舗へ訪れてみると、怒号が飛び交っている可能性があります。

自分に向いていないバイト先で働いて心身ともに疲弊しないためにも、直接店舗へ訪れて雰囲気を確認しましょう。

希望の条件や待遇に優先順位をつけておく

適職を探す際は、希望の条件や待遇に優先順位をつけておく必要があります。例えば、バイト先を選ぶ際に以下の条件に優先順位をつけておくとよいでしょう。

  • 時給
  • シフトの時間帯
  • 勤務地
  • 勤務時間の長さ
  • 休日

バイト先を選ぶ際に優先順位をつけておくと、自分の希望条件に適した職場が見つかります。自分の希望条件を満たした職場を探すためにも、あらかじめ優先順位をつけておくとよいでしょう。

どうしてもバイトを1ヶ月で辞めたい時は退職代行がおすすめ!

今回は、始めてから1ヶ月でバイトを辞める大学生・高校生の実態と疑問点への回答について解説しました。

学生がバイトを辞める際は、バイト先では解決できない自己都合で申告するとスムーズに辞められます。勤務期間にかかわらず給料はもらえますが、辞める際には最低限のマナーを守って真摯な態度を示すべきでしょう。

バイトの契約満了まで勤めてから辞めるほうがいいのですが、どうしても1ヶ月で辞めたい時は退職代行への依頼がおすすめです。退職代行EXITでは、バイト先が納得するよう蓄積したノウハウを駆使して説得するため、即日で退職できる可能性も十分にあります。

バイトをバックレたいほど思い詰めているのなら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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