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バイトを1ヶ月で辞めたい…確実に辞めるための方法や注意点も紹介

バイトを1ヶ月で辞めたい…確実に辞めるための方法や注意点も紹介
この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。

バイトが合わないからといって始めてすぐ辞めると「学生バイトは甘えている」と叱られるのでは?と不安に感じている方も多いでしょう。

そもそも、始めてから1ヶ月しか経っていないバイトは辞められないと思っている方もいるのではないでしょうか。

バイトは期間に関係なく退職でき、多くのケースで給料も問題なく支払われます。実際に1ヶ月で退職している人も少なからず存在しますが、辞める際には極力バイト先に迷惑がかからないよう注意し円満な退職を目指しましょう。

本記事では、なぜ大学生・高校生がバイトを辞めたいと思っているのかを調査したうえで、おすすめの退職理由の伝え方をご紹介します。

バイトをどうしても辞めたくて悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

バイトを始めて1ヶ月で辞めたいけど可能?

結論からいうと、バイトを始めてまだ1ヶ月しか経っていない場合でも辞めることは可能です。

株式会社リクルートによる大学生アルバイト調査の結果によると、バイトを辞めた経験のある人のうち約2割が働き始めてから1ヶ月以内に退職しています。
(参考:大学生アルバイト調査|株式会社リクルート

基本的な流れとしては、バイト先と話し合い、許可を得てから辞めるのが一般的です。正社員や契約社員とは異なり、バイトの場合は退職届が不要で申告制となっているケースが多いでしょう。

雇い主としては、バイトがすぐ辞めてしまうのは想定内であることがほとんどです。むしろ時間をかけて業務内容を教えてから辞められるより、1ヶ月程度で辞められるほうが好都合と考える企業もいます。

しかし、バイトを辞めるのは慎重に検討してからにしましょう。まだ業務や職場に慣れていないことが原因で、一時的に辞めたくなっているだけであり、続ければ成長に繋がるかもしれません。

辞める際の判断基準として、自分の努力でどうにかならないかを考えてみるといいでしょう。

また、退職を受け付ける時期が会社ごとに設定されている場合もあるため注意が必要です。「退職の際は2ヶ月前までにその旨を申告すること」などと雇用契約書に記載されているならば、原則として規定に従うほうがいいでしょう。

どうしても1ヶ月以内に辞めたい場合は、民法第627条に明示されているとおり2週間前までに申告すれば退職できることになっています。

“当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。”

引用:民法|e-Gov法令検索

法律上は、もしバイト先から退職の合意が得られなかったとしても問題なく辞められます。

なお、上記は契約期間に定めがないバイト限定の話です。「半年に1回更新とする」などの規定があるバイトを辞めるには、契約期間満了のタイミングを待つのが原則となっています。

しかし民法第626条により、働き始めてから5年以上経過していれば、雇用期間が定められているバイトであっても2週間前に申告することで退職が可能です。

“雇用の期間が五年を超え、又はその終期が不確定であるときは、当事者の一方は、五年を経過した後、いつでも契約の解除をすることができる。

2 前項の規定により契約の解除をしようとする者は、それが使用者であるときは三箇月前、労働者であるときは二週間前に、その予告をしなければならない。”

引用:民法|e-Gov法令検索

また民法第628条では、働き始めてから5年未満でも、やむを得ない事情があれば契約期間の満了前に退職できると定められています。

民法第628条

“当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。”

引用:民法|e-Gov法令検索

職場でハラスメントやいじめを受けているなどの場合には、即日でも辞められるので安心してください。

バイトを1ヶ月で辞めたいと思う高校生/大学生のリアルな心理

大学生にバイトの退職理由をアンケート調査した結果、多いものから順に以下のとおりでした。

  1. 学業との両立が難しかった
  2. 仕事内容がキツイ
  3. 人間関係
  4. 時給が低い
  5. 仕事内容がつまらない

(参考:【大学生向け】バイトを円満に辞める理由・言い訳に聞こえない伝え方とは|株式会社リクルート

実際に、バイトを辞めたいと感じている人の声を集めてみました。

バイトアホみたいに忙しいし、なんか奴隷のように働かされててやりがい何も感じないの辛い💦 辞めたいけど新しく探すのめんどいし3回生から雇ってくれる所あんまないよね……?

引用:Twitter

始めて1ヶ月のバイト指示がなきゃ暇だしやる気出ないしで辞めたい

引用:Twitter

上記のように、バイトにやりがいを感じられないと感じている大学生・高校生は少なくありません。

バイト辞めたいな〜だって時給853円だよ??低すぎん??ドンピシャで日本の最低賃金じゃねえか

引用:Twitter

最近無賃労働が連続しすぎててバイト辞めたい

引用:Twitter

バイトを辞めたい背景には「時給が低い」「正当な対価をもらえない」という事情もあるようです。

バ先に久しぶりにこわいクレーマー来て気分最悪……当たったのは私じゃなかったけど横で理不尽にキレてるゴミ客と怯えるスタッフさんを見てたら震えが止まらなかった……もう二度と接客業したくない……早く就職してバイト辞めたいよ〜……😭

引用:Twitter

バイトはつまらんしストレス溜まるし辞めたいと思うけどやってる時が気分は1番気楽。

引用:Twitter

バイトの内容が楽しくないために早く辞めたいと感じている学生もいます。

結局バイトの前日は鬱すぎて本当にしぬ大学のバイトってなんかみんなでわいわい楽しいみたいなんじゃないの!?!?なんで友達さえもいないの!?なにこれ!!いじめ!?はへ!?つまらん!!辞めたい!、!今月大量に入れすぎて鬱

引用:Twitter

新しいバイト先、まじでいじめられててしんどい辞めたい😖😖

引用:Twitter

上記のように、友達がいなかったりいじめを受けていたりすることも仕事を辞めたくなる原因です。

バイトを1ヶ月で辞めたい時のおすすめな退職理由

学生の場合、始めてからまだ1ヶ月しか経っていないバイトを辞めたい時は次のような退職理由を申告するのがおすすめです。

  • 学業が忙しくなった
  • ​​急な引越しが決まった
  • 健康上の問題が起きた

上記の共通点は、バイト先に原因があるわけではなく、自己都合による退職理由である点です。

もし改善できるような理由だと引き止められてしまう可能性があるため、どうしても辞めたい方は下記の理由を参考に辞めることを申し出てみましょう。

学業が忙しくなった

学生の場合、学業が忙しくなったことを原因にすれば退職理由の説明がスムーズです。

  • 受験を控えており勉強に集中したい
  • 大学の論文を書くのが忙しくバイトする時間がない
  • いざバイトを始めてみたら学業と両立できそうになかった
  • シフトと授業が重なってしまい単位を落としてしまいそう

上記のような理由だと「学生なら仕方がない」と退職を許してもらえるケースが多いでしょう。

家庭の都合

家庭の都合で退職すると申し出ればバイト先にも納得してもらえるケースがほとんどです。

  • 母の急病によりしばらく介護が必要になった
  • 父がケガして入院することになり退院まで付き添わなくてはならない

上記は非常に説得力が高いのですが、あまり大袈裟に言うと事情を深く聞かれた際に困ることもあるため注意してください。

急な引越しが決まった

急な引っ越しが決まり、どうしても通勤が難しくなると言えば退職を許可してもらえるでしょう。

  • 親の仕事の都合で急な引っ越しが決まった
  • 住んでいるアパートの取り壊しが決まり来月中に引き払うよう言われている

上記のように、自分の意思とは関係なく引っ越さなければならない理由のほうが悪い印象を与えずに済みます。

健康上の問題が起きた

下記のような健康上の問題が起きてバイトを続けられないと伝えるのもおすすめです。

  • ストレスで慢性的な不調が続いている
  • サークル活動中に怪我をしてしまい治るまでは勤務が難しい

自分の体調が原因で急に辞めてしまい申し訳なく思っている気持ちを添えて真摯に訴えれば、引き止められることはほとんどありません。

バイトを始めて1ヶ月で辞めても給料はもらえる?

バイトを始めて1ヶ月で辞めても給料は問題なくもらえます。働き始めてから退職までの期間は、給料支払いの可否とは関係ありません。働いた分の賃金をもらうのは労働者の権利であることが労働基準法第24条において決められています。

“賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。(後略)”

引用:労働基準法|e-Gov法令検索

ただ、辞めるまでの1ヶ月が参加・不参加の選択ができる研修期間だったなどの場合には、会社の規定により給料をもらえないことになっているケースもあります。

給料の支払いに関する問題が発生した場合は、公共職業安定所や労働基準監督署に相談してみると良いでしょう。

バイトを1ヶ月で辞める際の注意点

バイトを1ヶ月で辞める際には、以下のポイントに注意してください。

  • 自分の都合でバックレない
  • 備品は返却する
  • なるべく直接辞めることを伝える

法律上では問題なく辞められるとはいえ、円満に退職するためにはバイト先の責任者や上司が納得する形で辞めたほうがいいでしょう。

自分の都合でバックレない

自分の都合でバイトをバックレてはいけません。

バイトのバックレは雇い主にとって非常に困る行為です。1ヶ月で辞められるとただでさえ欠けたメンバー分の労働力を補わなくてはならないのに、いきなりバックレられてはバイト先のメンバーにとっても大迷惑でしょう。

万が一バックレてしまった場合、給料はもちろん支払われません。また、バイト先から親や学校に連絡が入るだけではなく、重大な契約違反として損害賠償を請求されるおそれもあります。

バイトだからと軽く考えるのではなく、最低限のマナーを守って辞めるべきでしょう。

備品は返却する

バイトを辞める前に、貸与されていた制服や備品の返却を忘れないでください。もし返し忘れた場合、辞めた後でもバイト先まで返却しに来るよう求められるでしょう。

返さないままでいると、弁償するよう求められることもないとは言い切れません。注意すれば起こらないトラブルは、極力回避するよう努めるほうがいいでしょう。

なるべく直接辞めることを伝える

特別な事情がある場合を除き、バイト先にはなるべく直接辞めることを伝えてください。

電話やメール・LINEで伝えると、意思が正確に伝わらないおそれがあることに加え、礼儀知らずで無責任と思われかねません。

バイトを辞めるとを決めたら、可能な限り早期に上司のアポを取り、直接伝えるのが誠意ある行動だと言えます。

いきなり直近での退職希望を申し出ると、シフトの組み直しや人員確保の関係で揉める可能性もないとは言い切れません。バイト先でのシフトの組み直しや引き継ぎが必要なため、1ヶ月ほど前には申告しておきたいものです。

どうしてもバイトを1ヶ月で辞めたい時は退職代行がおすすめ!

今回は、始めてから1ヶ月でバイトを辞める大学生・高校生の実態と疑問点への回答について解説しました。

学生がバイトを辞める際は、バイト先では解決できない自己都合で申告するとスムーズに辞められます。勤務期間にかかわらず給料はもらえますが、辞める際には最低限のマナーを守って真摯な態度を示すべきでしょう。

バイトの契約満了まで勤めてから辞めるほうがいいのですが、どうしても1ヶ月で辞めたい時は退職代行への依頼がおすすめです。退職代行EXITでは、バイト先が納得するよう蓄積したノウハウを駆使して説得するため、即日で退職できる可能性も十分にあります。

バイトをバックレたいほど思い詰めているのなら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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