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もう限界!コールセンターを辞めたい5つの理由と対処法について解説

もう限界!コールセンターを辞めたい5つの理由と対処法について解説

最終更新日 2023年7月8日

この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。

コールセンターの仕事が限界と感じている方で、「仕事を辞めたいと思うのは自分の甘えなのだろうか」と悩むこともあるのではないでしょうか。

結論からいえば、コールセンターの仕事を辞めたい人は意外とたくさんいます。とはいえ、辞める決断をしたとしても、転職や金銭面の不安があるので、どう対処すればよいかわからない方もいるはずです。

この記事では、コールセンターを辞めたいと思う5つの理由と限界を感じたときの対処法を紹介します。会社を辞めづらい方への対策もあわせて解説するので、辛い気持ちを軽減させるために役立ててください。

もう限界!コールセンターで辞めたいと思う5つの理由

悩む女性

冒頭でも述べたように、コールセンターを辞めたいと思う人は少なくありません。その理由については、以下の通りです。

  • クレーム対応がしんどい
  • 上司や同僚と合わない
  • 給料が安い
  • 覚えることが多い
  • 将来が不安になる

仕事を辞めるか決断するには、その理由を明確にする必要があります。加えて、ストレスを軽減させるためにも、理由がわからなければ対策できません。

自分が抱えている悩みと照らし合わせながら、見ていきましょう。

クレーム対応がしんどい

辞めたい理由によくあるのが、クレーム対応がしんどいことです。きつい言葉や怒鳴り声を毎日のように聴くので、疲れてしまうのは当然といえます。

また、理不尽なクレームをいう「カスハラ(カスタマーハラスメント)」も多いです。仕事上何も言い返せないので、ストレスはたまる一方でしょう。

結果的に、しんどくて辞めたくなるのはもちろん、仕事である電話に出るのすら嫌になる人も少なくありません。コールセンターで働いている以上、ほかの部署に移動できないので、会社にいくのも辛くなるでしょう。

上司や同僚と合わない

上司や同僚と合わなくて、コールセンターを辞めたいという人もいます。なかでもよくあるのが、以下の以下のような上司・同僚が職場にいるケースです。

  • 現場の知識を持っていない上司
  • 話し方にいちいち口出しする同僚

電話の受け答えや事務作業など、コールセンターならではの仕事はたくさんあります。加えて、それぞれの業務でスキルが必要なので、現場の仕事は決して楽ではありません。

そんななか、現場の知識を持っていない上司が仕事で口出ししてくるなら、ストレスでしかないでしょう。また、話し方にいちいち口出しするおせっかいな同僚がいれば、より一層ストレスがたまってしまいます。

加えて、個人業務が多く、社内に相談できる人が少ないことも原因の1つとしてあります。ただでさえクレーム対応でストレスがたまっているのに、悩みや愚痴を誰にも相談できないなら、しんどいと感じるのは仕方ありません。

給料が安い

給料が安いのも、コールセンターを辞めたいと思う理由の1つです。そもそも、精神的なしんどさに対し、コールセンターの給料は見合っていません。

さらに、長く働いても給料が上がりにくく、昇給制度も評価制度も整っていないのが現状です。しんどい仕事でも給料が高ければ頑張ろうと思えますが、相応の評価がもらえないなら辞めたくなるのは当然といえます。

覚えることが多い

コールセンターの仕事は覚えることが多いのも、辞めたいと思う理由です。実際に、電話対応のビジネスマナーはもちろん、相談別の答え方や社内ソフトの使い方など、覚える仕事がたくさんあります。

さらに、業務に活かすまでには時間がかかるので、やっとの思いで現場に出れた人もいるでしょう。そんななか、マニュアルにない理不尽なクレームがくれば、しんどい気持ちはより一層強まるはずです。

それだけ大変な仕事にも関わらず、評価を受けにくい部署でもあるので、コールセンターを辞めたいという人が出てきてしまいます。

将来が不安になる

コールセンターは正社員で雇用されるケースが少ないので、将来が不安になる人は少なくありません。実際に、ほとんどがアルバイトや派遣、契約社員であり、正社員雇用されている人は極わずかです。

また、自動応答のAIが誕生していることから、将来仕事が奪われるのではないかと不安になる人もいます。実際に、役職のある正社員でも、コールセンターの部署がなくなれば、今の職場では働けません。

仮に会社に残れたとしても、今より給料が下がったり、一から仕事を覚える必要があったりします。年齢を重ねていれば転職も難しくなるので、将来の不安を抱えている人は意外と多いです。

コールセンターで辞めたいほど限界を感じたときの対処法

コールセンターの女性

コールセンターで辞めたいほど限界を感じたときの対処法は、以下の通りです。

  • しんどい理由を紙に書き出す
  • 自分なりのストレス発散法を見つける
  • 職場以外の人に相談する
  • 資格を取得する
  • 転職活動をする

対処法を実践していくことで、辞めるか続けるかの適切な判断が可能です。それぞれの対処法について、以下で詳しく解説します。

しんどい理由を紙に書き出す

まずは、しんどい理由を紙に書き出しましょう。なぜしんどいと思っているのか言語化できると、次の行動につなげやすいからです。

加えて、理由が曖昧なまま辞めてしまえば、次の仕事でも同じことが繰り返されるかもしれません。同じコールセンターの業務をしないにしても、職種選びに役立つはずです。

不満や愚痴など思っていることから紙に書き出し、しんどい理由を洗い出していきましょう。

自分なりのストレス発散法を見つける

自分なりのストレス発散法を見つけると、仕事のしんどさが軽減されます。

そのためにも、まずは自分が楽しいと思えるストレス発散法を見つけましょう。よくあるストレス発散法を以下にまとめたので、ご覧ください。

  • 趣味を見つけて目一杯楽しむ
  • 体を動かして心身のリフレッシュをする
  • ご褒美としておいしい食事やお酒を満喫する
  • 友人と外食して楽しい話をする
  • 仕事を忘れて十分な睡眠を取る

ストレス発散法は、1つにこだわる必要はありません。1人の時間を大切にして趣味を楽しんだり、友人と一緒にドライブや外食に出かけたりなど、さまざまな発散法を見つけていきましょう。

職場以外の人に相談する

辞めたいほど限界の場合は、職場以外の人に相談しましょう。場合によっては「自分が受けているのは実はパワハラだった」というケースもあります。

加えて、悩みを相談することで、新たな対策法が見つかるかもしれません。いずれにしても、第三者に話を聞いてもらってわかることは多いです。

また、職場の人に相談すると陰口として広まり、ますます居心地が悪くなるケースもあります。そのため、友人や学生時代の先輩など、良き理解者になってくれそうな人に相談してみましょう。

資格を取得する

資格を取得することで、仕事の質が上がるのはもちろん、転職で有利になります。コールセンターで役立つ資格は、以下の通りです。

  • コンタクトセンター検定
  • 電話対応技能検定
  • CSスペシャリスト検定
  • MOS試験

コールセンターの資格として特に有名なのが、コンタクトセンター検定です。エントリー・オペレーター・スーパーバイザーの3段階にわかれており、レベルが高いほど転職が有利になります。

加えて、Microsoftの資格であるMOS試験は、コールセンターや事務職をするうえで役立つ資格です。わざわざ今の会社を辞めなくても、場合によっては別の部署に移動できる可能性もあるでしょう。

資格はスキルの証明といわれており、持っているだけで幅広い分野で役立つので、ぜひ時間をつくって取得を目指しましょう。

転職活動をする

今の職場を辞め、別の会社へ転職するのも方法の1つです。今すでに仕事を辞めたいと思っているなら、このまま続けても解決しないかもしれません。

また、限界を迎えて体調を崩す前に転職した方がいいのも理由としてあります。最悪のケースでは、仕事に復帰するまで時間がかかってしまい、金銭的なきつさが出てきてしまう可能性があるためです。

転職活動をすることで、自分に合った職場が見つかれば、今までのしんどさが嘘のように感じるケースもあるでしょう。辞める前からでも転職活動はできるので、選択肢の1つとして検討してみてください。

コールセンターのストレスですでに限界を迎えそうな場合

悩む女性

とはいえ、しんどい理由を考えることすらできないほど、ストレスの限界を迎えそうな人もいるでしょう。ここでは、すでに限界を感じている人に向けた対策法を紹介します。

対策法は、以下の通りです。

  • 公的制度について調べる
  • 辞めさせてもらえないなら退職代行を活用
  • 休職も視野に入れた方がいいケース

それぞれについて、以下で詳しく解説します。

公的制度について調べる

公的制度について調べ、仕事を辞めた場合の金銭面の負担を軽減できる方法がないか探してみましょう。

仕事を辞めた後、転職先が決まるまでの金銭面に不安を感じている人は、失業給付が受けられます。失業給付は、離職時までの2年間で12ヶ月以上雇用保険に加入しているなら、原則として誰でも申請可能です。

給付期間は、勤務年数が10年未満は90日、10年以上になると120日分の支給があります。ただし、離職日からさかのぼって6ヶ月間の給料の50%~80%まで減額されるので、満額はもらえません。

また、教育訓練給付金制度だと、資格取得にかかった費用の20%(上限10万円)が支給されます。在職中、または雇用保険の加入期間が1年以上かつ離職してから1年未満であれば申請可能です。

ただし、厚生労働省が定めた教育訓練に限ります。そのため、取りたい資格がすぐに受講できない可能性があるので、注意してください。

そのほかに、失業手当をもらいながら資格取得ができる職業訓練給付金もあります。公的制度を調べることで、今後の選択肢が広がるはずです。金銭面の負担軽減のためにも、制度を活用していきましょう。

辞めさせてもらえないなら退職代行を活用

「辞めさせてもらえない」「ハラスメントを受けている」といった場合は、退職代行を使うのも1つの手です。

退職代行を使えば、自分の代わりに退職の連絡をしてくれるので、上司や同僚と顔を合わせず会社を辞められます。加えて、その後の退職手続きから、ハラスメントの法的相談まで全て行ってくれます。

また、退職代行は正社員だけでなく、アルバイトや派遣社員など、雇用形態を問わず誰でも利用可能です。基本的に、電話一本するだけで後の手続きは退職代行がやってくれるので、まずは一度相談してみてください。

休職も視野に入れた方がいいケース

会社を辞める前に、休職を視野に入れた方がいいケースがあります。休職した方がいいケースは、以下の通りです。

  • 仕事のことを考えると涙が止まらない
  • 夜中に何度も目が覚める

このような場合は、休職して体調を整えることが先決です。辞めてしまった方が楽と感じるかもしれませんが、先に退職すると金銭面の不安からますますしんどくなってしまいます。

特に、ここまで限界がきているなら、冷静な思考と判断ができない可能性が高いです。あなたが悪いわけではないので、まずは休職して体と心を休めることだけに専念しましょう。

まとめ

コールセンターの女性

この記事では、コールセンターを辞めたいと思う5つの理由と限界に感じる際の対処法について解説してきました。

コールセンターを辞めたいという人は意外とたくさんいます。実際に、コールセンターの仕事はクレーム対応や覚えることの多さなど、決して楽ではありません。

また、ハラスメント問題や職場の人間関係など、今の会社にしんどさを感じている人もいるでしょう。いずれにしても、仕事を辞める選択肢は考えておいた方が良いです。

別のコールセンターで働く方法もあれば、異業種に転職して新しいキャリアを歩むことだってできます。そのためにも、まずはしんどいと感じる理由を明確にして、辞めるか仕事を続けるかの判断をしていきましょう。

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