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もう出勤は辞めよう!テレワーク歴3年の会社が教える、テレワークのアレコレ

もう出勤は辞めよう!テレワーク歴3年の会社が教える、テレワークのアレコレ

最終更新日 2021年1月2日

新型コロナウイルスにより大幅に働き方改革が進んだ昨今、テレワークに移行している企業も多いのではないでしょうか。
実は筆者が勤めるEXIT社では、創立当時よりテレワークを推奨しています。
ほとんどの社員が週に1度の必須の出社日程以外は自宅で仕事をしている、テレワーク先取り企業です(現在は原則、全ての出社日程を見合わせ)。
3年間テレワークを続けているEXITの社員である筆者が、テレワークのメリット・デメリットや仕事に取り組むコツをお教えしたいと思います。
今回は特に「テレワークをして分かったデメリットと、その解決方法」を重点的にお話していきます。テレワーク導入に悩んでいる方や、テレワーク導入中の悩みの解決にぜひご覧ください。

テレワークのメリット

テレワークには大まかに以下のようなメリットがあります。

  • 交通費を出さなくてよい
  • 出退勤がないため時間にゆとりが出る
  • オフィスの賃料などオフィス関連の雑費が大幅に減る

などです。
経営者・労働者ともにメリットはあり、上記の点だけでもなるべく節約していきたいと考えている企業は導入の検討材料にはなってきそうです。このあたりは導入していない企業にも思いつくものですが、逆に2年働いて分かったテレワークの具体的な問題点を簡単にお教えします。

3年テレワークして分かった、具体的な問題点

筆者自身はテレワーク推奨派ですが、それでもデメリットというものはあり、無視はできません。3年間働いて、ざっくりと感じた問題点があります。それは主に「コミュニケーションの不足」に関する問題です。やはり対面している状態とは違うので、意思疎通のハードルは多少上がっていると感じられます。
具体的に挙げていくと以下のような問題点になります。

社員同士で会話する機会が減り、コミュニケーション不足となる

実は隣の席に人がいて、どこかで人に話しかけるタイミングがあるというのは大切なことです。テレワークですとチャットや通話で意思疎通を図るアプローチの手順が実際に対面しているときよりも多少煩雑です。「〇〇さん、今お時間いいですか?」と時間をきちんと貰って話す場合だけでなく、雑談から発展する仕事の話もチャット上ですと意外に発生しません。

社内の人間関係が把握しづらい

会社といえども、人と人との関係ですので誰かが誰かを苦手としていたり、扱いに困っているということも発生します。対面であれば人間関係をある程度把握し周囲も気を遣うことができますが、人間関係の把握が難しいテレワークでは特定の関係がすれ違いを続けてしまい、それが人員の喪失につながってしまう…ということも十分考えられます。
もともとテレワークではなかった会社ではおおむね把握できているので問題解決へのアプローチは早いかと思いますが、創立してすぐ完全テレワーク移行してしまったり、新型コロナウイルスの影響下で入社した新入社員と顔を合わせたことがないなどの場合は解決しにくい問題ではないでしょうか。

問題をどう解決していけばいい?

では、上記のような問題はどう解決していけばよいでしょうか。
実際にEXITや筆者が行った問題の解決へのアプローチをご紹介します。状況や場合に合わせて、様々な方法を試してみてくださいね。

社員同士で会話する機会が減り、コミュニケーション不足となる

最近は弊社でも最低週一の出社も自粛を余儀なくされていたため、コミュニケーション不足の解消を図るために週に1度、ミーティング終わりにフリートークの時間を15分ほど設定し会話の機会を設けるようにしています。過去に設定されたトークテーマの中では「この会社の今後の展望」といったふんわりかつマジメなテーマから「最近ハマっているもの」のような話しやすい雑談まで様々です。
通話越しとはいえ、声のトーンでなんとなく相手のテンションや状態を推し量る良い材料になります。気になる話題が出たらその後チャットで話し合うこともできますし、家から出ないため家族以外との会話が発生しないという閉塞感からも若干解放されます。
チャット上だとなかなかそういった雑談の導入をしにくいので、チャットでのコミュニケーションに慣れていない場合はかなり効果的なのではないでしょうか。
チャットでのやりとりに慣れている場合は、雑談専用のチャンネルなどを作り、そこで個々人のつぶやきや雑談などを行える環境を整えてみるのもよいでしょう。

社内の人間関係が把握しづらい

一番手っ取り早い解決方法として、一時的に出社日数を増やし、状況の把握をしてみるというのがはっきり言って一番早いのではないでしょうか。
ただ、現在のコロナ禍の状況ではそうも言っていられないかと思いますので、悩みの相談チャンネルを設置したり、相談役を何人か定めておくとよいでしょう。それだけで話しやすい環境づくりの一環として役立ちます。不安な場合は個人面談を定期的に行うと良いでしょう。

また、質問や相談などを原則として全体チャットに設定しておくと、本来の指導役の人物に苦手意識を持っている人間が「この人には相談しにくいので黙っておこう」といった心理が多少やわらぎますので、トラブルの発生防止にも一役買ってくれます。コミュニケーションを苦手にしている人間からすると、チャットでの一対一の会話は誰も助けてくれない環境にも思えます。そういった意識をなくしていく試みです。
普段からコミュニケーションを取りやすい環境にしておくのが大切ですね。

オンオフを切り替えよう。テレワークでしっかり仕事に取り組むコツとは?

対人関係以外の問題で話題に上がりがちなのが、家にいるためいつまでも仕事モードに切り替えにくいという懸念。実際にテレワーク慣れしていないと、このあたりのメリハリの付け方が分からず仕事が身に入らないという声もちらほら見受けられます。

オンオフの切り替えのタイミングが分からない

朝起きたときのルーティン、いわゆるモーニングルーティンを決めて、必ずその作業をこなすと体が自然にスイッチの切り替えを覚えてくれます。
筆者の場合はおおむね以下のようなモーニングルーティンを行っています。

  • 起きて一口水を飲む
  • 洗顔、着替え
  • 朝食
  • ボトルに水を入れる
  • 業務開始

筆者の実感では、手元に置いておくためのボトルに水を入れるという作業がスイッチの切り替えのポイントになっているようです。
朝起きて、何となく業務開始までだらっとしてしまう…という場合は、朝自分が何をしているか箇条書きで書き起こし、順番を定めて行ってみるところから始めてみるのはいかがでしょうか。
カーテンを開けたり、シーツを整えたり、特定の音楽を流してみるなど、意識していなかった作業を少し意識的に行ってみることがポイントです。
お子さんがいるなどで自分のルーティンに専念できないという方も、作業開始前にコーヒーを入れたり、窓を開けたりといった一行程加えてみると効果を発揮してくれるかもしれません。

テレワーク導入にあたり、気を付けたほうがいいデスク周りの設備

テレワークをするにあたって、デスク周りで気を付けたほうがいいこと。それはとにかく椅子です。
会社で仕事をするのとは違い、席を立たない時間が長くなりがちです。自分に合った椅子を探し、クッションなども活用し腰と肩をいたわりましょう。
スタンディングデスクなんかもおすすめです。

時には息抜きを大切に

ちょっとした用事で席を立ったり、会話などの息抜きが減りがちなテレワーク。時には休憩も大切にしましょう。
新鮮な空気を吸うためベランダに出てみたり、お昼休みを利用して思い切ってキッチンで調理をしたり、堂々とゲームに興じてみるのもよいでしょう。
お昼休み以外でいつ息を抜いたらいいかわからない…という人は、スマートフォンで自分の集中時間を記録できるアプリの使用をお勧めします。
自分がどれだけ集中し続けているかを可視化することで、30分や1時間ごとに休憩を取る習慣をつけていくことができます。
通勤時間が減る分、運動量も減っていますのでストレッチ等も忘れずに。
集中するためには、時には息抜きも大切です。メリハリをつけ、頑張っていきましょう。

まとめ

・フリートーク(雑談)を行う機会を設け、社員同士のコミュニケーションを促進する。同時に、家で作業をしている閉塞感をなくしていく。
・社内の人間関係は実際対面している所を見るのが一番手っ取り早い。相談役や相談チャンネルを設け、ほかの人へ話しやすい環境を作っておく。基本のコミュニケーションを開けた場所で行う。
・オンオフの切り替えはルーティンが大切。スイッチの切り替えのきっかけとなるような作業を一つ、朝の工程に加えてみましょう。
・テレワークはとにかく椅子!腰をいたわりましょう。
・息抜きを忘れず、メリハリをつけて集中を!

ライター:つばき

前職はメディア系。試用期間のうちに合わないと感じ、新卒で入った会社を即退職。辞めたいと思っていた日々に見つけたEXITに魅力を感じ入社する。“やめる”をポジティブにするべく、ライターとして日々奮闘中。
Twitterアカウント:@tsubaki_reboot

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