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【退職代行 体験談】 宗教関係|増える仕事に上司のパワハラ。安寧を求めて踏み出した退職

【退職代行 体験談】 宗教関係|増える仕事に上司のパワハラ。安寧を求めて踏み出した退職

最終更新日 2022年9月14日

Eさん(30代・男性・神奈川県在住)は10年勤めていたお寺から退職した。
お寺を退職という、聞いたことのある人の方が少ないんじゃないかという退職の話を詳しくお聞きいたしました。

ざきおか

お寺で働かれるまでの経緯って、どんなものだったんですか?

Eさん

10年前、私は大学生で就活をしていました。
自分で就活を進めていく中で行き詰まってしまい、就職課に相談をしたところお寺の募集を知りました。
チャレンジといいますか、何をするのかはわかりませんでしたが、働いてみようと思いそこで働きはじめました。

ざきおか

大学では何を勉強されていたんですか?

Eさん

歴史関係を学んでいました。

ざきおか

お寺も歴史のひとつですよね。
そこも加味したうえで就職課の方が紹介してくれたと。

Eさん

そうですね。
当時お寺と聞くと手を合わせて、皆さんの悩みを聞くような穏やかなイメージがありましたので、そんな変なことはしないだろうという安心感がありました。

ざきおか

私もそういうイメージがありますね。
実際に働いてみてから、そのイメージは変わりましたか?

Eさん

入寺した後はいろいろと幅広く、ひとりひとりが責任を持って行う仕事だということがわかりました。

ざきおか

その中で最初Eさんはどういったお仕事を担当されていたんですか?

Eさん

入ったばかりの頃は受付を主にやっていました。
窓口はだいたい3つぐらいで、お正月になると自分の部署も場所も変わります。

ざきおか

退職を考えられたきっかけはなんだったんですか?

Eさん

ひとことで言いますと仕事量が増えて八方塞がりになってしまったのがきっかけです。

ざきおか

八方塞がりですか。
Eさんひとりだけでは抱えられないような量まで、仕事が増やされたということですね。
具体的にどういったお仕事が増えていったんですか?

Eさん

およそ1500点分の※1宝物(ほうもつ)の情報をコンピューターに入力する仕事があります。
こちらは8年前から行っていましたが、日常の事務の仕事と並行して行っていたため、なかなか進んでいませんでした。
そんな中、宝物の管理にあたって、※2防虫香(ぼうちゅうこう)を1500点分入れる仕事と、貴重なプリントを製本しまとめる仕事を任されました。
また、入力については新しく移ってきた上司に今年中に終わらせようと言われました。突然大きな仕事が3つになった状態です。

※1宝物…掛け軸、屏風、古文書などのお寺に伝わるもの。
※2防虫香…虫除けの香。宝物が虫に喰われ、保全状態を損なわないようにするためのもの。

ざきおか

優先度が上がった従来の仕事を含め、3つ重要な仕事を任されたと。

Eさん

それから住職を招いた講演会の準備、お寺が発行する印刷物に載せる記事の作成、他にも毎日電話でくる問い合わせに対しての返答など、毎日起きる細々したところまで全部対応する必要がありました。

ざきおか

上司の方から入力の仕事は終わらせようと言われても、小規模の細かな仕事まで対応しないといけない状況では厳しいですよね。

Eさん

はい。身体はひとつなので(笑)
上司に相談はしたんですけど、「プランを立ててやりなさい」と言われてしまって。
そもそもどうやってプランを立てればいいと。

ざきおか

プラン立ての部分までこっちに投げられると困るしかないですよ(笑)

Eさん

仕事内容だけでなく、職場環境としてもいかがなものかという点はありました。

ざきおか

仕事量以外の部分でも退職へ繋がった不満があったのですか?

Eさん

上司のパワハラです。
その問題については課長と一緒に解決しましたが部署異動はありませんでした。
また、課長と交代で入ってきたのが、気難しい上司でした。
結果的にはそんな話しかけ辛い上司と、パワハラをする上司に挟まれるような形になってしまいました。

ざきおか

解決の後も上司からのパワハラは続いたんですか?

Eさん

続きそうでした。
そこからまた悪くなるんじゃないかなという予想はありました。

他に働かれている方も気が強い人が多かったです。

ざきおか

穏やかなイメージとは違う職場環境ですよね。

Eさん

お寺特有の強さが出ていたんだと思います。

ざきおか

では、今度は退職を決めた後のお話を聞いていきたいと思います。
退職の話をご自身からお寺の方へ話されましたか?

Eさん

言いづらいことを言いづらい相手である上司に話さなければならないということで、1回だけ話しましたが、驚かれました。「ええっ!」て。

ざきおか

そうですよね(笑)
反応はどうでしたか?

Eさん

退職理由について事細かに聞かれて、作っておいた退職理由を話し、その日はそのまま終わりました。

ざきおか

それだけでは退職は決まらなかったと。

Eさん

「自分だけでは決められないので、今度部長にも聞いてみな」と言われました。
言いづらい部長に……。

ざきおか

なるほど。
その言いづらさが弊社サービスを利用しようと考えたきっかけでしょうか?

Eさん

インターネットで退職について調べたときに、代行サービスというものが出てきました。

ざきおか

利用にはすぐ踏み切りましたか?

Eさん

上司に退職の話をした次の日が休みだったんですが、その日のうちに明日からまた働かないといけないのか、という考えが頭をよぎりました。
それからちょっと代行サービスに電話で相談してみようかなと思い、電話しました。

ざきおか

休みの日に電話で相談をしたうえで、利用を考えたと。

実際に利用してからはどうでしたか?

Eさん

電話で相談をするまでは不安が大きかったですが、電話した後はもう職場に行かずに済むと思うとすごくほっとしました。

ざきおか

退職を決めた後だと職場へ行き辛いという方は多いですね。

退職が完了した現在は何をされているんですか?

Eさん

今は転職活動中です。
お寺に勤めていたので、歴史関係、それまで興味のあった教育系、編集など、幅広く探しています。

ざきおか

前職の経験を活かせるようなお仕事をというところですね。
転職先が決まっていない状態での退職というのは不安ではありませんでしたか?

Eさん

勤めているときが非常に苦しかったので、先の苦しみのことよりも今の苦しみに耐えられないという部分が大きかったです。

先はわからないですけど、とりあえず今の状況をなんとかしたいと考えました。

ざきおか

わからない先のことよりも、はっきりとしている今の状況の改善を優先したわけですね。

この記事を読まれている方にはかつてのEさんと同じく、退職について悩まれている方が多いんですが、そんな方々へのアドバイスはありますか?

Eさん

そのまま仕事を続けるのも辞めるのも本人の自由です。
ただ、中にはなかなか言い出せず、辞めないと命に関わるというような深刻な状況の方もいるでしょう。
このままだと病気になるという予感があったり、命の危険を感じている方は、ズバッと辞めた方がいいと思います。

ざきおか

ありがとうございます。
Eさんもこのままだと健康面としても不味いなという思いがあったのですか?

Eさん

そうですね。
このままだと後25年は働かないと仕事が終わらないという状況でした(笑)

まとめ

過剰に増えた仕事量と上司からのパワハラが原因でお寺を退職されたEさんに今回はお話をお聞きいたしました。ちなみにこのインタビューの後に次の転職先が無事決まったそうです。

お寺という一見世俗から離れているように感じられる職場であっても、一般的な会社が抱えるような問題は起こりえるようです。
むしろ、お寺でさえも起こってしまう問題なら、どんな会社さんにも起こりえる、と考えるのが正しいのかもしれません。
退職への道が仏への道のように遠く感じられてお困りの方は、まずお気軽にご相談ください。

インタビュアー:ざきおか

23歳。前職はIT系。EXITを利用して前職からのEXITを試み、そのままEXITに入社。

ライター:竜飛岬りんご

EXIT社員。小説、アニメ、漫画、映画、ゲームが好きです。稚拙ながらこれからも頑張ります。

◎EXIT −退職代行サービス−とは?

EXIT株式会社が提供するサービスで、「辞めさせてもらえない」「会社と連絡を取りたくない」などの退職におけるさまざまな問題に合わせ、退職に関する連絡を代行してくれる。相談当日から即日対応が可能で、 会社との連絡は不要。離職票や源泉徴収票の発行確認など、退職後のフォローも行ってくれる。

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