やめニュース|2019年4月(森昌子さん芸能界引退、経団連会長発言、新元号発表など)
今月のやめニュースは「森昌子さん芸能界引退発表」「経団連会長の終身雇用についての発言」「ウクライナ大統領選でコメディ俳優が当選確実」「新元号発表」という4つのニュースを取り上げました。
今月は「変化」というワードを中心に4つのニュースをピックアップしてみました。
それでは、いってみましょう。
1.森昌子さん、芸能活動を引退
歌手の森昌子さんが2019年3月26日、芸能活動からの年内引退を発表。同28日に記者会見を行った。1986年に歌手の森進一さんと結婚した際にも引退発表を行ったが2005年に離婚。2006年に芸能活動を再開した。そのため今回の引退発表は自身2度目となる。
引退の理由については「昨年還暦を迎えるにあたり、人生の残された時間を具体的に考え始めた時に、もう少し穏やかな時間の中で芸能活動以外の事に時間を使って人生を充実させたいと思うようになった」と説明。引退後については高齢になる母親と温泉に行ってみたいなど穏やかな生活を望んでいるとのこと。
芸能界という環境は企業のような定年制やスポーツ選手のような引退などの明確なルールがない特殊な職場環境と言えます。この引退について、業界内では“身勝手だ”という声もあるそうです。結婚して一度目の引退も、離婚して復帰した時も自分の都合だからです。
しかし、私は森さんのように自分の意思で進路を明確にされるということは良いことだと思います。仮に引退を撤回することがあったとしても一度大きな決断をするのは勇気が必要です。
芸能界も一つの職場でありそこで働いている人たちの労働の問題や権利、思いがあるということを考えさせられるニュースでした。
2.経団連会長「終身雇用はもう守れない」発言
2019年4月19日、経団連(日本経済団体連合会)の中西宏明会長は「正直言って、経済界は終身雇用はもう守れないと思っているんです。どうやってそういう社会のシステムを作り変えていくか、そういうことだというふうに(大学側と)お互いに理解が進んでいる」と述べた。
また「人生100年時代に、一生一つの会社で働き続けるという考えから企業も学生も変わってきている」との認識を示し、新卒一括採用だけでなく、中途採用制度を拡大考えを述べた。
今後もどのような発言、動きがあるのか注目が集まっている。
終身雇用といわず、働き方についてはすでに様々な考え方を持っている方も少なくないのではないでしょうか?
例として筆者のまわりの人で転職を一切経験したことがなく、最初に入った会社に定年まで勤めあげたという人は一人もいません。これについては筆者の周囲の環境が特殊だからという可能性もあるかもしれません。しかし、特に若い世代、20代や30代の人でもすでに複数回の転職を経験しているという方もおられるのではないでしょうか?
退職、転職するという行為については一昔前では否定的な見解を持たれることもあったかもしれませんが、現在では退職、転職は多様な働き方が提唱されている日本社会においてむしろ積極的にチャレンジをしているととらえられる行為となっているともいえるでしょう。自分で考えて自分なりにキャリアを積んでいく積極的な行動が求められているのかもしれません。
3.ウクライナ大統領選挙、コメディ俳優が勝利
2019年4月21日、ウクライナで大統領選挙の決選投票が行われ、コメディ俳優のボロディミル・ゼレンスキー氏(41)が現職大統領のペトロ・ポロシェンコ氏(51)に大差をつけて初当選を果たした。
ゼレンスキー氏は舞台やテレビ番組で活躍し、国内で放送された人気ドラマにおいて大統領役を演じたこともある人気のコメディ俳優だという。政治経験はないが高い人気と新政権への期待、現政権への不満等、ウクライナ国民の民意が反映された選挙結果となったようだ。
ゼレンスキー氏はウクライナ国内で放送された「国民の奉仕者」というテレビドラマにおいて大統領を演じたことがあるということです。このドラマは平凡な学校教師が様々なきっかけを経て大統領となり、政界の汚職や財閥の腐敗問題等と戦っていき国を正していくというストーリー。大統領役を演じたゼレンスキー氏は大きな反響を集め、このときの経験が今回の大統領選挙へ出馬するきっかけのひとつとなったようです。30人以上の立候補者で争われた今回の大統領選挙では、2位以下に大きく得票差をつける圧倒的な支持を集め、コメディ俳優から大統領に転職するというまさにドラマのような初当選を果たしました。
ウクライナといえばクリミア紛争をはじめとするロシアとの問題といった様々な困難が立ちはだかっていることかと思いますが、ウクライナ国民皆さんの期待に応えられるようこれから頑張ってほしいと思います。
4.新元号「令和」発表される
2019年4月1日、首相官邸にて菅義偉内閣官房長官が会見を開き、新しい元号は「令和」とし墨書が収められた額面を掲げた。出典は日本に現存しているもっとも古い歌集の万葉集であり、日本で著された国書に由来する元号は確認できる限りでは初めてとなる。なお、新元号は5月1日午前0時から施行となる。
間もなく新しい時代「令和」を迎えることとなりますが、平成という時代を改めて振り返ってみると、セクハラ、パワハラ、モラハラなど様々なハラスメントの問題。非正規雇用の拡大、長時間残業、過労死問題など労働に関する問題が大きく取り上げられた時代だったように思います。また平成生まれの世代は「ゆとり世代」と呼ばれ、会社の人間や家族などであっても頻繫な交流をせず、自分のために時間を使うことを好む特徴があると取り上げられることがよくあります。これは、さらにさかのぼった昭和時代の考え方である根性論や精神論、体罰が一般的であったということと比較すると、かなりの特徴の違いがあり、なかなか興味深いと言えるのではないでしょうか。
新しい時代の「令和」に生まれ、育っていく世代はどんな特徴をもった人たちになっていくのか楽しみです。
まとめ
森さんの芸能界引退、経団連会長の終身雇用に対する発言は定年制度がない芸能界と定年制度が広く認知されている企業勤めとの対比するものではないかと思います。ですがこれからの時代は終身雇用制度などに縛られることのない自分なりのキャリアの設定が必要となってくる時代なのかもしれません。読者の皆さんはこれからの自分の人生においてどのようなキャリアをお考えでしょうか?もしまだキャリアについて決まっていない、考えたことがないという方がいらっしゃれば森さんのように人生について一度考えてみる時間を確保してみるのもいいかもしれませんね。
ウクライナ大統領選挙に勝利したコメディ俳優のゼレンスキーさんは政治経験は全くないいわゆるゼロからのスタートとのことですが、そんなゼレンスキーさんだからこそしがらみにとらわれない新しい大統領像を確立し、国民の皆さんから支持される大統領となってほしいものです。
新元号への改元は書類等を記入する際、うっかり平成と前元号を記入してしまうなどしばらく戸惑うことがあるかもしれません。とはいえ、新しい元号は「令和」です。これから日本内外問わず、多くの人々から広く親しみをもたれる元号となってほしいものです。
以上今月のやめニュースでした。
ライター:くらげ
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