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人間関係で仕事を辞めたい人は多い?退職しない方がいい人やストレスになる理由

人間関係で仕事を辞めたい人は多い?退職しない方がいい人やストレスになる理由

最終更新日 2023年7月12日

この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。

 

「職場の人間関係が最悪でストレスが溜まっている」

「人間関係で辞めるのは甘え?逃げだと思われる?」

人間関係が良くない職場でこのような悩みを抱えていても相談できず、一人で悩んでいませんか?

職場の人間関係が原因で辞めるのは逃げでも甘えでもありません。インターネットの知恵袋などには職場の人間関係に関する悩みが数多く寄せられています。実際に人間関係を原因として退職・転職する人は決してめずらしくないのです。

もしパワーハラスメント・セクシュアルハラスメントを受けているならすぐ辞めるべきですが、職場で孤立していて退職の伝え方も分からないと不安ですよね。

そこで本記事では人間関係で仕事を辞める人が多いことの根拠や今すぐ辞めるべき人の特徴、職場でのストレスになる要因を解説します。

仕事を辞めるべきでない人や仕事上の人間関係を改善できる方法も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

仕事を辞めたいと感じるのは人間関係が30%を占める

仕事を辞める理由として「人間関係」を挙げた人は全体の30%を占めます。

厚生労働省の調査によると、自己都合で仕事を辞めた人のうち「人間関係がうまくいかなかったから」と回答した人の割合は全体の17.7%であり、5番目に多い理由でした。(複数回答可)

参考:雇用動向調査|厚生労働省(令和5年3月3日差し替え)

上記の結果だけをみると「人間関係で仕事を辞めた人は30%もいないじゃないか」と考える方もいるでしょう。しかし、別の調査でこの離職理由が本音ではない可能性が判明したのです。

株式会社アクシスワンが22歳〜49歳の男女1000人を対象とする調査を実施したところ、退職経験のある609人のうち、42.5%を占める259人が本当の退職理由を告げずに辞めていると回答しました。

さらに、本当の退職理由として最も多く挙げられたのが「会社の人間関係が悪かった」であり、その割合は男性31.2%、女性36.78%にも上ります。

参考:【調査】会社退職時、ホンネを言わず円満に…が4割!退職理由1位「職場の人間関係」を解決し、離職率が1/3以下に減少 施策は“インサイダーゲーム”会社説明会!|PR TIMES

また、株式会社マイナビが行った「転職動向調査」の結果、転職活動を始めた理由の第2位は「職場の人間関係が悪かった」であり、全体の9.3%でした。

参考:「転職動向調査2023年版」を発表|株式会社マイナビ

これらの結果から分かるのは、人間関係で仕事を辞めたいと感じる人が多いのは間違いないということです。実際に、上司との相性が悪いことや同僚からの嫌がらせが原因で仕事を辞めざるを得なかった人もめずらしくありません。

また、職場での会話がほとんどないなど雰囲気の悪さに悩んでいる方も多いでしょう。人間関係に耐えるのも仕事のうちだと割り切るべきという意見もありますが、分からないことを誰にも聞けず業務の進行に悪影響が出るケースではそうも言っていられないでしょう。

職場の人間関係の良し悪しは、仕事をしている全ての人にとって重要なウエイトを占める問題なのです。

人間関係以外の仕事を辞めたい原因

仕事を辞めたい原因として人間関係以外で多いのは、以下5点の項目です。

  • 給与が少ない
  • 実力が十分に評価されない
  • 労働時間が多い
  • 会社の経営方針に不満を感じる
  • 会社の将来性が不安

給与が少ない

給料が少ないという理由は仕事を辞めたい大きな原因です。

業務の大変さと給与が見合っておらず、今後の給料アップが見込めるとは思えない場合では仕事を辞めたいと思うのも無理はありません。最近は勤続年数の長さが給料に影響しない企業も増えてきています。

たとえ人間関係が良くても、給料が低ければ生活していけません。仕事に対するモチベーションが上がらず、給料が低いままでは結婚もできないと考える人が多い点も見逃せない問題です。

転職して給料アップを狙う人が多いのは、仕事が好きという気持ちだけでは続けるのが難しい事実のあらわれでしょう。

実力が十分に評価されない

頑張っても評価に繋がらないことを理由に仕事を辞めたいと考えるケースも少なくありません。自分より実力がないにもかかわらず上司にうまく取り入っている人のほうが評価されているのを見ると、仕事へのやりがいを感じられなくなってしまいます。

頑張りがいのない仕事には見切りをつけ、自分の実力を評価してくれる別の職場を探し、転職を検討するのも良いでしょう。。

労働時間が多い

労働時間が長すぎることを理由に仕事を辞める人も数多くいます。「業務量が多すぎて仕事が終わらない」「もう何連勤か数えるのも嫌だ」という状況の人もおり、プライベートの時間を充実させるなどもってのほかです。

長時間労働が続くと、休んでも疲労が取れなくなったり十分に眠れなかったりするおそれもあります。休めないといずれ体力の限界がきて、辞めざるを得ない状況になってしまうでしょう。

仕事を長く続けるためには、適切なワークライフバランスが非常に重要です。

会社の経営方針に不満を感じる

経営方針・社風が合わないケースでは長く勤め続けるのは難しいでしょう。

消費者・顧客の利益に関係なくとにかく売れれば良いという方針に賛同できずに辞めていく人もいるようです。

気合い・根性ですべてを解決しようとする体育会系すぎる職場や、飲み会などの業務外の交流が多すぎるのが苦痛で退職を考えるケースもめずらしくありません。

職場全体の雰囲気を個人の力で変えるのは困難なため、自分が辞めるほうが手っ取り早いと考え辞めていくのでしょう。

会社の将来性が不安

会社の財政状況が悪すぎる場合や仕事が受注できておらず業績不振が続いているケースでは勤め続けるのが不安になるものです。急に勤め先が倒産してしまうとたまったものではありません。

もう何年もボーナスをもらえていない、給料・残業代の支払いが滞ってきた時点でさっさと辞めてしまったほうがいいと判断するのでしょう。

人間関係が原因で仕事を辞めるべき人

次のような悩みを抱えている人は仕事を辞めることを検討すべきです。

  • パワハラやセクハラを受けている
  • いじめを受けている人

人間関係で辞めるのは「逃げ」だと思う人もいるでしょう。たしかに、自分の努力で改善できる人間関係もあります。

しかし上記2点のケースでは、早めに辞めないと業務に悪影響を与えるだけでなく心や体を壊してしまいかねません。

ここからは仕事を辞めるべき人間関係について考えてみましょう。

パワハラやセクハラを受けている

職場でパワーハラスメントの被害を受けている人は早めに逃げ出すべきです。ハラスメントはやむを得ない事情として正当な退職理由になります。

“当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。”

引用:民法|e-Gov法令検索

パワーハラスメントの具体例には次のようなものが挙げられます。

  • 暴力
  • 限度を超えた激しい叱責
  • 無視して孤立させる
  • 明らかに多すぎる仕事を押し付ける
  • わざと仕事を回さない
  • 個人情報を周囲にバラされる

参考:ハラスメントの類型と種類|あかるい職場応援団

パワーハラスメントに関しては、令和2年6月および令和4年4月に施行された労働施策総合推進法の改正により、防止・改善を図ることが義務となりました。

“第三十条の二 事業主は、職場において行われる優越的な関係を背景とした言動であつて、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものによりその雇用する労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。”

引用:労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律|e-Gov法令検索

また、セクシュアルハラスメントの被害を受けている場合も早めに辞めたほうがいいケースです。

セクシュアルハラスメントは以下のような行為が該当します。

  • 必要もないのに体にベタベタ触る
  • 身体的特徴へのからかい
  • 断っているのにデート・食事にしつこく誘う

参考:ハラスメントの類型と種類|あかるい職場応援団

企業はセクシュアルハラスメントについても男女雇用機会均等法第11条により措置を講じる義務を負っています。

“業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。”

引用:雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律|e-Gov法令検索

これらの法律に基づき、事業主は以下のハラスメント対策を講じなくてはなりません。

  1. ハラスメントの内容、方針等の明確化と周知・啓発
  2. 行為者への厳正な対処方針、内容の規定化と周知・啓発
  3. 相談窓口の設置
  4. 相談に対する適切な対応
  5. 事実関係の迅速かつ正確な確認
  6. 被害者に対する適正な配慮の措置の実施
  7. 行為者に対する適正な措置の実施
  8. 再発防止措置の実施
  9. 業務体制の整備など、事業主や妊娠等した労働者等の実情に応じた必要な措置

(妊娠・出産等に関するハラスメントのみ)

  1. 当事者などのプライバシー保護のための措置の実施と周知
  2. 相談、協力等を理由に不利益な取扱いを行ってはならない旨の定めと周知・啓発

引用:ハラスメントに関する法律とハラスメント防止のために講ずべき措置|あかるい職場応援団

なお、ハラスメントは上司に限らず、同僚や取引先・顧客などによる行為も含みます。

対策を講じる義務があるとはいえ、どのような方法が適切かをよく理解していない事業主も少なくありません。ハラスメント被害を相談することで、さらなる被害の悪化を招くおそれもあります。

本人が苦痛に感じる言葉・行為を我慢していると、遅かれ早かれ仕事にも影響が出てくるでしょう。ストレスを抱え続けていると、うつ病になる可能性もあります。休職したとしても、問題の根本が解決できなくてはその場しのぎでしかありません。

心の健康を損ねると回復に時間がかかるため、次の転職だけではなく今後の人生に差し障る可能性があります。あまりにひどい場合は弁護士に相談するのがおすすめですが、高額な費用がかかってしまいます。

ハラスメントを無理して我慢しているぐらいなら、思い切って早めに辞めるほうがいいでしょう。

いじめを受けている人

いじめを受けて苦しんでいる人は早く逃げ出すのが最善です。

厚生労働省の調査では、気分障害やストレス関連障害を患う人の人数は年々増加していると示されています。

参考:第13回地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会参考資料|厚生労働省

同じく、令和4年に職場の人間関係などが原因で自殺した人は過去9年間で最も多い2,968人にも上ることも報告されています。

参考:令和4年中における自殺の状況|厚生労働省

仕事で成果を上げるには職場のチームワークが大切です。しかし、無視・悪口など社内で陰湿ないじめが横行しているような職場で協力し合うのは到底無理でしょう。まともに仕事できないどころか、自殺においこまれるリスクすらあるのです。

どのような人であっても平等に尊重されるべきであり、いじめは人格権を侵害する行為です。

“すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。”

引用:日本国憲法|e-Gov法令検索

いつか変わるかもと思って我慢していると、ある日突然うつ病を発症するかもしれません。日本では「逃げるのは良くない」「困難に立ち向かうべき」と幼少から教えられてきた人も多く、人間関係で退職することに罪悪感を覚える人もいるでしょう。

しかし、自分の身を守るために逃げるのは決して悪いことではありません。いじめを黙認しているような職場とは早めに見切りをつけ、笑って過ごせる未来を探すほうが建設的です。

人間関係が原因で仕事を辞めるべきでない人

人間関係で悩んでいても辞めるべきでないケースもあります。

  • 自分に落ち度がある人
  • 仕事にはやりがいを感じている
  • 一時的な問題にすぎない人

上記に当てはまる人は、退職を考える前に自分にできることがあるかもしれません。それぞれの特徴をみていきましょう。

自分に落ち度がある人

自分の落ち度で人間関係の悪化を招いている人は、辞める前に自分の行いを振り返ってみるべきです。

たとえば、職場でこのような行動を取っていませんか?

  • 納期を守らない
  • 何度も同じミスを繰り返す
  • 礼儀・マナーがなっていない
  • 挨拶しない
  • 周囲に敬意を払わない
  • 遅刻・欠勤が多い
  • ことあるごとに反抗する

上記のようなことをしている場合は、職場で居づらさを感じるのも無理もないでしょう。自分が良かれと思ってやったことが、悪く受け取られるケースもあります。

自分の行動を振り返り、改善すべき点はないか、どうすれば仕事がしやすい環境になるのかを考えて行動してみてください。

仕事にはやりがいを感じている

人間関係が悪くても、仕事にやりがいを感じているなら一概には辞めるべきとは言えません。

好きだと感じる仕事に出会えるのはめったにないことです。もし仕事を辞めて転職した場合、また同じ仕事ができるとは限りません。

人間関係だけが理由なら、すぐに辞めるのはもったいない

といえます。改善できそうにないか、異動などでメンバーが変わらないかなど、一旦様子をみてみるのも一つの手です。

一時的な問題にすぎない人

人間関係の悩みが一時的な問題に過ぎない人もいます。

たとえば、入社してまだまもない方の人間関係に関する悩みは、新しい環境にまだ慣れていないせいで生じているのかもしれません。また、上司からつらく当たられるのは期待の裏返しである場合もあります。

また、一部の上司・同僚と相性が悪いからといってその仕事・会社自体が合わないと考えるのは少し待ってください。異動などで今後の人間関係が広がるにつれ、状況が徐々に改善する可能性があります。

どこにいったとしても、合わない人はどこにでもいるものです。今の感情ももちろん大切ですが、長い目で見て自分の成長のきっかけになりそうなら仕事を辞めるべきではないでしょう。 

仕事を辞めたい人が人間関係を良好にする方法

仕事を辞めたい人が人間関係を良好にする方法として、以下の6つが挙げられます。

  • コミュニケーションや交流を増やす
  • 感謝の気持ちを伝える
  • 相手の考えや状況を理解する
  • 休職する
  • 現在の職場を辞めた後の自分の姿を想像する
  • 辞めて新しい環境で関係性を構築する

ここで解説した方法を理解し、人間関係をさらに良好にできるように努めましょう。

仕事を辞める際の判断基準に悩んでいる方は、下記のページを参考にしてください。

仕事を辞めたら人生楽しすぎ?仕事を辞めるか否かの判断基準と人生を楽しんでいる人の体験談

コミュニケーションや交流を増やす

職場の人間関係が良くないなら、コミュニケーションや交流を増やすことを意識してみましょう。コミュニケーション不足では、お互いに誤解している可能性があります。

苦手だと思っていた人が実は非常に相性が良かったというのはよくある話です。また、特定の人との人間関係に悩んでいる場合、周囲とのコミュニケーションを増やすことで相談できる人が見つかる可能性もあります。

コミュニケーションといっても、雑談、報告・連絡・相談など業務上の必要があることでも問題ないので難しく考える必要はありません。

まずちょっとしたやりとりを増やすことから始めてみてください。

感謝の気持ちを伝える

人間関係を良好にするためには、何かしてもらえるのを当たり前と思わず、感謝の気持ちを積極的に伝えるようにしましょう。人に何かをしてあげたとき感謝の気持ちを伝えられると、嫌な気分になる人はいませんしまた何かしてあげたいと感じるはずです。

感謝する側としても、相手へのリスペクトが生まれると同時に心を開くきっかけにもなります。

書類にメッセージを添えたりお土産を渡したりなど、ちょっとしたことから試してみましょう。

相手の考えや状況を理解する

考え方・状況は人それぞれ、違っていて当たり前だということを理解すると人間関係を改善する糸口が掴める場合があります。

棘のある態度の裏には、何か事情があるのかもしれません。仕事や家庭で発生した問題への対処でいっぱいいっぱいになり、周囲に対する思いやりを持てなくなっている場合もあります。

個人の事情を仕事に持ち込むのは大人としていかがなものかとも思いますが、人間なら誰しもうまく感情をコントロールできないときがありますよね。

社会人にとって、苦手な人と付き合うのも仕事のうちです。相手のことを知れば、親しみを持てる可能性もあります。また、相手にもさまざまな事情があると思うと気持ちを整理しやすくなります。

相手の考えや状況を理解するには、相手の話をしっかりと聞くことが重要です。また、自分が相手にとって無神経と思われる態度を取っていなかったかを振り返ってみましょう。場合によっては、適切な距離を置くことも重要です。

休職する

仕事を辞めたい人が人間関係を良好にするためには、現在の会社を休職するとよいでしょう。現在の会社を休職することで、一定期間職場の方々と顔合わせせずに済むため、人間関係による疲れを一時的に回復できます。

職場での人間関係による疲れを回復したら、落ち着いた態度で職場の先輩や同僚と接しやすくなります。職場での人間関係に疲れを感じたら、休職を一度検討してみるとよいでしょう。

現在の職場を辞めた後の自分の姿を想像する

現在の職場を辞めた後の自分の姿を想像してみると退職して転職するべきかが判断しやすくなります。現在の職場を辞めた後の自分の姿を想像せずに退職してしまったら、会社を辞めたことを後悔してしまう可能性があるからです。

具体的には、以下の3つのポイントに注意して自分の姿を想像しましょう。

  • どんな環境で働きたいのか
  • どのような人間関係だったら会社を退職せずに済むのか
  • どのような職種の仕事に就きたいのか

上記の3つのポイントに注意して自分の姿を想像し、転職して良好な人間関係の職場で働くイメージができたのであれば、転職を選択するべきです。

一方で転職したとしても、同じように人間関係に悩みそうな場合は、現在の職場でより良好な人間関係を築けるように努力しましょう。次の職場で同じように人間関係で悩まずに働くためにも、現在の職場を辞めた後の自分の姿を一度想像してみてください。

辞めて新しい環境で関係性を構築する

努力して手を尽くしても人間関係が改善できない場合や自分に問題があるわけではないケースでは、職場を変えるとすんなりと問題が解決することもあります。

退職はおいそれと判断はできませんが、自分にできることをやり切れば辞める踏ん切りもつくのではないでしょうか。

新しい環境で良好な関係が構築でき、辞めてよかったと感じている人も数多くいます。

人間関係が原因で仕事を辞める際に把握しておくべき注意点

人間関係が原因で仕事を辞める際に把握しておくべき注意点として、以下の2つが挙げられます。

  • 期限を設けて退職の判断をする
  • 仕事にやりがいを見出そうと努力してみる

ここで解説した注意点を理解したうえで、仕事を辞めるべきなのかを判断してください。

期限を設けて退職の判断をする

人間関係が原因で仕事を辞めるのであれば、事前に期限を設けて退職の判断をしましょう。期限を設けることで、職場の人間関係が改善可能なのかが判断できるからです。

もし、期限を設けなかった場合は、改善できない人間関係に不必要な時間を投入することになり兼ねません。期限を設けて退職の判断をし、職場の方々との人間関係が改善できるのかを見極めましょう。

仕事にやりがいを見出そうと努力してみる

人間関係が原因で会社を辞める場合は、仕事にやりがいを見出そうと努力してみるとよいでしょう。仕事にやりがいを見出すためにも、仕事において達成できそうな小さな目標を設定してみてください。

例えば「日商簿記3級の資格を取得する」「いつもは2時間以上かかる仕事を1時間30分で終わらせる」など小さな目標を設定して達成すれば、自己肯定感の向上につながります。

小さな目標を設定して達成することを繰り返すことが、仕事のやりがいにつながるかもしれません。会社の人間関係に問題があったとしても、仕事にやりがいを見いだせれば退職したいと思う必要がなくなる可能性があります。

仕事にやりがいを見出そうと努力したうえで、現在の会社を辞めるべきなのかを判断してください。

人間関係が原因で仕事を辞める際に理解しておくべきQ&A

人間関係が原因で仕事を辞める際に理解しておくべきQ&Aでは、以下の3つの項目に分類して解説します。

  • 人間関係のストレスを軽減するためには?
  • 人間関係が悪くなる原因は?
  • 仕事を辞める際はどのように退職理由を伝える?

ここで解説したQ&Aを参考にし、自身の現状を改善できるように努めてください。

人間関係のストレスを軽減するためには?

人間関係のストレスを軽減するためには、日常生活を充実させる努力をするとよいでしょう。日常生活が充実すると、職場の人間関係のストレスが気になりにくくなるからです。

また、日常生活を充実させるために働いていると職場の悪い人間関係を割り切ることもできます。

人間関係が悪くなる原因は?

人間関係が悪くなる理由は、さまざまです。例えば、相手にそっけない態度を取ってしまったことで不快な思いをさせたり、相手の挨拶を無意識に無視していたりしている可能性があります。

自分の日ごろの行動で人間関係を悪くさせている原因がないかを自己分析すると、今後人間関係の悪化で苦しむ機会が減るでしょう。

仕事を辞める際はどのように退職理由を伝える?

仕事を辞める際は、前向きな退職理由を伝えるとよいでしょう。例えば「スキルアップするために転職したい」「やりたい仕事が見つかったのでほかの職種の企業へ転職する」などと伝えれば、上司と気まずい思いをすることもありません。

上司が止めにくい前向きな退職理由を伝えたうえで、仕事を辞めましょう。

人間関係が原因で仕事を辞めたいなら退職代行がおすすめ!

今回は、人間関係で仕事を辞めたいと思う人が多い事実と辞めるべきではない人の特徴について解説しました。

建前上は給与面や待遇面など人間関係以外の理由で仕事を辞める人が多いのですが、本音では退職者の30%を占めるほどの方が人間関係を原因として退職しています。

パワーハラスメント・セクシュアルハラスメントやいじめなどを受けている人は直ちに辞めて身を守るべきです。

しかし、自分の勤務態度の悪さなどで人間関係悪化の原因を作り出している人や仕事自体は好きな人、まだ勤め始めてまもない新人なら辞める前に改善を図ってみることをおすすめします。

人間関係の改善策には、感謝の気持ちを積極的に伝え、相手の立場を尊重しつつ職場でのコミュニケーションを増やすなどの方法があります。

自分にできることをやり尽くしても人間関係の改善が見込めないときは思い切って辞め、転職して新たな人間関係を築くことでスムーズに問題が解決する場合も少なくありません。

とはいえ、コミュニケーションを取るのが難しい職場では相談相手もいないでしょうし、退職を申し出ても取り合ってもらえるのか不安ですよね。

人間関係が原因で仕事を辞めたいなら、退職代行の利用がおすすめです。退職代行なら自分の代わりに退職の意思を伝えてもらえるだけではなく、もう職場へ行く必要もありません。

退職代行に依頼すれば、有給もきちんと消化したうえでスムーズな退職が実現します。必要事項をまとめておけば退職代行を通して職場に伝えられるため、引き継ぎが気になる方も心配無用です。

退職代行のパイオニアであるEXITは、職場での人間関係に希望を見出せない方を徹底的にサポートします。退職のプロとして豊富なノウハウを有しており、弁護士の監修も受けているため退職代行が信用できるか不安な方でも安心してご相談ください。

退職に関する無料相談も受付中です。仕事を辞めたいほど人間関係に苦しんでいる方は、ぜひ一度ご連絡ください。

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この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。