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五月病?仕事を辞めたいと思う原因や退職前に知るべきアドバイス

五月病?仕事を辞めたいと思う原因や退職前に知るべきアドバイス

最終更新日 2023年7月11日

この記事の監修者
新野 俊幸(「退職代行」専門家)
自身が会社を退職する際に苦しんだ経験から、日本初の退職代行サービス「EXIT」を2017年に開始。「退職で苦しむ人をなくしたい」という思いで、退職代行を日本に広め続けている。

人間関係や労働環境などが原因でストレスを抱えると、「仕事を辞めたい」と悩むこともあるでしょう。

一方、仕事を辞めたくても、「本当に辞めるべきか判断できない」という方もいるはずです。

今回は、様々なストレスにより会社を退職したいと悩む方に向け、仕事を辞めたいと思う原因や辞めたくなる仕事の特徴についてご紹介します。

本記事を読めば、仕事を辞めたいという気持ちを整理でき、自分が本当に退職すべきか判断できるようになるでしょう。

また後半では、仕事を辞める前に知るべきアドバイスもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

仕事を辞めたいと思う原因

仕事を辞めたいと思う原因の例をご紹介します。

  • 会社に問題が多い
  • 業種や業界が自分とマッチしていない
  • ただ働きたくない・何もしたくない

人によって会社を退職したくなる原因は異なります。ここからは、上記3つの原因を詳しく解説します。

会社に問題が多い

会社に問題が多いと、仕事に対するモチベーションが低下し、最終的には仕事を辞めたくなることがあります。

辞めたいと思う会社の具体的な例は、以下の通りです。

  • 仕事に見合った給料をもらえない
  • 上司や同僚との人間関係がうまくいかない
  • 不適切な業務命令があったり残業や過重な業務負担があったりする
  • 会社と自分の価値観や社風が合わない
  • 仕事にやりがいを感じない

会社の労働環境が過酷だったり上司や同僚から不当な扱いをされたりすると、仕事にやりがいを感じられなくなり、ストレスや不満が蓄積されます。

また、社風や組織文化が自分に合わなければ、風通しの悪さを感じ、組織内でのコミュニケーションがうまくいかない場合もあるでしょう。

会社に問題があっても「上司に相談しづらい」「悩みを打ち明けても解決できない」といった状況であれば、仕事を辞めたいという気持ちがより強まるのです。

辞めたくなる仕事については、下記の「辞めたいと思う仕事の特徴」で詳しく解説します。

業種や業界が自分とマッチしていない

現在の業種や業界が自分とマッチしていないと感じると、仕事を辞めたいと思う瞬間が多くなります。

自分に合わない仕事を続けると、疲れがたまりやすくなったり将来のキャリアに不安が生じたりするため、モチベーションの低下につながるからです。

業種や業界によっては、不規則な勤務時間や労働条件が厳しいことがあり、体調を崩すことやプライベートの時間が取れない場合もあります。過酷な労働環境に耐えられなければ、ストレスがたまりやすくなり、仕事を辞めたいという気持ちが強まるのです。

また、興味や関心を持てない仕事の場合、やりがいを感じることができない可能性があります。やりがいを感じられなければ、やる気も低下するため、仕事を続けるかどうか悩まされます。

そのため、自分とマッチしない業種や業界は、仕事を辞めたいと思う場合が多いのです。

ただ働きたくない・何もしたくない

ただ働きたくない・何もしたくないという気持ちが強いと、仕事を辞めたいと考えることが多くなります。

モチベーションが低い状態で仕事を続けると、やりたくない業務に心理的な負担がかかるためです。また、五月病が原因で働きたくないと感じている場合も考えられるでしょう。

五月病とは、心身のストレスや疲れによって脳がうまく働けなくなり、気力ややる気が低下したり気分が落ち込んで憂うつになったりする症状のことです。

医学的には軽いうつとして診断されることがあり、5月の連休明けに起こりやすい症状として知られていますが、1年のうちにいつでも不調が生じる可能性があります。

五月病にならないためには、適度な運動や趣味、交流などのプライベートな時間を確保することが重要です。ストレス解消やリフレッシュになることを積極的に取り入れ、心身ともに健康を保つことで、モチベーション向上につながります。

辞めたいと思う仕事の特徴

辞めたいと思う仕事の特徴をご紹介します。

  • 給料が少ない
  • 上司からの嫌がらせがある
  • 労働時間が長すぎる
  • 社風に違和感がある
  • 評価制度の基準がおかしい

上記5つの特徴が自分の仕事に当てはまるかチェックしてみてください。ここからは、具体的に解説します。

給料が少ない

給料が少ない仕事は、辞めたくなる気持ちが強くなります。

実際に、厚生労働省の調査によると、仕事を辞める理由として男性は「給与・報酬が少なかったから」が最も多く、女性に関しては2番目に多いです。

参考:5 仕事をやめた者の退職理由|厚生労働省

給料が低いと、生活に不安が生じたり仕事にやりがいを感じにくくなったりと、モチベーションが低下します。

例えば、自分の能力や経験に見合わない給料を支給されている場合や、業界の市場状況によって適正な報酬を受け取れていない場合などです。

給料に不満を感じている時の対処法として、転職を視野に入れて仕事に取り組んだり、自分のスキルを向上させて業務負担を軽減したりすることがあげられます。

新しいことへの挑戦や自分を成長させることで、給料が少なくても前向きな気持ちで仕事ができるでしょう。

上司からの嫌がらせがある

仕事を辞めたくなる特徴として、上司からの嫌がらせがある場合もあげられます。

上司からの嫌がらせは、仕事のやる気を失わせ、ストレスを増やす原因となります。また、パワハラやセクハラとして捉えられるような嫌がらせの場合は、大きなストレスを抱えることになり、心身の健康を損なう可能性もあるでしょう。

具体的には、侮辱や暴言などの精神的な侵害を受けたり、プライベートな内容に過剰に踏み込んできたりする場合などです。

このような環境下に置かれると、心理的な負担が大きくモチベーション低下につながります。上司からの嫌がらせは仕事を辞めたいという気持ちが強まる原因の1つと言えるのです。

労働時間が長すぎる

辞めたいと思う仕事は、労働時間が長すぎる場合があります。

労働時間が長すぎると、身体的・精神的に大きな負担がかかるからです。

例えば、毎日のように残業が発生して帰宅が遅くなったり、休日出勤が多く休暇がなかったりする場合があげられます。

労働基準法第32条では、1日8時間・週40時間を超えて労働させてはならないと明記しています。

参考:労働基準法 | e-Gov法令検索

また、時間外労働の上限は原則として月45時間・年360時間です。

参考:厚生労働省|時間外労働の上限規制 わかりやすい解説

上記のような法定の労働時間は、健康問題や生産性の低下といった問題を防止するために定められています。

週8時間以上の労働や過度な残業などが発生している場合、心身に大きな負担がかかり、仕事を辞めたいという気持ちが強まるのです。

社風に違和感がある

辞めたいと思う仕事の特徴として、社風に違和感がある場合があげられます。

社風に違和感を感じると、価値観のずれや周りとの意識の違いにより、ストレスや不安感が増大する可能性があるからです。

よくある合わない社風の例として、以下があげられます。

  • 体育会系で上下関係が厳しい・威圧的な態度が多い
  • 昭和の古い監修を引きずっている
  • 上司の言うことは絶対という雰囲気がある

社風が自分の性格や価値観と合わなければ、やる気やモチベーションが低下し、仕事を辞めたくなるのです。

評価制度の基準がおかしい

辞めたくなる仕事の特徴として、会社の評価制度がおかしい場合があげられます。

評価制度の基準がおかしいと、公正な評価が受けられず、やる気やモチベーションの低下につながるでしょう。

具体的には、評価基準が不明瞭や年功序列の評価、フィードバックが不十分な場合があげられます。

評価制度がおかしければ、昇格や昇給までに長い年月を要したり、どうすれば高い評価を得られるのか理解できなかったりします。

結果的に、会社に対する不満や将来のキャリアに不安が生じ、仕事を辞めたいと感じる場合があるのです。

仕事を辞めたいときの退職判断基準

仕事を辞めたいときの退職判断基準として、以下の3つを解説します。

  • 人間関係で会社を辞めたいと考えている
  • 1年以上仕事内容が合わない
  • 会社の経営状況が不安定

仕事を辞めたいと思ったとしても、実際に退職するとなると「本当に辞めて大丈夫なのだろうか」と不安になってしまう恐れがあります。仕事を辞める際に適切な判断をするためにも、ここで解説した退職基準を参考にしてください。

仕事を辞めたいときの退職判断基準について、さらに詳しく知りたい方は、下記のサイトで理解を深めましょう。

仕事を辞めるのは逃げになる?退職の判断基準や辞めたくなったときの対処法を解説!

人間関係で会社を辞めたいと考えている

人間関係が原因で会社を辞めたいと考えている場合は、退職するべきです。継続的に会社へ勤め続けていたとしても、人間関係の悪さは自分の努力で解決できるわけではありません。

例えば、パワハラやセクハラをする上司のもとで働き続けていては、心身ともに疲弊してしまいます。最悪の場合は、うつ病や適応障害などの精神疾患を発症してしまうかもしれません。

自分の身を守るためにも人間関係で会社を辞めたいと考えているのであれば、退職しましょう。

1年以上仕事内容が合わない

仕事を辞めたいときに知るべき退職の判断基準として、1年以上仕事内容が合わないことが挙げられます。1年以上同じ職場で働き続ければ、仕事内容が自分に適しているのかが見えてくるからです。

1年以上仕事を続けているのにも関わらず、業務に対してやりがいや将来の目標達成につながらないのであれば、同じ会社で働き続ける時間がもったいないです。

自分の将来の目標を達成しやすくするためにも、1年以上同じ会社で働き続けて仕事内容が合わないと感じているのであれば、職場を辞める判断をするとよいでしょう。

会社の経営状況が不安定

会社の経営状況が不安定であれば、仕事を辞めるとよいでしょう。会社の経営状況が不安定な場合は、いきなり倒産やリストラをされる可能性があるからです。

また、会社の経営状況が不安定だと、給料の支払いに遅れが生じてしまい、生活が困窮してしまうかもしれません。

会社の経営状況が不安定だと、自分が安定した生活ができなくなる恐れがあります。自分が安定した生活を送るためにも、会社の経営状況が不安定の場合は退職するべきです。

仕事を辞めたいときに知るべき退職の流れ

仕事を辞めたいときに知るべき退職の流れは、以下の通りです。

  1. 転職活動を含めた全体スケジュールを組む
  2. 退職の意思を伝える
  3. 退職日と退職願を会社へ提出する
  4. 残務整理や引継ぎ業務を実施する

仕事を実際に辞めるときには、どのような流れで退職をするのかを把握する必要があります。ここで解説した退職の流れを理解したうえで、仕事を辞めましょう。

転職活動を含めた全体スケジュールを組む

仕事を辞めると決断したら、転職活動を含めた全体スケジュールを組みましょう。事前に仕事を辞めるときのスケジュールを組むことで、本来の意図と異なる方向性へ物事が進むことを防げるからです。

一般的に退職までに1~2ヶ月、転職活動に3ヶ月かかると言われており、長期間かかる傾向があります。そのため、会社を辞める際は長期間かかることを推測したうえで全体スケジュールを組んでください。

現在の職場で働きながら転職活動を始めてしまうと、スケジュールのハードさから心身ともに疲弊してしまい、適当に会社選びをしてしまう可能性があります。会社選びを公開しないためにも、現在の職場の繁忙期を考慮したうえで全体スケジュールを組みましょう。

退職の意思を伝える

転職活動を含めた全体スケジュールを組めたら、上司へ退職の意思を伝える必要があります。民法627条によると、退職の申し出から2週間が経過すると、仕事を辞められると明記されています。

参考:e-Gov|民法第627条

とはいえ、会社の就業規則によって仕事を辞める1~2ヶ月前に退職の意思を上司へ伝えることが定められている会社が多いです。

退職の意思が固まったら、すぐ上司へ会社を辞めたいことを伝えるようにしましょう。退職の意思を上司へ伝えるのが早いほど会社は人材確保に余裕をもって取りかかれるため、円満に退職しやすくなります。

円満に会社を辞めるためにも、早めに退職の意思を伝えることを心がけてください。

退職日と退職願を会社へ提出する

上司へ退職の意思を伝えたら、会社を辞める日程を決定して退職願を提出する必要があります。退職願を提出すると会社を辞める意思を上司へ伝えた根拠となります。そのため退職願を提出するべきです。

退職願は、会社によって形式が指定されている場合もあります。会社に退職願の形式が指定されている場合は、形式に沿って作成しましょう。会社に退職願の形式が指定されていない場合は、インターネット上にある例文を参考にしたうえで届け出を作成しましょう。

退職時に提出する際の書類についてより理解を深めたい方は、下記のページを参考にしてください。

退職届ってどうやって書いたらいいの?退職届との違いは?書き方と押さえるべきポイントを徹底解説!

残務整理や引継ぎ業務を実施する

退職日と退職願が会社へ正式に受理されたら、残務整理や引継ぎ業務を実施しなければいけません。後任へスムーズな引き継ぎをするためにも、業務の手順書を作成するとよいでしょう。

業務の手順書を作成すれば、どのように業務を進めていけばよいのかと悩む必要がなくなるため、仕事を進めやすくなります。

残務整理や引継ぎ業務を実施する際は、通常業務の状況によってスケジュール通りに進まない可能性もあるので、余裕をもって予定を立てておくとよいでしょう。

仕事を辞める前に知るべきアドバイス

仕事を辞める前に知るべきアドバイスをご紹介します。

  • 辞めたい理由を書き出してみる
  • 退職して解決できるのか考える
  • 有給休暇を使えるか確認する
  • 転職活動を進めておく
  • 退職代行が利用できる

ここからは、上記5つのアドバイスを具体的に解説します。

辞めたい理由を書き出してみる

仕事を辞めたい時は、辞めたい理由を一度書き出してみましょう。

辞めたい理由を具体的に書き出し、問題点を明確にすることで、改善策を見つけられる可能性があります。

具体的な例として以下があげられます。

  • 業務量が多すぎる
  • 上司からパワハラを受けている
  • 仕事にやりがいを感じない
  • 会社の方針に共感できない

辞めたい理由を書き出すことで、自分が何を求めているのかを再確認でき、次の転職先を見つける判断材料となるでしょう。

また、退職したい理由を書き出せば、感情的にならず自分を客観的に捉え、一時的な辛さかどうかを見極めることにもつながります。

退職して解決できるのか考える

仕事を辞める前に、一度立ち止まって今の悩みが本当に退職によって解決されるのか、深く考えることが大切です。

悩みや問題は人によって様々ですが、退職がそれらを解決するわけではありません。

職場での人間関係や仕事の負担が原因の場合も、新しい職場では同じような問題が起こる可能性があることを理解しておくべきでしょう。

そのため、現状の悩みに対して冷静に分析を行い、他に解決策がないか検討することが重要です。

解決策を見出せない場合は、転職を視野に入れて仕事に取り組み、自分が求める職場環境や必要なスキルを明確にしておきましょう。

有給休暇を使えるか確認する

仕事を辞める前に、まずは有給休暇の取得状況を確認しておきましょう。有給休暇は労働者の権利であり、リフレッシュや疲れの回復のために利用することができます。

有給休暇を利用して休息すれば、仕事のストレスから一時的に解放され、改めて自分のキャリアや働き方について考える時間を持つことが可能です。

また、有給休暇を取得することで、新たな趣味やスキルの習得、家族との時間を大切にすることもできるでしょう。

退職を決断する前に、有給休暇を使ってリフレッシュすることで、本当に退職すべきかどうか、客観的に判断することができるでしょう。

転職活動を進めておく

仕事を辞める前に、転職活動を進めておくことが重要です。

転職先をあらかじめ見つけておけば、退職後に収入源がなくなるなどの不安を軽減できます。

例えば、転職サイトなどに登録し、求人情報を収集しておくことがおすすめです。

自分にマッチする求人が見つかった場合、すぐに応募することができ、現在の労働市場の状況を把握することができます。

転職活動を進めておけば、退職後の不安を軽減しやすくなります。自分の価値や求人状況を把握し、退職を検討する際の重要な判断基準となるでしょう。

退職代行が利用できる

退職代行とは、会社を辞めたい本人の代わりに退職の意思を会社へ伝えてくれるサービスです。

会社を辞める際は、上司から引き止められて辞めづらくなったり、退職日を引き延ばしにされ結局辞められなかったりする可能性があります。

退職代行を依頼すれば、会社に出社せずに今すぐ辞められるため、上司と顔を合わさずに退職できます。

また、上司からパワハラや嫌がらせを受けていると、退職したいと申し出る際に心理的なストレスが大きいです。退職代行を利用することで、退職時のストレスが軽減されるでしょう。

簡単には仕事を辞められない環境下にいる場合や、上司が怖くて言い出せないという方は、退職代行の利用がおすすめです。

仕事を辞めたい・行きたくないなら退職代行を利用しよう

今回は、仕事を辞めたいと思う原因や辞めたくなる仕事の特徴、退職前に知っておきたいアドバイスをご紹介しました。

仕事を辞めたいと思う原因は、会社の労働環境や人間関係のストレス、やりがいを感じない仕事など人によって様々です。

一時的な感情で退職を決断してしまうと、新しい職場でも同じ問題が発生したり昇格・昇給の機会を逃すことになる可能性があります。一方、会社への不満や違和感、心身のストレスを我慢し続けると、自分の成長の妨げにつながる場合や健康を維持できないこともあるでしょう。

そのため、仕事を辞める前は、客観的な視点から本当に自分が退職すべきかを見極めることが重要です。

解決策を見出せず、退職したくても辞められない状況に陥った場合は、ぜひ退職代行の利用を検討してください。

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